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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:源氏物語の翻訳について)

源氏物語の翻訳について

このQ&Aのポイント
  • 源氏物語の翻訳についてわからないところと訳の間違っているところを教えてください。
  • A.Waleyの『TALE OF GENJI』(帚木The Broom-Tree)からの翻訳について、疑問と修正箇所を教えてください。
  • 源氏物語の翻訳について、A.Waleyの『TALE OF GENJI』(帚木The Broom-Tree)からの翻訳について意見を募集します。

質問者が選んだベストアンサー

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  • go_urn
  • ベストアンサー率57% (938/1643)
回答No.1

今晩は。今年の桜は2つの週末を楽しませてくれて、philanthropic ですね。 いつも大変ていねいなお礼をありがとうございます。黒帯返上されましたので、またの機会に取っておきます。 1)『 ”I thought I had managed matters very cleverly, though perhaps in the heat of the moment I might have spoken somewhat too roughly.』 >ことによると激したはずみに私(馬頭)は(ひょっとしたら)幾分あまりに手荒く話したかもしれませんが、事態をとても上手に処理したと思いました。・・・? ●完璧です。「激したはずみに」は名訳ですね。 2)『 She smiled faintly and answered that if it were only a matter of bearing for a while with my failures and disappointments, that did not trouble her at all, and she would gladly wait till I became a person of consequence. 』 >彼女は力なく笑い、そしてもし私の不足と期待外れとともに、ただしばらくの間耐える事だけなら、それは彼女を全く悩ませず、そして彼女は私が立派な人間になるまで喜んで待つでしょう、と答えました。・・・・? ●bearing for a while with my failures and disappointments のところですが、bear は他動詞用法もありますが、 bear with ~という自動詞使用法もあります。この場合は、for a while を挟んでbear withとつながっています。 >it were only a matter of~・・・ここの「it」は「状況のit」ですか? ●その通りです。「状況のit」の出現頻度が異常に多いのは、源氏物語のような日本語のぼんやりした記述に起因するのかもしれませんね。普通はこんなに多く現れるものではありません。 >that did not trouble her at all・・・・・・ここの「that」は「 a matter of bearing for a while with my failures and disappointments」ですか? ●その通りです。小うるさく言うと、bearing for a while with my failures and disappointments でしょうか。 >ここは馬頭が昇進するまでに彼がまた浮気をしてしまうのではないか、ということを彼女は懸念しているということですか? ●おっしゃる通りだと思います。昇進するまで、馬頭が挫折と失意の日を送ることだけなら、まったく問題なく耐えることができるが、浮気(having an affair with other women)だけはどうにも我慢ならないというわけですね。 3)『 ’But it is a hard task,’ she said, ’to go on year after year enduring your coldness and waiting the time when you will at last learn to behave to me with some decency; and therefore I agree with you that the time has come when we had better go each his own way.’』 >「でもそれは困難な課題です。」彼女は言いました。「来る年も来る年も、あなたの冷たさを耐え続けることと、あなたがついに私に対していくらかの品位を持って振舞うことを学ぼうとする時を待ち続けることは」それだから、私たちがそれぞれしたいようにした方がいいならば、私はその時が来たということであなたに同意します。・・・・・? ●最後の文だけ構造を取り違えられていますが、後は完璧です。 >it is a hard task to go on year after year~は「仮主語構文」ですか? ●その通りです。 >waiting the time ~・・・「time」の訳に悩みましたが、「時点」、「・・・時」の意味ですか?それとも「機会」ですか? ●どれも通じるように思いますが、「時」という訳語で十分でしょう。 >therefore I agree with you that the time has come when we had better go each his own way.について  when we had better go each his own way.・・・ここの意味をとるのが難しいです。 ● each は「めいめい、それぞれ」という副詞として使われています。each of us had better go his own wayと同義です。his は今の英語圏では叱られるでしょうね。his or her か our にしろ、と言われることでしょう。 >「when」は(対象・譲歩・条件などを示す副詞節を導く)「・・・ならば」ですか? ●前にも出てきたような記憶がありますが、the day (time) has come when S Vという頻出構文で、「when」は関係副詞で time に掛かっています。 >each his own way・・・・それぞれしたいように?この場合「his」は特に訳さなくてもいいのでしょうか? ●go each his own wayで、それぞれ自分の(わが)道を行く、です。所有形容詞は、主語とダブるときなど、「自分の」と訳すといい場合が多いです。eg. I don’t like my voice. 「私は自分の声が嫌いだ」 >the time has come・・・・それぞれしたいようにする時が来た、という意味ですか? ●その通りです。 >これは別れ話の流れになっているのでしょうか?相手を信じて待つべきか、新たな道を行くべきか・・・人生には見極めが大切でしょうか。 ●この話は、馬頭の最前の話(general theory)———真贋はおのずと明らかになる———の例証(illustration)であるべきですが、どうつながるのでしょうか。馬頭はつまらぬこと(嫉妬をやめさせること)で、この女性を失ってしまった、しかし後で考えると、この女性ほど本当の情愛を持っていた女性(真贋の「真」)はいなかったと悟った、という形で脈絡を持たせているのでしょうか。それはともかくとして、何だか妙に reality のあるepisodeで、記憶に残りますね。 ********************* 《余談》また師範レベルの読書力で随分たくさん読まれましたね。『潮騒』と「ダフネスとクロエ」を比べると、『潮騒』のほうがずっと生彩がありますね。神話をうまく現代に甦させるとそれだけのインパクトが生まれますね。  前に読まれた「グリーブ家のバーバラの話」も「ピグマリオン」伝説に依拠しています。そうすると「春琴抄」も間接的にギリシャ神話に連なっていることになります。  「春琴抄」で誰が春琴に熱湯をかけたのかミステリアスに描かれていますが、佐助が犯人であった可能性も含みとして残されているわけで、そうなると、「ピグマリオン」と同じように、自分の創作した彫像(=春琴)に究極の infatuation を感じるということになります。それが火傷で爛れた美貌というところが谷崎の倒錯的な美学にかなうのでしょう。 ******************    イプセンは天才でしたが、その天才を見ぬいたもう一人の天才がアイルランドにいました。ジェイムズ・ジョイスです。ジョイスは語学でも天才的能力を持ち、イプセンを原語で読むためだけにノルウェー語を学び、イプセンに称賛の手紙を書いています。  脱線しますが、並外れたドイツ語の実力を持っていた関口存男(つぎお)は、『罪と罰』の独訳を読むことによってドイツ語を、オッペンハイマーは『神曲』を読むことによってイタリア語をマスターするなど、語学上達の1つの秘訣は、自分の惚れ込んだ古典を徹底的に読むことにあるのかもしれません。ですので今、sweetapplechoco さんが、『源氏物語』の英訳を精読されているのは、傍目には迂路と見えるかもしれませんが、実は語学学習の本道なのかもしれないですね。1冊の古典の中には、ダレた表現は少なく、構文も語彙も豊富で、学習材料に満ちています。(つづく)

sweetapplechoco
質問者

お礼

今晩は。情け深い桜のためにもう少し暖かい気候になってくれるといいのですが。(お花見には寒いです) いつも大変丁寧に回答をしてくださってありがとうございます。 白帯でチャレンジしていきたいと思います。 「in the heat of the moment」・・・「激したはずみに」はインターネットで調べた時に例文に使われていたのでここの訳にうまくあてはまると思って使いました。 bear with ~とつながるのですね。辞書の「bear」の自動詞のところに「bear with」で「・・・に我慢する、辛抱する、耐える」とありました。 「if it were only a matter of bearing for a while with my failures and disappointments」は「もし不足と期待外れにただしばらくの間耐える事だけなら」という訳でしょうか。 「状況のit」がとても多いですね。源氏物語の翻訳特有の現象ということでしょうか。日本語のぼんやりした記述にはよく使われるのですね? that did not trouble her at all・・・「that」は「bearing for a while with my failures and disappointments」ですね。「bearing」は動名詞で「耐えること」、「a matter of bearing 」は「耐えることについての事」ということで(?)、微妙に違いますね。 2)は浮気については我慢できません、ということは直接には言っていませんが、そう言いたいのだろうな、ということを推測できるような言葉になっているということですね。 「the time has come when we had better go each his own way」の「the time has come when ~」は以前「a time comes when such a one can restrain herself no longer,~」で出てきていました。(記憶から抜け落ちてしまっていました) そうするとここの訳は「私たちはそれぞれわが道を行った方がいい時が来ました」でしょうか。 「go each【his】own way」について、所有形容詞は、主語とダブるときなど、「自分の」と訳す、というのがわかりました。(今はこの部分は「his or her か our」なのですね) 馬頭としては思わぬ展開になってしまったようなのですが、立場の弱い側である女性が結構強気なので驚きました。失ってみるとその真の価値がわかるような気がします。このエピソードは紫式部が見聞きしていたことだったのかもしれませんね。 ************************************** いつもいろんな本を読む機会をくださってありがとうございます。 『潮騒』はもっとずっと長いストーリーだと思っていました。本を手にとってみたら薄い本だったので意外でした。歌島という場所がよく描けていると思います。舞台がしっかりしているのでそこで生活している登場人物も生き生きと感じられる気がします。神話というとおとぎ話的であまり現実味がないイメージでしたが、普遍的なものがあるのですね。 有名な作品も基にしている作品があるというのは興味深いですね。 「ピグマリオン」伝説も読んでみますね。(読んでいない本がとても多いです) 人が何にinfatuation(心酔、夢中にさせるもの)を感じのかは人それぞれですが、そんなものにはまさか心酔しないだろう、というものをもってきて描いたところに強いインパクトがありますね。(佐助が犯人だとすると更に奥が深いですが、ここを謎にしたままにしておくところがいいですね) 倒錯しているだけでなく、美的なものを追求しているところに芸術性が感じられますね。 ******************************** ジェイムズ・ジョイスは『ユリシーズ』の作者ですね。 《モダニスト》と呼ばれる文学者ですね。 前回紹介してくださったイプセンの『人形の家』と『ヘッダ・ガブラー』を読みました。 女性に対するとても強いメッセージを感じました。テーマがしっかりしていて惹きつけられます。 そしてラストがいつも衝撃的ですね。 関口存男(つぎお)は演劇人でもあった人ですね。『罪と罰』は以前読んだことがあります。 オッペンハイマーは物理学者でしょうか。『神曲』は正宗白鳥が終生聖書と一緒に愛読した書物だったと本の解説で知りました。 『源氏物語』の英訳の精読にあたっては、毎回わからないところや間違って訳しているところを教えていただいて、充実した学習をさせていただいて、ありがとうございます。 『源氏物語』の英訳ではたくさんのことが勉強できています。内容も興味深いので楽しく学ぶことができます。 ****************************** 長くなってきてしまいましたが、アーサー・ミラーの『セールスマンの死』も読みました。 働き盛りのセールスマンを主人公にした話だと思っていたのですが、違っていました。 これは過去の幸せな様子が描かれているだけにこういう結末になってしまうのは悲しいですね。 イプセンが影響を与えたのですね。 この作品に出てくる奥さん(リンダ)は夫の理解者でしたね。 家庭劇というのは大作ではないですが、共感するところが大きいです。 (火曜日にまた投稿します)

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