• 締切済み

東野圭吾さんの「秘密」(ネタばれありかもです)

氏の作品は 八割がた手に入れて読んだのですが 最近になって根本的に自分に合わないのかな、と思うようになりました。 謎解き以外に、悲劇や恐怖から解放されたあとの幸福感があってほしい方なので。 長編は特に、事件の後は平穏な日常に戻れただろう、という人が少ないですよね 中でも東野ファンの多くがいいという秘密、 あれだけは人生の中で手許にありながら再読したくない本です。 ラストシーンの後 彼はきっとすべての苦労も想いも台無しにしてしまうだろうな と最大の悲劇の始まりの予感しかしないので。 他の方はそれがイイのでしょうか? それともあれの感想がこうでしかない私が変わり者なのでしょうか? 本の感想なんて人それぞれだとは思いますが 余りに有名な作品が多くの方と違う解釈のようなので気になっています またこんな私にオススメの作家があれば教えてください

  • depu2
  • お礼率96% (79/82)

みんなの回答

回答No.2

某ミステリー書評サイトで「秘密」の書評を読んで、「秘密」という小説が、読む人によって全く正反対の読後感を抱かせる作品だということに気付きました。 感動的で切ない読後感を持ったという人と、不快感を感じたという人と両方の人が存在するのです。 その違いは、後半で直子が行った芝居、つまり、直子の精神が消えていって、藻奈美の精神が甦ったように見せかけた行為が、いったいどういう意図で行われたものであるかという解釈の差によるもののようです。 一つの解釈は、自分への執着心から異常な精神状態に陥っている平介の心を解放して救うためのものであって、そのためには直子にとっても手放しがたい夫婦という愛情関係を断ち切ってでも平介を救おうとしたと考えるものです。 もう1つの解釈は、若い肉体を手に入れた直子が、中年のくたびれた平介を捨てて、自由を手に入れるために芝居を行ったとするものです。 直子のやった行為は同じなのに、人によって、こんなにも異なる解釈が存在するとは実に面白いものだと思いました。 どちらの解釈も可能であるように思いますが、時系列的な流れから見て、私は前者の方がしっくりくるように思います。 (直子が芝居をやろうとする前に、平介がこれまでのことを謝罪し、自由を認める発言をしています。) 平介は最後に直子の芝居に気付くのですが、質問者は平介が芝居に気付いたことで、 >ラストシーンの後 >彼はきっとすべての苦労も想いも台無しにしてしまうだろうな >と最大の悲劇の始まりの予感しかしないので。 と、平介ががっかりしたような受け取り方をされています。 その部分に関しても私は全く逆の感想を持ちました。 平介は、直子の芝居に気付いて、その切ない思いからの行為に感動し、感謝したのだと私は思いました。 最後に、平介は直子(藻奈美)の新郎に対して、二発殴らせてくれと言います。一発は娘の藻奈美を奪っていく男の分として、もう一発は最愛の妻である直子を奪っていく男の分として。 直子の切ない芝居を知って、気持ちは直子へ再び引き戻されそうになるけれども、直子の気持ちをくんで、夫婦としての関係に別れを告げる決心をしたのだと。

depu2
質問者

お礼

回答ありがとうございます ぬいぐるみの中にあったモノを店(東野さんのお父さんの?)に持ち込んだ エピソードからしても、私は前者の解釈しかしていませんでした。 奥さんのした事についても、ただ自分の情けなさから決断させてしまった事だと 自分の不甲斐なさを嘆いてのものに思えました。 ただ発想がコメディーチックだった事もあり、主人公は徹底して「情けないおっさん」ですよね 担任の女教師、すすきののお店、盗聴や嫉妬・・・ それにラストにもうあんな願い事&セリフまであって。 ですから私は、彼には真相に気付かないフリは絶対に無理だろうな、 いやあの後即バレるだろうな、という印象を持ちました。 映画では、奥さんの仕草からバレた事をもうお互いに理解する、というシーンがありましたが。 自分のした決断を知られてしまった、と思った彼女が一体どんな気持ちで挙式するのか そしてその後には妻を追い詰めてしまった、 或いは結局見捨てられた、と鬱々悶々とする老人が一人・・・ あのラストからだとこれが自然な流れだと思う私が妄想ありすぎ、なのでしょうか・・・ 彼は奥さんの決断に感謝して割り切り、 趣味や後妻探しで老後をエンジョイして皆が幸せになるだろう、 それが一般的な読後感なのでしょうか??

  • chiychiy
  • ベストアンサー率59% (17627/29436)
回答No.1

こんばんは >八割がた手に入れて読んだのですが そういう時ってありますよね?何となくわかる気がします。 私も最近は余り読んでないです。 「夜明けの街で」もよかったのですが、最後がしっくりこなかったですね。 これと言ってお勧めがないのですが(じゃあ、書かないでと言わないでくださいね) 宮部みゆきの模倣犯の楽園が結構よかったです。 宮部みゆきは何か細部に訴えるものがあります。 後、最近メジャーになってしまい、自分としては本意ではないのですが 誉田哲也。 予想がつきにくい展開モノのが多いです。 突拍子もないというか・・・。 ドラマ化されたものは、私の中ではイメージとは違うので残念なのですが・・・。 余り役に立たないお話ですみません。

depu2
質問者

お礼

こんばんは、回答ありがとうございます 文庫の解説の中に東野さんを集約すると「理系 関西人」だ、というのがあって お得意のも「大どんでん」というよりは 「皮肉の効きすぎたオチ」 なのかなあと感じる事が多くなりました。 あと女性心理の描写が下手だというファンの感想があって、 「ダイイングアイ」を読んでそうかも知れないと思いました。 宮部みゆきさんと誉田哲也さんですか。 おすすめのから「味見」してみますね(笑)

関連するQ&A

  • 東野圭吾さんのトキオみたいな本・・・

    先日、東野圭吾さんのトキオという本を図書館から借りてきて読みました。 1979年、浅草。不治の病で死にゆく息子が、時を超え若き日の父親に会いに来た。男は「彼」との出会いによって、父親になっていく-。切ない長編ファンタジー。 初めて東野圭吾さんの作品を読みましたが感動ものでした。 わたしは父親を亡くしているので、なんか自分が父親の青年時代にタイムスリップしたような気持ちで読み進めました。 読み終わって自分も亡き父親の青年時代に行ってみたいなぁって思いました。この本の内容は人それぞれだとは思いますが。 どう表現してよいのか分かりませんが・・・・ このような本を知っている方、紹介してください。 お願いします。

  • 東野圭吾作品

    東野圭吾さんの本読みたいな~って思っているのですが。 今まで「同級生」という東野さんの作品の中では マイナーな本しか読んだことしかなくこれといって知識もありません。 で、私は今「秘密」という本を読みたいと思っているのですが、 他にこっちのほうがいい、という意見があったらお聞かせ下さい。 よろしくお願いします。

  • 東野圭吾「秘密」のカバー下(ネタバレ含)

    最近、東野圭吾さんの「秘密」をハードカバーで読みました。 そこで、周囲の感想が知りたくなって、色々と書評を読んで回ったのですが、「カバーの外すと…」というような、意味深な言葉が多く見受けられました。 借りてきた本でもなかったので、カバーを外してみたのですが、みなさんがどこに着目しているのか、いまひとつ理解できません。 カバーの下に書かれていたのは、藻奈美(の体…と表現しましょうか…)が使っていた部屋のイラストだと思うのですが…。 読みが浅いのでしょうか。 あの絵をご覧になった方のご意見をお聞かせ下さい。

  • 東野圭吾さんのファンの方☆

    最近、東野圭吾さんの作品が好きで読んでいます。 でも、図書館で借りるにあたって順番を決めなくてはいけません。 そこで、東野ファンの方にお聞きします。 あなたにとって、ベスト本は何ですか? そして、ワースト本(気に入らない展開で終わった・・など)は何ですか? 何冊でもいいですので、気軽に答えてください。

  • 東野圭吾「トキオ」の感想

    夏休みの読書感想文として、東野圭吾さんの「トキオ」を読んでみました。本なんて宿題に出されなきゃ読まないのですが感動してしまいました。だけど感想を文章化するのって難しいですね・・・。この本を読んだ事がある方はどのような感想を持ちましたか?参考に教えて下さい。

  • 東野圭吾さんレベルの作品・作家を教えてください!

    昨年会社を退職し、自由時間ができたので読書に没頭しています。 といっても作家及び作品に対する情報は乏しく、とりあえず話題の方の本を読んでいます。 東野さんの中では特に下記4つが好きです。 「白夜行」「幻夜」 「パラレルワールド・ラブストーリー」 「時生」 ワクワク・ハラハラするもの、意外性のあるものが好きで、おまけに感動がついてきたら最高です(パラレル、時生は感動しました。でも「秘密」「分身」はあまり好きではありません)。 上記4つが好きならコレも好きだろう!と思われる作品を教えて頂けませんか? また、色んな方の作品を読んでみたいので、オススメの作家さん・作品を教えてください!  短編集ではなく長編がいいです。文庫本で出ているもの希望です。宜しくお願いします。

  • 海堂尊と東野圭吾

    コスパ重視で文庫で作家でコレクションするスタイルです。 東野圭吾さんを適当に集めたので次の作家、 と思って海堂尊さんのチーム・バチスタを買いました。 普段は読後1週間以内に再読する派なのですが、 これはどうもそういう気になれません。 これは海堂さんの著作の中でどの程度のレベルなのでしょうか? 「もっと上がある!これなら外れないよ」というおススメがあったら教えて下さい。 東野さんのでお気に入りはパラレルワールド・鳥人・変身・白銀ジャックあたりで ブルータスの・むかし僕が・赤い指あたりは苦手です。 東野さんで好みが近い方、内田康夫氏はとっくに卒業したのでそれ以外で なるべく多く著作があるおススメ作家があれば教えて下さい。 立ち読みは作家・書店への営業妨害の気がして苦手なので宜しくお願いします。

  • 東野圭吾の翻訳(英語)本について

    フィリピン人の友人に東野圭吾作品を読んで欲しいと思っています。 そこで村上春樹の作品のように英語版は出ていないかとネットを探したのですが、見つかりませんでした。 やはり、東野圭吾作品の翻訳(英語)本というのは出版されていないのでしょうか? お分かりになる方、教えていただけたら助かります。 よろしくお願いいたします。

  • 東野圭吾さんの作品だと思うのですが、

    東野圭吾さんの作品だと思うのですが、 以前、図書館で最初の部分だけ読んだ図書のタイトルが知りたいです。 ハードカバーで、図書館のお勧めのコーナーにありました。 内容は、 遺伝的な病気を抱えていて結婚や出産を諦めていた恋人に主人公がプロポーズ して、最初は女性の家族に結婚を反対されたが、二人は結婚し、子供ができる。 生まれた子供には、妻の家系の遺伝的な病気が引き継がれていて・・・ というところまで読みましたが、 タイトルを覚えていないのと、東野圭吾さんの本だったかもあやふやなので、 自力で調べることができませんでした。 近所の小さい図書館ではなく中央図書館だったので、2月のお勧めの本のコーナーにも もうないと思います。 続きが読みたいので、ご存知な方がいらっしゃいましたら教えて下さい。 本当にさわりだけ読んだので、こんな説明では難しいかとは思いますが、 よろしくお願いします。

  • 東野圭吾著でお薦めの本

    最近、東野圭吾著の本を読んでみようと思い立ったのですが、 沢山の本が出ているので、どの本がお薦めか教えて頂けると嬉しいです。 傾向としては「容疑者Xの献身」と言うようなコミカル重視作品ではなく、 「白夜行」のようなどろどろとした作品の方が好きです。 よろしくお願いします。 ■読んだことがある本:「予知夢」「エレクサイド」 「容疑者Xの献身」「白夜行」「手紙」「探偵ガリレオ」