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止揚

止揚の意味がよくわりません。初歩的な質問ですが、回答よろしくお願いします。

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回答No.3

止揚という言葉は、単に議論して妥協点を見つけると いう広義の内容から、いわゆる哲学的にアウフヘーベン と呼ばれる場合のような、相反する内容の超克により、 新たな次元の回答が得られる場合まであります。 卑近な例では、会社員が「もっと給料が欲しい」という 意見と、「もっと休みが欲しい」という意見があれば、 休むほどに利益が上がらず『もっと給料を』という方向性 とは相容れない要求だと言えます。 しかし、その詳細な議論において、「もっと給料」派の 真の目的は、仕事がつまらないからお金をつかって遊び たいというものであり、「もっと休み」派も、仕事がつまら ないから休みたいというものであって、根底で通じるもの があり、たとえばもっと働き甲斐を感じられる勤務内容 にすれば両方の満足を得られる、かも知れません。 つまり、両立しない「給料」と「休み」の、どちらの増加にも 答えずにその要望を満たす事ができる、といった形で、 それぞれの考えの潜在的前提条件やパラダイムの転換 により、相容れない2つの課題を解消するケースが該当します。

ciel_soleil
質問者

お礼

なるほど。ありがとうございます。

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回答No.5

「行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。よどみに浮かぶ泡沫は、かつ消え、かつ結びて久しく留まりたる試しなし。世の中にある人と住みかもまたかくの如し」という方丈記の冒頭句がありますが。 諸行無常、すべては、変化する過程として、今、あるのみ。という仏教思想の解釈としては。優れたもの、といえるでしょう。 変化、そして、転化する、とはどういう事か。 行く川の流れは絶えずして、しかも、元の水にあらず。 変化するのは、水、であり。それは変化しても、保持されている。 しかも、元の水にあらず、変化した水は、元の水の否定となっている。 よどみに浮かぶ泡沫は、水の膜で空気が包まれた、構造体であり、水とは別のものに転化しているのです。 ヘ-ゲルの、止揚、(アウフファ-ベン)の4っの意味と言われるのは。 保持する、否定する、別のものになる、より高次ものになる。 ですが。 4.っ目の、より高次のものになる。には、問題、疑問が起こります、変化、転化、に高次も低次もない。 液体の水が、気体に転化するのが、高次になる事であり、固体、氷に転化するのが、低次への転化である。と言えるのか、エントロピ-量が多いから高次、というなら、水蒸気にさらにエントロピ-を加え続けると 、水素と酸素に分解、する。のは更に高次の転化なのか、元に戻っただけではないのか。転化に低いも高いもない、とは。「名は名にして常の名にあらず」の老子の弁証法思考になります。 質問の範囲を超えますが、弁証法の重要な部分(知的後進国とならない為に)として、 変化を無視した、形而上学、論理学は 肉体+精神=人間 と考える、並存思考となるのに比べて、弁証法は、肉体×精神=人間 と考える 一体(×)思考になる。 変化するもの、と変化させるもの、が一体(×)となって、変化、転化が起こる。 テ-ゼ×アンチ・テ-ゼ=ジン・テ-ゼ(×止揚)と捉えるべきものであり。 変化を起こすもの、には実体がなく、実体のないものに並存(+)はない。 物理事象は、 力×距離=一定 電圧×電流=電力 という形態になるのです。 そう捉えたから、アインシュタインの相対性理論が生まれ、 カントの形而上学の、批判、見直し、から。へ-ゲルの、形而上学に対する反定立としての弁証法思考の普及 によって。ドイツ人は頭がいい、明らかに、思考能力が高まっている。と評される結果になっている。 と言うことは考えるべき事ではないでしょうか。 そしてまた、弁証方思考は、2500前の、釈迦や老子の考え方であり。 。何年か前、国連の科学委員、とかのインド人らしき人物が、 地球は、人類のかっどうによって、温暖化、している。対策には知恵が、とりわけ、東洋の知恵が求められる。と発表していましたが。 西洋思想では、対応は無理であり。温暖化が、人類の活動によるものなら。活動を抑える。 人口の増加を抑え、欲望の増幅、需要の創出や、消費の拡大、を抑える。知恵が見いだすしかないであろう。と言っているのです。出来なければ、 物理学の成果を企業活動に利用する事を止めなければ、人類は自滅する。というアインシュタインの予言? が的中するような事になりかねないのでは。

ciel_soleil
質問者

お礼

なんとなくわかりました。ありがとうございます。

noname#195588
noname#195588
回答No.4

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 『新アポロン独和辞典』 同学社 aufheben (1)上へ上げる;拾い(取り)上げる;助け起こす. (2)保管する,とっておく. (3)(集会などを)解散する. (4)廃止する.破棄する,とり消す. (5)相殺する,帳消しにする. (6)((哲))止揚する. (7)((数))約分する. ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 辞書で調べてみました。 (2)保管する、とっておく。 と、 (4)廃止する、破棄する、取り消す。 そして、(1)上へ上げる;拾い(取り)上げる;助け起こす. アウフヘーベンという言葉の中に、 相反する意味と、上へあげる、という意味があるのが ポイントなのではないでしょうか。 正直、弁証法は意味がわかりません。 なにやら、ヘラクレイトスまで遡るとか。 私は、以前、キルケゴールの著作を読んでいたのですが、 あまりに弁証法という言葉が出てくるので、なんだろうと思って 調べていたことがありました。 どうやら弁証法といえばヘーゲルなので、仕方ないので、ヘーゲルを読み始めるのですが ヘーゲルは意味不明だし、それに弁証法を説明している本を読むと、 ほとんどマルクスが出てくるので、なんか、私の知りたいことと違うなあ わけわからんなあ、と思いました。 弁証法に興味を持つ人は、大体、ヘーゲルそしてマルクス路線だと思うので、 私は、キルケゴールの名前を出しておきます。

ciel_soleil
質問者

お礼

ちょっとわかりません。

回答No.2

犬が好きという人と、猫が好きという人は、一見、相反するわけです。 しかし、動物が好きというレベルに抽象化(犬は具象で、動物は抽象と考える)することによって、「二人とも動物が好き」と言う別の見方ができるようになります。 この抽象化し、同じくくりにする知的作業を止揚と言います。 論理的に言うと、二つの集合(=犬、猫)を含む全体集合(=動物)を発見(あるいは定義)することになります。

ciel_soleil
質問者

お礼

簡単に考えればそうですね。

  • Nakay702
  • ベストアンサー率79% (10023/12546)
回答No.1

ごく簡単に言えば、「対立する2つのもの(例えば意見)から、それぞれのいいところを吸収して、よりよい、新しいものをつくること」と考えてよいと思います。 「ヘーゲルの用いた用語で、弁証法の根本要素。事物が発展する場合、低い段階のすべてが捨て去られて高い段階が突然現れるのではなく、前者の外形は捨てられるが、その外形に含まれていた内容は高い段階に引き上げられる。そしてこの内容は古いままではなく、新しい連関と秩序の中に組み込まれ、新しい形式をとり、新しい事態に同化された材料として保存される。それが止揚である。」(哲学事典による)

ciel_soleil
質問者

お礼

具体的にわかりません。

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