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蒸気機関車の航続距離はいかほどでしょう

ネットには『約100kmほどで補給が必要』とありましたが、満タンでどのくらい走れるのでしょうか。  蒸気機関車にもいろいろありますのでテンダーの大型蒸機と小型のタンク蒸機で分けていただけばありがたいです。  もう一つ例えば100km毎に補給が必要でしたら東海道線のように数百km走る列車は機関車を代えたのでしょうか、それとも停車中に補給していたのでしょうか。

  • AVC
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  • FEX2053
  • ベストアンサー率37% (7987/21355)
回答No.3

基本的に「石炭より水」の方が先に無くなります。 日本のテンダー型機関車でよくつかわれた容量として、石炭 10トン、水22トンという10-22型というのがあるのですが(D51 のテンダーがこれです)、牽引定数一杯(要は全能力を使う) で、全区間で蒸気を吹かしている登り勾配の線区だと、精々 50km程度しか持ちません。蒸気を使わない「絶気」運転を 長く取れる平坦線でも100kmが限界ですね。 ですので、途中駅で何回も給水をしたわけで、昔は大きな駅の ホーム端には、蒸気機関車用の給水施設が必ずありました。 でも、石炭の「給炭施設」は機関庫にしか無く、それで十分に 間に合ったんですね。 日本で無給水の運用距離で最長なのは、戦前の特急「燕」を けん引したC51型機関車で、東京-静岡の約200km弱を無給水 ・無交換で走りきるために、テンダーの水容量を20トンにした上、 専用の30トン容量の給水車を連結していました。でも石炭は8トン で済んでいたんです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%89%84C51%E5%BD%A2%E8%92%B8%E6%B0%97%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%BB%8A 途中給水を含めた運用距離・・・ということだと、特急列車で約 200km、貨物や普通列車だと約100kmが目安でした。これは 給水・給炭の問題もありますが、平軸受けだった軸回りの注油 などの整備も関係しており、基本的に、今の「トワイライト・エキス プレス」のEF81型のように、一気に大阪-青森1000kmという様な 運用は「やりたくても出来なかった」と考えていいです。 実際、東海道本線の電化が浜松までだった時代、東京からEF57 牽引で出発した特急「つばめ」は、浜松で「浜松機関区」のC62に、 名古屋で「名古屋機関区」のC62に交代していました。 もっとも、アメリカなどでは、コロ軸受の超大型機関車が、一気に 数百キロを運用していましたから、蒸気機関車だから運用距離に 制限がある・・・とは言えませんが。 タンク機関車の水と石炭の容量ですが、これは牽引力に比例して 小さくても実用になったと考えていいです。C11型だと水6.8トンに 石炭3トンと結構積載可能ですが、明治村の機関車程度だと 確か水3.8トンに石炭1トン(と記憶しています)と、かなり小型に なります。

AVC
質問者

お礼

早速のご回答ありがとうございます。 詳しい説明をいただき昔から疑問に思っていたことが分かってきました。ありがとうございました。

その他の回答 (4)

  • sss457180
  • ベストアンサー率34% (398/1162)
回答No.5

ちなみに片道の運行距離が100km超える新潟~会津若松間を走っている SLばんえつ物語号は、上下列車とも途中の津川駅で15分ほど停車し給水します。 ホーム上ではちょうど良い撮影タイムとなります。

AVC
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 珍しい写真も参考になりました。ありがとうございました。

  • FEX2053
  • ベストアンサー率37% (7987/21355)
回答No.4

すいません・・・ 「燕」の運用距離は静岡でなく、名古屋までの400km弱ですね。 静岡で交換することにして、専用のタンク車を外して、C53牽引 にしたんですから・・・。 いかんいかん(苦笑) なので、先の発言の平坦線100kmを 平坦線200kmに読み替えて下さい。でも、中央西線では、 中津川で満タンにしても、塩尻でカラに近くなるんで、途中 木曽福島で必ず給水したんだそうですよ。

AVC
質問者

お礼

ご丁寧にありがとうございます。

  • kusirosi
  • ベストアンサー率32% (2838/8861)
回答No.2

 蒸気機関車は通常石炭の5倍(重量)以上の水を消費します。我が国の蒸気機関車ですと数十キロから100キロ程度で一回の給水が必要です。  例えば9600形に積むことができる石炭の量は6tですから、中型のダンプトラック1台分になります。水の量は13m3ですから家庭のお風呂60杯分くらいになります。これで走行距離は130kmくらいと言われています。普通は、そんなもんで、長距離は、時々 水を補給しました。    特急「燕」が東京から名古屋まで無停車で運行されたときには、牽引機であるC51に水を供給するため通常の炭水車のあとに、さらにミキ20という水タンク車を連結していきました。 日本では、これが、無補給運転距離の記録かと。   外国では、航続距離伸ばすため、水を節約するため、複水式蒸気機関車(蒸気を冷やして水を回収・再利用する)などという試みも、ありました。

AVC
質問者

お礼

早速のご回答ありがとうございます。 >石炭の5倍(重量)以上の水を消費します。  石炭の発熱量から石炭より水が多いだろうとは思っていましたが6倍とは知りませんでした。  石炭6t、水13tでしたら途中で水の補給が必要なことも分かりました。ありがとうございました。

  • dragon-man
  • ベストアンサー率19% (2701/13653)
回答No.1

蒸気機関車の航続距離は、積載できる石炭の量で決まるのでしょうが、それよりボイラーで湧かす水の方が先になくなるような気がします。 昔乗っていたローカル単線では、所々に待避交換所があって、そこで待ち合わせの間に必ず水の補給をしていました。 東海道線も少なくとも水は停車中に補給をしていたでしょう。機関車を換える必要はなかったのではないか。

AVC
質問者

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早速のご回答ありがとうございました。

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