• 締切済み

有機化学 アセチルサリチル酸の加水分解

学校では加水分解の際、 「HとOHをアルコールとカルボン酸に加えて分離する」と覚えておくといい といわれました。 「アセチルサリチル酸に水酸化ナトリウムを加えて、穏やかに加熱したとき、 アセチルサリチル酸の加水分解がおきてサリチル酸二ナトリウムが生成する。」 と持っている問題集に載っているのですが、 これはどのように加水分解したのでしょうか? HもOHも、アセチルサリチル酸には足されてないように思えます。 回答よろしくお願いします。

  • 化学
  • 回答数1
  • ありがとう数7

みんなの回答

  • gohtraw
  • ベストアンサー率54% (1630/2966)
回答No.1

サリチル酸はベンゼン環に水酸基とカルボキシル基がついたもの、アセチルサリチル酸はその水酸基がアセチル化されたものです。アセチルサリチル酸を CH3-CO-O-(C6H4)-COOH と表わすと、まず水酸化物イオン(OH-)がカルボニル炭素(上化学式のCOの炭素)を攻撃し、その結果上式のCOとOの間の結合が切れてフェノキサイド(サリチル酸の水酸基からH+が取れて酸素が負の電荷を持っている)になります。この系内にはナトリウムイオンも存在するので結果としてフェノキサイドはナトリウム塩になります。また、サリチル酸のカルボキシル基も水酸化ナトリウム存在下ではナトリウム塩になります。こうして水酸化ナトリウム存在下でのアセチルサリチル酸の加水分解はサリチル酸の二ナトリウム塩を与えます。形式的には、加水分解でサリチル酸が出来るが水酸化ナトリウムが存在するので塩になると考えればいいと思います。 もしこれを水酸化ナトリウム存在下ではなく酸の存在下で行うと、サリチル酸と酢酸を生じます。平衡になるので反応は完結しない可能性がありますが。

wakaranai24
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 水酸化ナトリウムが存在する状況での反応のため、通常の加水分解に すこし変化が起きている様な状況なのですね。 助かりました。

関連するQ&A

  • エステル加水分解

    今回は塩基によるエステル加水分解(けん化)についての質問です。ちょっと初歩的ですが混乱しています。 参考書(マクマリーなど)をみると水酸化ナトリウム(塩基)と水で加水分解し、最後に酸溶液を加えるとカルボン酸が得られるとなっています。 ここで水はどんな役割なのでしょうか? だって最初にOH-がCOOのCを攻撃すると思いますが、このOH-というのは水酸化ナトリウムからきたものですよね? よろしくお願いします。

  • これはどこが加水分解?

    エステルに塩基の水溶液を加え温めると、カルボン酸塩とアルコールになる。このように塩基を用いた加水分解をけん化という。 と書いてあるのですが、どうしてこれが加水分解なのかわかりません。 確かに気質であるエステルは分解されていますが、-Hと-OHがでてきていないので、不思議です。以前加水分解について質問したのですが(No.773588)、それを見てもわかりません。教えてください。

  • アセチルサリチル酸のけん化について

    薬剤師国家試験の問題で、アスピリンを水酸化ナトリウムと反応させた時の反応式が、 まず、アスピリン1モルと、水酸化ナトリウム1モルが反応して、アセチルサリチル酸ナトリウム1モルと、水1モルが生成。 次に、アセチルサリチル酸ナトリウム1モルと、水酸化ナトリウム1モルが反応してサリチル酸ナトリウム1モルと酢酸ナトリウム1モルが生成。 ここまでは理解できるのですが、なぜ、サリチル酸ナトリウムと、水酸化ナトリウムが反応してサリチル酸のヒドロキシル基とカルボキシル基の両方にナトリウムがついた形にならないのでしょうか?

  • エステルの加水分解

    カルボン酸R-CO(17)-OHとアルコールR'-O(16)-Hを脱水縮合させ『()の中は酸素の質量数です』 R-CO(17)-0(16)-R'+H2Oが生成するのは知っているのですが、アルカリ加水分解でNaOHを使用した場合アルコールからは水素、カルボン酸からはヒドロキシル基が外れているので反応後の生成物はR-CO(17)-0H、R'-O(16)-Naだと思うのですが、どの参考書もカルボン酸塩が生成しています。 これはどういった事でしょうか?

  • エステルの加水分解とけん化の判断

    「エステルXを水酸化ナトリウムと混ぜて加熱し、この反応液に希硫酸を加えたところ、2種類の化合物が得られた」 マーク模試の問題文ですが、この問題文で、加水分解(-OHと-COOHができる)が起きているのか、それともけん化(-ONaと-COOHができる)なのかって判断付くのでしょうか? この問題に関して言えば加水分解を意味してるのですが、ただの加水分解でも水酸化ナトリウムって普通加えるのでしょうか?

  • 再結晶後のアセチルサリチル酸について

    学校でサリチル酸と無水酢酸からアセチルサリチル酸の合成と再結晶の実験を行いました。 再結晶したアセチルサリチル酸は無臭で結晶が細かかったけど、先生が持ってきた瓶の中に入っていたアセチルサリチル酸は酢酸?みたいな臭いがして結晶が大きかったです。 先生は不純物が入っているから臭うと言っていましたが、不思議に思ったので本で調べてみるとアセチルサリチル酸は湿った空気中で加水分解して酢酸とサリチル酸になるとあったので、瓶の中で酢酸とサリチル酸(不純物?)ができたので臭いがしたと言うことであってるんでしょうか? それであっているなら、なんで再結晶した後のアセチルサリチル酸は加水分解して酢酸とサリチル酸にならなかったのでしょうか?

  • 有機化学の問題

    C 83.88%, H 6.34%, N 9.78% の重量組成をもつ芳香族アミンがある。この化合物とサリチル酸の混合物と過剰量の無水酢酸とを反応させたところ 90gの酢酸が副成した。反応生成物をすべてジエチルエーテルに溶解させて溶液をつくり、これを水酸化ナトリウム水溶液で完全に抽出したところ、エーテル層からは芳香族化合物が185g得られた。さらに水酸化ナトリウム水溶液層に塩酸を加え pH3とした。この水層をジエチルエーテルで抽出して得られる芳香族化合物の質量[g]を求めよ。ただし、サリチル酸のカルボキシル基は無水酢酸とは反応しないものとする。 解答には 2回目の抽出操作でエーテル層に得られた芳香族化合物はアセチルサリチル酸である。 と書かれていたのですが、塩酸を加えたことによってエステル結合が加水分解されることはないのですか?

  • ニトリルの加水分解

    ニトリルの反応で、加水分解するとアミドやカルボン酸を生成する。 と書いてあるのですが、具体的にどの試薬を用いて加水分解したときに、カルボン酸やアミドになるのでしょうか? 強酸または強塩基を用いて加水分解するとカルボン酸になるのですよね?ならば R-CN をHCl存在下エタノールと反応させたとき、R-C(NH)OC2H5になるのはなぜですか?HClではカルボン酸にならないのでしょうか?

  • エステルの加水分解についての質問なのですが、エステルの加水分解と云えば

    エステルの加水分解についての質問なのですが、エステルの加水分解と云えばカルボン酸とアルコールに分解されると思うのですが、以下のような問題に出会しました : 【問題】 > 図1に示す構造のエステルを完全に加水分解すると化合物Aを生じ、それ以外の有機化合物は生じない。図2はそのとき加水分解したエステルの質量と、生成したAの質量の関係を表したグラフである。Aの分子量を求めよ。 図1 : HO-■-COO-■-COO-■-COO-■-COO-■-COO-■-COOH (■はいずれも同じ炭化水素基) 図2 : 比例のグラフで、加水分解したエステルの質量 : 生成したAの質量 = 5:6と読み取れる。 【問題終了】 ここで質問なのですが、 1. エステルを加水分解すると必ず2つのカルボン酸とアルコールに分解される訳ではないのですか? 2. 1がそうだとしたら、どのような条件でこのように1種類のみしか生成しないのですか? 解説を読めば確かに数値は求まりますが教科書にも書いていない状況だったので質問させて頂きました。どうかご教授願います。

  • 有機化学 の収率 計算

    サリチル酸メチル7.6gを加水分解したところ、サリチル酸5.5g得た。得られたサリチル酸を全て用いてアセチル化を行ったところ、アセチルサリチル酸を3.6g得た。この2工程のプロセス(加水分解-アセチル化)のトータル収率(%)はいくらか。 詳しい解説付きでよろしくお願いします! 回答お待ちしています。