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エステル加水分解

今回は塩基によるエステル加水分解(けん化)についての質問です。ちょっと初歩的ですが混乱しています。 参考書(マクマリーなど)をみると水酸化ナトリウム(塩基)と水で加水分解し、最後に酸溶液を加えるとカルボン酸が得られるとなっています。 ここで水はどんな役割なのでしょうか? だって最初にOH-がCOOのCを攻撃すると思いますが、このOH-というのは水酸化ナトリウムからきたものですよね? よろしくお願いします。

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  • loveobo
  • ベストアンサー率48% (102/210)
回答No.1

遷移状態までは考慮せずに説明してみます。見づらいかもしれませんが、 水酸化ナトリウムを小文字 naoh、後で加える酸を和文フォントでHCl と表しておきます。 エステルにOH-が求核攻撃すれば RCOOR' + oh- → RCOoh + R'O- アルコキシド R'O- は強塩基なので RCOoh + R'O- → RCOo- + R'Oh na+ も加えたoverallの反応式は RCOOR' + naoh → RCOona + R'Oh 最後に塩酸を加えて中和すれば RCOona + HCl → RCOoH + naCl 反応全体では、エステル RCOOR' に Hoh (水に相当)が付加して RCOoH と R'Oh になっていますが、反応式に「水」は出てきません。 では水は何をしているかと言えば、試薬 naoh や 生成物 RCOona を 溶解させ、反応場を提供しています。 水酸化ナトリウムを粉砕して 非水溶媒中で反応させることも可能です。(普通はやりませんが) 実際に水酸化ナトリウム水溶液で けん化 するときには、 oh- + HOH ←→ OH- + hOH や R'O- + HOH ←→ R'OH + OH- のような交換も起きているでしょうが、同位体ラベルでもしないと 区別できませんね。 #「経験者」は、エステルのアルカリけん化をやったことあるだけです。

noname#1188
質問者

お礼

ありがとうございました。 本当に丁寧に答えていただいて。 自分も早くこのコーナーでこのように答えられる立場になってみたいとよく思います。

その他の回答 (2)

noname#21649
noname#21649
回答No.3

たしか.Na+が.カルボンサンのOと=oに攻撃して.さく生成し.c-oが切れて.沖合いからH-がH2Oで供給されて つまり.OHは何も関係しない と記憶していたのですが.

  • kumanoyu
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回答No.2

水は無くとも加水分解は進行して塩になりますよ。 無水メタノールにNaOHを溶かして反応させてもNaOHが十分な量存在すれば反応は進みます。 溶媒が無いとNaOHが溶けないので、エステル分子とNaOH分子が衝突できず、反応は進行しません。 水の役割はNaOHを溶かすための溶媒ですね。

noname#1188
質問者

お礼

やっぱりそうですか・・・。 本当にありがとうございました。 これでレポート、先に進めそうです。

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