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日銀、追加緩和決定が円安になる理由

はじめまして、今日発表された日銀の追加緩和決定についてお教えください。 >長期国債などを買い入れる基金の規模を現在の70兆円程度から10兆円増やし80兆円程度とする。 ということですが、買いオペのことですよね? 日銀が銀行の国債を買い取る ↓ 銀行にお金の余裕ができる ↓ 銀行は金を貸しやすくなる ↓ 日本の景気が良くなる ということだと思うのですが、これが急激な円安になる理由を教えてください。 お願い致します。

質問者が選んだベストアンサー

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  • covanonki
  • ベストアンサー率48% (219/448)
回答No.2

今回の日銀政策は、日本株の株価が安定的に上昇しつつあることを見て、意図的に行われた金融緩和だと思います。 買いオペっていうのは、日銀が市場から強制的に債権を買い集めることを言うのであって、今回の内容は基金を増額しただけで、「買いオペ」とは言えないと思います。実際に金融機関がこの基金を利用しなければ、金融緩和が行われたとは言いにくいです。 ただ、実際に日銀発表を受けて株価は上昇しましたから、今回の日銀政策には意味があるのではないでしょうか。 実は、同じことが今年の2月にも行われました。ニュースソースは消えているので、過去にまとめておいた内容をそのままコピペします。 <以下引用> 日銀が追加緩和 金融資産の購入枠を10兆円拡大 物価上昇1%目標に  日銀は14日、金融政策決定会合の2日目の協議を行い、国債など金融資産の買い入れ基金を10兆円増額し、65兆円 規模とすることを決めた。量的緩和策を拡大し、最近見られる国内経済の前向きな動きを支援する。ゼロ金利政策は据え置く。  また決定会合では、物価の安定について、日銀の姿勢を明確化する取り組みの一環として「中長期的な物価安定の 目途(めど)」を導入した。日銀として持続可能な物価の安定と整合的と判断する物価上昇率を示したもので、0-2% と判断。当面は1%を目途とすることにした。量的緩和策と合せ、デフレ脱却と物価安定を目指す日銀の政策姿勢を 明確にする。 引用元は産経ニュースです。 このときも、今回と同じ、まさに株価が上昇しようとするその出端で日銀政策は行われました。 その結果、株価はグングン上昇し、また為替相場も対ドルで82円代を上回る水準にまで円安が進みました。 ただ、今回2月と同じことが起きるかどうかには少し懐疑的です。 というのも、やはり二番煎じ、もしくは二匹目のどじょうを狙った、という印象を強く覚えるからです。為替相場はある程度円安に振れるでしょうが、2月にそうであったように激しくは動かないと思います。 株価が上昇すると円安が進むのは、株式を保有しているのはその大部分が外国人投資家であり、いつかは自国通貨に換金して利益を確定させることを目的としているからです。株価が上昇すると、利益を得るため、株を通過に換えて、さらに外貨に換える、という流れが起きます。=円安に振れます。 今は円高が続いていますが、ある一時期から、一ドル78円の水準から為替相場が動かなくなっています。欧州危機が原因で、ユーロは一時1ユーロ96円にまで下落したのですが、このときもドルに対しては動きませんでした。 この状況がいつか株価に反映するだろう、と見ていたのですが、案の定株価は上昇し始めます。アメリカが大幅に株価を下落させたとき、引きずられるようにして日本株は下落しないだろうか、と見ていたのですが、思ったほど大きな影響を受けませんでした。 為替相場も動かずです。ところが、一時期、株価が上昇しているにも関わらず、円も同時に値を上げている時期がありました。これは、明らかに米国の投資家(もしくはドルを大量に保有している投資家)が、日本の株式に向けて、積極的に買いを仕掛けてきたということ。 これは一目瞭然でした。このとき、民主党の中尾財務大臣が「為替介入も辞さない」と、かなり的外れな発表を行いましたが、この発表は全く無意味。株価が上昇している以上、いつか利益を確定するため、株式を売却し、円をドルに換える流れが起きるのは明らかですから。 案の定為替相場は78円代後半にまで戻しましたね。 で、このタイミングで日銀は今回の量的緩和を行ったのですが、期待したのは為替相場の変動よりも株式の継続的な上昇にあったのではないかと思います。その結果、円安になることは十分に考えられる事。それは2月の同様の金融政策で実証されています。 で、本来であればここで政府も何らかの大幅な経済政策を発表するタイミングなんです。 それが株価の大幅な上昇につながり、株価が上昇するということは、企業に様々な投資を行う資金的な余裕ができるということ。 当然為替相場も円安に振れますから、ますます日本株に大きな期待が高まるのです。 もちろん、その根源には米国で行われたFRBによるQE3(第三次量的緩和)があります。 これも大きな円安要因です。頭でしかこのあたりを理解していない連中は「また円高がすすむ」などと言っているようですが、QE1、QE2とは明らかに状況が異なっています。 1,2は日本から大量にお金を借りていた米国や欧州の投資家が、日本に返済するドルを供給するために行われた物。当初の目的は違っていたとしても、結果的に起きた現象はそういうこと。 ですが、QE3は投資家たちが日本に返済を仕切った状況で行われた量的緩和です。 アメリカに撒かれたドルをめがけて、今度は日本からアメリカに向けて資金が流動するタイミングです。

chopin304
質問者

お礼

ありがとうございました。 勉強になりました。

その他の回答 (1)

  • gungnir7
  • ベストアンサー率43% (1124/2579)
回答No.1

円安にはなりません。残念ながら。 金融緩和というのは事実上の通貨安政策だと考えておけばいいです。 市場に通貨を浸透させることによってお金の供給量を増やします。 しかし、ドルやユーロがもっと派手にやらかしていますし、 中国も2008年からの景気浮揚策で大幅な金融緩和をしました。 喜んだのが投機筋です。お金が余ればお金持ちはそういう方面に投資するからです。 2008年より急激に高騰した食糧や資源高の原因はここにあります。 日銀の発表は「リスクプレミアムへのさらなる働きかけを通じて、 企業や家計等の金融環境をより緩和的にする」です。つまり上記と全く同じです。 日銀の狙いは積極的に日本株を買ってもらい、日本経済を浮揚させようとしているのです。 しかし、ユーロやドルが希薄化していく中で円が市場に出回れば・・・ 準備金を分散したいと考えている途上国や欧米の金持ちが拾っていくだけです。 定跡でいったんは円安に触れましたが、戻りは絶好の円の買い場とみれます。 円安にはなりにくい環境にあると思われます。

chopin304
質問者

お礼

ありがとうございました。 結局、一時期円安に動きましたけど、戻しましたね。 そしてまた今日は大きく円安方向に動いています。 難しいです。 私のような素人が為替に手を出すと大怪我するんでしょうね(笑)

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