イージス・アショアについて
下でイージス・アショアについて書かれているが、話しが単純化しすぎている気がするので。
防衛白書には、陸上イージス導入で我が国を24時間365日、切れ目なく守るための能力を抜本的に向上できると書いている。
さらに、北朝鮮はわが国のほぼ全域を射程に収めるノドン・ミサイルを数百発配備していると言うことなのだが、こんなことは普通の人は皆知っていることだ。
しかし、自衛隊がイージス・アショアが備える予定の迎撃ミサイルは24発だという。たった24発の迎撃ミサイルしか保有する予定が無いのに、北朝鮮が持つ弾道ミサイル数百発に対しては焼石に水もいいところだろう。
北朝鮮からグアムなどと言う話し以前に、殆ど役に立たないものを莫大な予算を使って配備しようとしている。
まあ、日本にお金が有り余っているというのならまだしもだが、国の借金が1100兆円を超えて返すあても無いという状況を改善するために消費税を増税すると言っているのに、このとんでもないお金の無駄遣いだ。
勿論、自民党というアメリカのポチがトランプにいい顔をしたいが為にであることはわかってはいるが、いくら税金を上げても1機100億円以上もするF35を100機も買うと言っているし、安部の馬鹿に任せていたのではいくらお金があっても足りないことになる。
消費税を10%にしたとしても、その後もすぐに増税と言うことになるのは目に見えている。なにしろ、何百億や何千億というお金を簡単に支出するという政治屋が総理大臣を務めているのだから、2%や3%の消費税の増税など焼け石に水に決まっているからだ。
イージス・アショアの他にイージス艦を6隻体制から8隻にすると言うことも決まっているが、防衛白書では8隻になることをあえて書かずに、イージス・アショアを強調しているのだが、これは詭弁も良いところだ。
北朝鮮が日本に向けて弾道ミサイルを撃つとした場合、誰が考えても一番に東京を狙うはずだ。それなのに秋田では、ミサイルがまともに飛んできても迎撃自体が難しいというのに、東京から遠く離れた秋田から迎撃しようとしてもあたる確率は殆ど無いだろう。こうしたことから秋田というのは、日本を守るためでは無くグアムを守るためなのでは無いのかという憶測が出てくるのだ。
山口県萩市のむつみ演習場の場合は日本海岸から約10km南の丘陵地帯にあるのだがミサイル防衛用レーダーは、通常は水平線上に現れる弾道ミサイルを探知するために、ほぼ水平方向に強い電波を出し続けるから、電波による健康への影響が懸念される。
秋田でも山口でも住民達はミサイルの破片を心配しているようなのだが、防衛省はSバンドは無線LANも使っていて危険はないと説明した。だがSバンドは電子レンジにも使われ、人体にも浸透して熱を出す。無線LANは微弱な電波なので人体に影響が出るとは思えないが、防衛用のレーダーというのは強力な電磁波を出すのだ。イージス艦のレーダーの最大出力は4000000ワットと言われている。無線LANとは桁違いなんてものじゃ無い。こんな強力な電波を24時間365日浴び続けて無事でいられるわけが無い。
このあたりも防衛省は安倍の意向を忖度してのことだろうが、明らかな詭弁を弄している。
イージス・アショアは地上にあるので動かすことができない。このために北朝鮮が日本を攻撃する際に脅威と感じたら、日本国内に山ほどいる工作員に命じてイージス・アショアを破壊することは十分に考えられる。このためにイージス・アショアのある施設全体を24時間防備しなければならなくなるわけで、これもとんでもないお金がかかることになるだろう。
当初は、2基で1600億円程度と言っていたのが2680億円になった。このさきどれだけ価格が上乗せされるかけんとうもつかない。
さらに、施設だけでは意味が無いわけで、1発約40億円とされる迎撃ミサイルが24発2ヵ所に置かれると、このミサイルのお金が約2000億円かかる。その上隊員の宿舎を建てたり、イージス・アショアのある施設全体を守るための費用などは含まれていないのだ。
まさに、とんでもない金食い虫を抱え込むことになるのは確実だ。しかも、秋田や山口県と言った大都市からは遠く離れたところにある。北朝鮮がこんな辺鄙なところを狙ってミサイルを飛ばすはずが無いことを考えれば、日本の防衛と言うことを考えたら誰が考えても8隻もあるイージス艦を大都市に近い日本海に展開した方がどれほどましか知れないだろう。
日本では、圧倒的多数の人が自民党しか投票用紙に書くことはあり得ないと思っているようなのだが、あなた方が大好きな自民党のやっていることを考えたことがありますか。