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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:源氏物語の翻訳について 4)

源氏物語の翻訳について

このQ&Aのポイント
  • 源氏物語の英訳について、一部の文の訳し方がわかりません。前半の英文を否定する形でbut~の文が続いているように思うのですがlessやstubbornの訳し方がわからず、全体的にうまく文章が入ってきません。
  • 一部の文の訳し方がわかりません。whileとwentとso far as の訳し方がわかりません。それから後半に出てくるshouldの使われ方もわかりません。
  • 源氏物語の英訳について、一部の表現がわかりません。この文のsingled out unfairly from the restはどのように訳せばよいでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

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  • ydna
  • ベストアンサー率63% (179/281)
回答No.2

>There were many who grudged her even this honor;
 but some less stubborn began now to recall that she had indeed been a lady of uncommon 
beauty; while some went so far as to say it was a shame that anybody should have disliked so sweet
 a lady, and that if she had not been singled out unfairly from the rest,no one would have said a
word against her. ====================================== ーーー直訳ーーー 彼女のこの名誉さえも妬む者がたくさんいたが、本当に彼女は普通ではない美しさの女性であったと、今、思い出し始める、より頑固ではない者もいた。一方、「あのように優しい女性を、だれもが嫌っていたとは残念である」、残った者たちから不公平に選ばれることがなかったら、だれも彼女に敵対する言葉を言わなかっただろうに」と、それくらいまで言う者もいた。 ーーー意訳ーーー 正に彼女は世にもまれな美しさの女性であったと、今となって思い起こす、より素直な者もいたが、彼女のこの位さえも妬む者が多くいた。 かたや、「あのように優しき女性を、皆嫌うていたとは遺憾なこと」、「残りし者から不当に引き抜かるることなくば、彼女への非難も口にする者はおらぬかったであろう」と、それほどまでに言う者もいた。 位=従三位 彼女=桐壺更衣 ====================================== --- keys --- many = 元々は、many people =「形+名」で、全体が名詞。それが、many + people ー people = many = それでも名詞の仕事をしなくっちゃ=「名詞」  と、なります。 この変身は、今回、多く見られます。 some less stubborn (people) / while some (people) went / the rest (people) この中で、the rest は、形容詞の名詞的用法と呼ばれます。 grudge O1 O2 her = O1, even this honor = O2 「与えしぶる」などの意味もあります。 this honor = this がついているので、一応可算名詞と判断しました。とりあえず、輪郭のあるものという感覚で、『名誉』とは訳しませんでした。 つまり、honor = a title of respect given to some less stubborn (people) = 直訳「何人かの、より頑固でない者たち」です。どうしてもきれいにまとまらないので、逆に考えることにしました。英語表現は、「より頑固でない」 なので、「頑固」がプラス側のどこかの点と考えると、less なので、マイナス側に寄っている点が、less stubborn です。では、マイナス側にある形容詞は? docile でした。で、more docile ととらえました。「おとなしい」、「逆らわない」、「従順な」、「素直な」などの訳語が考えられます。日本語原文を確かめると、『もの思ひ知りたまふ』。英語原文は、これを逆の視点でとらえた形になっていました。結局、同じ手法で元に戻そうとしていたわけです。 began now to 不定詞 = 「今始めた」ということは、今までやっていなかったので、「今となって」と訳し、「始めた」の意味合いを入れたつもりです。  recall that … = 「that 節の内容を思い出す」 ====================================== while = 前後が「コントラスト」としてとらえ、whereas「一方では」、「かたや」とするか、それとも、両方、更衣に好意的な意見と判断すれば、at the same time as 「と同時に」「時、同じく」とするかは、文脈判断です。「言い始め」と「言い放つ」とのコントラストで、「かたや」でしょうか? 「コントラスト」の別解釈では、前の many と while 後の some の対比とも? おそらく、この最後の解釈でいいと思います。だから、but … beauty を挿入語句的に扱って、semi-colon で区切っていると思います。そこで、意訳では、many を while に近づけました。 go far = 「遠くまで行く」から、「物事をうまくやる」、「出世する」までの幅広い意味があります。 so far as to do = so が「それくらい」の程度/距離 を表わし、その程度を as 以下で「……と同じくらい」と具体的に表わしています。「so 副 as」=「as 副 as」 it was a shame that … should … = 「感情をの should 」と呼ばれることも。『米』では、推量の would を使う場合も。『主張/命令/提案/要求/懸念/依頼』の that 節( I ordered that he do it.) と異なり、仮定法現在は、まれ。客観的事実を述べる時は、直説法。 ====================================== say (that) … and that … = 名詞節の that を並べています。この時の and の後ろは、that を省略できません。 so sweet a lady = such a sweet lady 語順注意 had been singled = 仮定法過去完了。条件節。 single out = single [他動詞]「1つ外へ出す」から、「選び出す」。本文では、been singled [過去分詞]で、受動態。 no one would have said = 仮定法過去完了。帰結節。直訳「だれも言わなかっただろう」を意訳しました。 主語を最後に訳し、「……する者がいる」の形を多用しました。 ====================================== ーーーおまけーーー 以前のご質問の補足質問(desired の件)に答えていなかったので、ずいぶん遅れましたが、この場を借りて。 >”Though that desired at last be come,because I go alone how gladly would I live!" that desired = that desired (wish) at last = 副詞句「ついに、最後には、とうとう」 ですね。typo があったので、疑いの目が先でした。 -------- desired は、過去分詞です。以前の意訳は、なんとか五七五七七に詰め込んだので、分かりにくかったですね。 ごめんなさい。 「ついに」の訳語を使いたかったので、ややこしくなりました。(ついの別れの「つい」と掛けたかった。) 『終の(ついの/死に際の)その想いが、至るように願うけれども、私は一人、逝きますから。生くる道なら、なんと嬉しきこと。』 at last は、「待ち望んだことが起こる」という含みがあり、否定文では使いません。「その想い」は、彼のセリフを受けて「元気だった頃の別れであれば」いいのにという感じです。 以上、少しでもお役に立てたでしょうか? ★ydna★

sweetapplechoco
質問者

お礼

大変丁寧な回答をありがとうございました。 peopleという単語がところどころ省略されていることがわかりました。 より頑固ではない者=より素直な者と表現を変化させてもいいですね。  (素直なという単語を使わずにless stubbornという単語を使ったのは頑固な人たちと比較させたかったためでしょうか?) the restは形容詞の名詞的用法と呼ばれるんですね。 たくさん使われているように思いますが、省略されている単語にまだまだぴんと来ないです。 whileは「一方では」、「かたや」ですね。 semi-colonも意味があって使われているのがわかりました。 so far as to~は辞書で調べたのですがgo so far as to~となると全然意味がわかりませんでした。 shouldの使われ方がわかりませんでしたが、「感情」を入れるために使われていることがわかりました。 single outは選び出す、ですね。(been singled outで選び出される) ここの箇所は日本語で読んでも難しいです。 「残りし者から不当に引き抜かれる」とはどんな状態なのか・・・ おまけの回答もありがとうございます。 desired wish でdesiredの使われ方の意味が通りました。 at lastが否定文では使われないということを初めて知りました。 この短歌は短い中にいろんな想いを込めていて英文だけで読むと意味をとるのが難しいですが、いろいろ解説してくださってありがとうございました。

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  • go_urn
  • ベストアンサー率57% (938/1643)
回答No.3

1)~There were many who grudged her even this honor; but some less stubborn began now to recall that she had indeed been a lady of uncommon beauty; ●桐壺が死んで、帝は彼女の位階を1つ上げることにしました。それが honor ですね。で、回りの女性たちはそれすら妬むわけです。その気持ちが grudge です。grudge + 人 + モノで、「人にモノを与えるのをケチる」から「人にモノを与えるのを妬む」と派生します。 『源氏』原文:これにつけても憎みたまふ人びと多かり。 some less stubborn=some (people) (who were) less stubborn はこれまでの回答者の方々のご指摘通りと思います。省略が多く難しいです。 stubborn は、「頑固な」で、マイナスイメージが主で、まれにプラスイメージで使われます。「頑固親父」みたいに。ここはマイナスです。less stubborn で、プラスに反転します。原文は「もの思ひ知りたまふは」です。ということは、stubborn は、「心が頑で、桐壺の生前の頃の妬みを死んだ後まで引きずっている」ということになります。後は、これまでの回答通りと思います。 『源氏』原文:もの思ひ知りたまふは、様、容貌などのめでたかりしこと、心ばせのなだらかにめやすく、憎みがたかりしことなど、今ぞ思し出づる。 (注)Waley訳では、「心ばせのなだらかにめやすく、憎みがたかりしことなど」の部分がセミコロンの後に続いていると想像します。 2) ~while some went so far as to say it was a shame that anybody should have disliked so sweet a lady, ● while =対比、譲歩の接続詞で、「~である一方、~であるが」です。訳し下って「一方」と訳せばいい場合が多いです。ここもそうです。「~、一方、ある女性たちは・・・」というふうに。On the other hand, と置き換え可能です。 go so far as to say ~: イディオムです。「~とまで言う」 should =「驚き、意外などの感情」用法です。「まあ、なんてことでしょう」というニュアンス。 3)and that if she had not been singled out unfairly from the rest,no one would have said a word against her. ● single out=選び出す  unfairly=不公平に  from the rest=from the rest of the ladies 残りの女性たちの中から(ちょっと論理的にはおかしいですね。) 『源氏』原文:さま悪しき御もてなしゆゑこそ、すげなう嫉みたまひしか  Waley 訳は、仮定法で逆転しています。様悪しき御もてなしがなかったら、こうした妬みもなかっただろうに、というふうに。

sweetapplechoco
質問者

お礼

大変丁寧な回答をありがとうございます。 1)grudge + 人 + モノで人にモノを与えるのを妬むと派生するんですね。 stubbornは私もマイナスイメージの単語ととらえていたのですがless stubbornでプラスになるわけですね。(stubbornのあとにpeopleが省略されていることがわからないとここの意味はよくわかりませんでした) less stubbornで「心が頑で、桐壺の生前の頃の妬みを死んだ後まで引きずっている」人たちがいることと対比させたかったのですね。 セミコロンのあとはand others,that she had very gentle and pleasing manners;while some went so far as to~となります。 2)whileは~の間、と習ってきたイメージがあったのですが「~である一方、~であるが」という意味もあったのですね。(辞書を引いたら載ってました) go so far as to say~で「~とまで言う」という慣用句だったのですね。 farで調べたりasで調べたりしたのですがなかなかはまる言葉が見つかりませんでした。 3)残りの女性たちの中から選び出されるというのがどうも意味不明ではあるのですが・・・the rest の意味がわからなかったのでそこは解決できました。 仮定法を使って訳すのは訳者の感性によるものでしょうか。 よりわかりやすく解説してくださりありがとうございました。

  • trgovec
  • ベストアンサー率52% (2538/4879)
回答No.1

1) many, some がこれだけで「多くの人、何人かの人」という名詞的な使い方をされています。 There were many who grudged her even this honor; 彼女のこの名誉をねたむ人も多かった but some less stubborn began now to recall that she had indeed been a lady of uncommon beauty; しかしそれほど意固地でない人の中には彼女は本当に並外れた美人であったことを思い出し始めるものもいた。 some less stubborn = some (people) who were less stubborn less stubborn ・・・ もうちょっと前後関係が欲しいところですが、全文にあるねたむ人たちよりも思考が柔軟という感じでしょうか。stubborn には「考え方などが一徹で頑固」という含みがあります。 2) ~while some went so far as to say it was a shame that anybody should have disliked so sweet a lady, 一方、こんな素敵な女性を誰もが嫌ったなんて残念なことだとまで言う者さえいた while の節だけなのではっきりしませんが、単純な時間的な意味の他に while の前後で内容が対照的な場合「(ところが)一方では」と訳した方がいいことがあります。 go so far as は文字通りの「~まで行く」から比喩的に「~しさえもする」となります。 should は感情的な表現にともなう that 節で現れるもので「~なんて残念」の「なんて」に相当するとでも考えてください。 3) and that if she had not been singled out unfairly from the rest, no one would have said a word against her. そしてもし彼女が残りの人の中から不公平な選ばれ方をされたのでなかったなら彼女に対して何か一言言う人はいなかっただろう。 single out は「選ぶ・えり抜く」、the rest は常に the がついて「残り(の人・もの)」 後半は文字通りでいいのか word に何か含みがあるのかは分かりません。原文が手許にないので調べられませんでした。

sweetapplechoco
質問者

お礼

大変丁寧な回答をありがとうございました。 1)some less stubborn の訳し方がよくわかりませんでしたが、「それほど意固地でない人」という訳ですっきりしました。 2)whileは「(ところが)一方では」と訳すと全体がまとまった文になりますね。    go so far as のgoの意味が取れませんでしたが、「~しさえもする」という訳になることがわかりました。  shouldがなぜこの文の中でわざわざ使われているのかなと思いましたが、「~なんて」という意味をこめたかったのだとわかりました。 3)the restは「残り(の人・もの)」と訳すといいのがわかりました。 そもそも「残りの人の中から不公平な選ばれ方をされたのでなかったなら」という状態がよくわからない感じもするのですが、訳し方はわかりました。 ありがとうございました。

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