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「有意差がない」
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元・大学の教員です。 統計学本来の考え方からしますと、有意水準は、少なくとも検定を行う前に設定します。 その有意水準を、あらかじめα=0.05と定めていたのであれば、p=0.07という結果であれば、「有意水準α=0.05では、有意差は認められなかった」というのが、統計学的な結論となります。 「有意傾向」という言葉を使ってある論文もありますが、論理的に考えれば、おかしな表現で、「有意差が認められなかったことを未練たっぷりに訴えている」ように私には思えます。 統計学の教科書を見れば、「有意傾向」という概念は、出ていないのではないでしょうか? それからもう一つ気になる表現があります。 それは、「断言」という言葉です。 確率を計算して、統計学的に、つまり確率の問題として、差があるかどうかを考えているのですから、「断言」もあり得ませんね。 A群とB群との間に差がないという「帰無仮説」を立てて、その仮説が起きる確率を計算した結果が、p=0.07になったわけです。 つまり、差がない確率がp=0.07ですから、その可能性はかなり小さいといえますが、それでも誤りを犯す可能性は、ゼロではありません。 統計学の教科書に、「第一種の過誤」「第二種の過誤」という概念が載っています。 「本当は差があるのに帰無仮説を採択してしまって、差がないと判断する」のが、第二種の過誤であり、「本当は差がないのに、下がると判断して、帰無仮説を棄却する」のが、第一種の過誤です。 詳細な説明は、統計学や心理統計などの本で確認していただきたいと思いますが、α=0.05として考えたとき、第一種の過誤を犯す可能性は5%あるのですから。
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お礼
ありがとうございます。 断言、というのは論文中で「有意差は認められなかった」と断定的に述べてもよいか、ということでした。 参考になりました、ありがとうございました。