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ティラノの前脚と鳥類の翼
ティラノザウルスの前脚は歩行に直接役に立たないほど貧弱に見えますが、同じ恐竜類から進化した鳥類の翼は力強く見えます。こういう素人の印象はあまり根拠がないのでしょうか。
- 生物学
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人間と同じ霊長類の猿類には自分の体重を支えられるくらい立派な尻尾が生えている種類がいくつもいますが人間には尾骨が体内に残っている程度ですよね。 犬なんてダックスフントみたいな極端な短足な犬種からボルゾイのようなすらりとした足を持つものもいますし、チワワのような手のひらに乗りそうな小さくて華奢なものがいる一方でセントバーナードのような大型で力強いものもいます。 手足などの肉体の部位の大きさは進化の過程でかなり変化するものと考えられます。 それに恐竜と一口に言ってもティラノサウルスもいればアパトサウルスやトリケラトプスのような頑丈な前足を持つ種類やヒレ状の前足を持つ海棲恐竜もいますし。
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- kagakusuki
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ティラノザウルスではなく、ティラノサウルスですね。 鳥の翼は、鳥にとっては主な移動手段である飛翔という能力を生み出すためのものであり、全身を移動させるためには大きな力が必要となりますから、鳥の翼は力強いものである必要があります。 一方、ティラノサウルスの移動手段は2足歩行ですから、移動の際には前脚を使う必要はありません。 力を必要とする役割には使われていないのですから、ティラノサウルスの前脚は力強いものである必要はない訳です。 だからと言って、必ずしも貧弱で何の役にも立たないという事にはなりません。 あくまでも、力を必要としている部位と比べれは、一見すると貧弱に見えるというだけの話で、何らかの役割を果たしている場合には、その役割を果たすために必要な程度の力の強さは備えていた筈です。 ティラノサウルスの前脚は、全身と比べれば小さいのですが、その大きさから、人間の太ももと同程度の筋肉が付いていたと考えられていますので、決して弱弱しいものではありません。 そして、実際にティラノサウルスの前脚は、あのサイズでも何らかの役割を果たしていたのではないかと考えられています。 ティラノサウルスは約6,850万- 約6,550万年前の白亜紀後記に生息していた恐竜ですが、そのティラノサウルスの祖先に近縁の恐竜でも、同じように体に比して小さな前脚を備えた恐竜が発見されています。 それはラプトレックスという恐竜で、ティラノサウルスが生きていた時代よりもはるか昔の約1億2500万年前の白亜紀前期に生息していました。 つまり、ティラノサウルスの仲間は5600万年以上もの長期に亘って、小さな前脚を備えたままでいた事になります。 もし、ティラノサウルスの仲間にとって、前脚は何の役にも立たないものだとしますと、何万年か経てば退化してなくなっていた筈ですが、実際には非常に長い間、前脚が無くならずにいた事から、ティラノサウルスの仲間の前脚には重要な役目があったのではないかと考えられています。 その役割が何であったのかについては、はっきりとは判っていませんが、「寝ている体勢から起き上がる際に、前足を地面等に突っ張らせる事で、楽に起き上がれる様にしていた」とか、「ニシキヘビの後脚と同様に、交尾の際に、雄は前脚で雌の身体を刺激して、雌の興奮を高めていた」等々、様々な仮説が唱えられている様です。 【参考URL】 古世界の住人・川崎悟司イラスト集 > 白亜紀前期 Early Cretaceous > アジア > ラプトレックス http://www.geocities.co.jp/NatureLand/5218/raputorekkusu.html 時事ドットコム > 特集 > 恐竜図鑑 > ティラノサウルスの小柄な祖先 http://www.jiji.com/jc/v2?id=20090724dinosaur_guide_17 横浜市立野毛山動物園 なかよく寄り添ってます(ボールニシキヘビ) 2008年2月19日 http://www.nogeyama-zoo.org/guidance/topics/breed/20080219.html
お礼
恐竜の前脚は決して貧弱でも無用なものでもなかったということですね。ご教示ありがとうございました。
- TempltonPeck
- ベストアンサー率28% (130/460)
翼が力強く見えるのは、羽毛が生えているからで、骨や筋肉はそんなに大きくありません。大きいとその分体重が増えてしまい、飛ぶのには不利になってしまいます。 鶏の翼と手羽を比べてみればわかるでしょう。
お礼
成程と思いました。ご教示ありがとうございました。
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- 絵本・子供の本
お礼
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