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金本位制下での国債大量発行は困難ですか?
ルーズベルトは、管理通貨制度に変更し、国債の大量発行をしたと本に書いてありました。 金本位制下での国債大量発行は、そんなに困難なのでしょうか? 国債の大量発行は、インフレに直結し、金との交換率を変えないといけないくらいになるのでしょうか?
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金本位制ですよね。 理解しやすいように、「金1グラム=1ドル」として、「アメリカには1000グラムの金しかない」としましょうか。 すると、アメリカ政府が発行できるドルは、1000ドルだけです。1000ドルを超えては、1ドルさえ発行できません。 いま、アメリカ社会に1000ドルが流通しています。 国債を1万ドル分発行するということは可能でしょうか? 国債を発行するということは、債券をドルを持っている人に売るということですから、市場からいったんドルを吸い上げることを意味します。 ところが、どこをどう捜したって1000ドルしかないのです。 論理的に、1000ドルを越えての国債発行は不可能でしょう。 1000ドル分買った時点で、もう誰も国債を買うドルを持っていないのですから。 ----- まあ、例えば400ドル分の国債を売った時点で、国が借りた400ドルを、道路建設などに使ってしまえば、また市場に1000ドル流通します。 一見それ(借りては市場に出す、また借りる)を繰り返せばいいようですが、例えばその400ドルの償還期限が来たらどうするのでしょう? 「はいどうぞ」と言って400ドル分の札を渡せば、市場に1400ドルが流通することになりますが、1000ドルしか作れないという金本位制に反しますので、許されません。 最初の400ドルなら、国債を発行して市場からまた借りて返せばなんとかクリアできるのですが、これを何度も繰り返していくと、市場から不信感を持たれたり、償還期までに国債を売却(ドル保有者からの借金)ができなくなったりして、破綻します。 破綻承知のネズミ講を許されないというなら、金本位制下の国債大量発行も許されないと言うベキだと思います。 金0.5グラム=1ドル、金0.1グラム=1ドル、という具合に金との交換率を変えて良いなら可能かもしれませんが、そんなに政府の都合に合わせて自由に変えてたら、それはもはや金本位制とは言えないでしょう。
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- Willyt
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そのとおりです。
お礼
ありがとうございます
お礼
ありがとうございます。国債は紙幣ではないわけですし、おっしゃるような形で、償還の時がきたら、再発行すれば理論的には回っていくと思ったわけです。景気が良くなったときに、きちんと再発行せずに償還すればよいということで、管理通貨制の場合と同じではないかと。 しかし確かに、その償還時に出すお金が、出せないですね。とりあえずそのように理解します。