入院中の患者の食事の介助や、爪切りなどについて
家族が末期の肺ガンで、入院して抗ガン剤を投与したのですが、食欲不振の副作用でものが食べれなくなり、栄養状態が悪くなって、約1か月後に亡くなってしまいました。
点滴はおこない、食事も嚥下食とかいう、飲み込む力が弱っている人向けのものが出されていたのですが、栄養不良で自力では起き上がることができなくなっているのに、毎回、食事がテーブルの上に置かれっ放しになっていて、介助された様子はほとんどないので、家族が1日に1個程度のヨーグルトを与えてしのいでいました。
心配なので2週目くらいに、鼻から管を入れて栄養をとる経鼻胃管をお願いしたのですが、開始されたのがようやく3週目になってからで、少し回復の気配は見せたものの、4週目に誤嚥性肺炎を発症して、1週間後に亡くなりました。
亡くなる1週間くらい前から、苦しそうに口でハァハァ息をしているので、息を引き取る3日前に、主治医に大丈夫か聞いたのですが、せん妄による興奮状態と言われ、家族が感じているような深刻さは理解してもらえませんでした。
しかも亡くなる前日の夜、普段は120~130ある血圧が100くらいしかなく、昏睡状態であったにもかかわらず、日曜日だったこともあってか、誰も危篤状態であることに気が付かず、翌朝、朝の5時半に「血圧が下がっているので病院に来てください」と電話があって駆け付けると、すでに主治医が人工呼吸をしていて、約20分後に心肺停止が確認されました。
主治医や多くの看護師さんにはお世話になり、感謝もしているのですが、一部、自分のペースで仕事をしたい看護師さんらがいて、主治医も思うような栄養補給ができなかったそうなので、いちど主治医や看護師長と面談をして、看護記録を見ながら、疑問点を聞いてみたいと思っています。
やむを得ないこともあったとは思うのですが、それにしても、あまりにも腑に落ちない点が多過ぎるのです。
主治医と看護部の連携が滞っていたというのもあるのですが、1か月以上入院していて、自分の力では起き上がることのできなくなっていた患者のケアとして、手足の爪を切ってくれた看護師さんは一人もいなかったということ(家族が切りました)、最後の1週間、口の中がカラカラに乾いて、水分を渇望していた患者の口を水で湿らせてくれるようとする看護師さんもいなかったことなど、瀕死の患者のケアとして、あまりにも優しさに欠けるのではないかという風に感じました。
これだけではよくわからないかもしれませんんが、患者の食事の介助は、それほど面倒なものなのでしょうか?
もちろん、飲み込む力が弱って、誤嚥性肺炎の恐れがある場合はやむを得ないとは思うのですが、最初の頃は、まだまだ回復させるチャンスはあったような気がしています。
また、1か月あまり入院していて、自力で起き上がることのできなくなった患者の爪は、普通、看護師さんには切ってもらえないものなのでしょうか?
この病院は公立病院で、家族もほぼ毎日、患者の顔や体を拭いたり、身の回りの世話をするのために病院に行っていました。
毎日3~4時間くらいいたと思いますが、その上での率直な感想とご理解ください。
専門のかた、似たような経験をされたかたなどおられましたら、ご意見やご感想のほど、宜しくお願い申し上げます。