• ベストアンサー

クーロンの法則

本には、クーロンの法則でいきなり比例係数をk=1/4πεと置くと書かれていて、なぜそのように置くのかの理由が書かれていませんでした。 1/4πの部分は、検索すると理由がかかれていました(計算がすっきりするためだとか。。http://homepage2.nifty.com/eman/electromag/static2.html) しかしなぜ分子でなく分母にεをもってくるのかはよくわかりませんでした。 分かる方いらっしゃいましたらよろしくお願いします。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#221368
noname#221368
回答No.2

(1) 1/εの話  以下では、実際の歴史的経緯を少々都合よく脚色してますが、概ねは正しいと思います。  誘電率の考えが出て来たのは、クーロンの法則からではありません。#1さんの仰るように、コンデンサーの誘電現象などを通じてです。当時(19世紀初頭)、真空は手に入りにくいものだったし、電荷(電子)そのものを今のように、手に取っていた訳でもありません。一番ありふれた電荷は、空気で絶縁されたコンデンサーにたまる電荷でした。ファラディはコンデンサーおいて、誘電現象を発見します。  コンデンサーの極板間に紙の束などを挟むと、同じ電圧に対して極板上の電荷が増えます。当時すでに、極板間の電場は電圧に比例する事がわかっており、ファラディは電場によって紙の束が分極を起こし、これを電場による誘導電荷とみなせば、極板の電荷の増加を説明できる事に気づきます。そして分極(誘導電荷)は、電圧に比例する事もわかります。  電場は電圧に比例するので、分極電荷密度(極板上の面密度)をΡとすれば、電場をEとして、(1+χ)E=Ρとなります。ここでχは、電気感受率と言われる、紙なら紙に固有の物質定数です。このχが誘電率の原型と思われます。真空の場合、χ=0です。  コンデンサーの極板上の電荷くらいしか見られなかった当時、真空でも(厳密には大気でも)紙でも、コンデンサーの動作そのものには違いは見られなかったので、真空も一種の物質と考え、基準物質としてχ=0にした訳です。  このような扱いは、電磁気の単位が整備されていなかった当時、けっこう自由でした。一方クーロンの法則はと言えば同じ理由から、k=1/4πε=1 と扱うのも、けっこう自由でした。  (1+χ)E=Ρの(1+χ)は物質の誘電強度を表すので、それを物質の誘電率に読み替えられます。ε=ε0(1+χ)が物質の誘電率で、ε0が真空の誘電率です。今は単位系が整備されたので、ε0=1 とはおけない訳ですが、とにかく(1+χ)E=Ρは、電荷に比例した電場が発生すると読む事ができます。この形はガウスの法則として、今でも電磁気の法則に残っています。   εdiv・E=ρ(電荷の体積密度)  div・は微分演算子なので、ρからEを求めるにはちょっと計算が必要ですが、計算すればクーロンの法則も導けます。そうすると、div・E=ρ/εなので、クーロンの法則の分子にεが来ます。  という訳で、εが分子に行っても、論理的にはOKなんですけど、とにかくMKSA単位系では、そう決めました。じっさい磁気現象では透磁率μが、分子に行きますが(MKSAでは)、その辺の話は、単位系をどう設定するかの話になり、けっこう面倒臭いんですよ・・・(^^;)。 (2) 1/4πの話   εdiv・E=ρ   (1) を是とすると、ρが単位電荷のとき、クーロンの法則になるはずです。またクーロンの法則の比例定数が何であっても、クーロンの法則から、   rot×E=0    (2) も出てきます。(1)も比例定数を除けば、じつはクーロンの法則から同じ形を導けます。そこで比例定数の問題なので、(1)のεを是とし、ρを単位電荷として、(1)と(2)から、Eを逆算してみる訳です。結果は、比例係数k=1/4πεを持つ、クーロンの法則になります。  1/4πは、逆算の途中で出てくる数学的な比例定数で、球の表面積に関係します。なので、 >計算がすっきりするためだとか。。 は半分以上本当です。

harusan90
質問者

お礼

丁寧に説明していただきありがとうございます。 >誘電率の考えが出て来たのは、クーロンの法則からではありません。#1さんの仰るように、コンデンサーの誘電現象などを通じてです。 ここからきてるのかあ!なるほどと納得できました。 ありがとうございます。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

その他の回答 (1)

  • tanuki4u
  • ベストアンサー率33% (2764/8360)
回答No.1

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%B3%E3%82%B5 コンデンサの定義として使われているからじゃないかな。 電気がたまる ってことは 電気が流れにくいってことの 言い換えのようなもの

harusan90
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 うーん。どのような流れでk=1/4πεが導き出されたのかいまいちピンとこない感じです・・すいません。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A

  • クーロンの法則

    クーロンの法則    F=(qQ)/(4πεr^2)〔N〕 です 電荷qとQが異符号なら吸引力 同符号なら反発力です そこで疑問に思ったのですが クーロンの法則は電荷間の距離r^2に反比例ですよね 距離rをものすごく小さくとれば2乗で利いてくるので とてつもない力が発生するのですか?  無限大にもなりえますが・・・? どこかで限界はあるのですか? この式は簡易式なのでしょうか? 参考でも お願いします

  • クーロンの法則 距離0のときFはどうなるのか

    クーロンの法則 F=kqQ/r^2 についてです。 r=0のときFはどういった値になるのでしょうか? 分母が0の分数は考えられませんよね? また、「比例定数kの値は電荷をとりまく媒質によって決まる」 これが納得できません。 離れていても働く電気力ですので、周りが空気であろうと水であろうと、力は変わらないのではと思ってしまいました。 なぜ電荷をとりまく媒質によって力が変わるのかを教えていただきたいです。 よろしくお願いします。

  • クーロンの法則に関して

    最近電磁気学に興味があります。しかしクーロンの法則でいきなりつまずいています。 x-y平面上に2点A(-a,0)B(a,0)にそれぞれ+pQ,+Qの点電荷がある。ただしp>1とする。クーロンの法則の比例定数をkとする。このときx軸上で無限遠以外にも電界が0になる点がある。その時のx座標の値をもとめよ。 という問題がありますがさっぱりアプローチがわかりません。どなたか教えてください。

  • ガウスの法則とクーロンの法則の関係

    お世話になります。 基本的な質問で恐縮です。 ガウスの法則 div E = ρ/ ε より、電荷のない場所ではdiv E がゼロだと理解しています。 一方、クーロンの法則によると、1次元の原点に点電荷Q(>0)[C]が あるとすると、電界の大きさは E(x) = k * Q / r^2 (k = 1 / 4πε) ・・・式(1) と書けますよね。 しかし、式(1)のdivを計算すると、divE = - k Q / r^3 となって、 電荷のある原点以外でもdiv E がゼロ以外の値を持つことに なってしまいます。 しかも Q>0 なのに、divがマイナス、つまり吸い込みです。 矛盾しているように見えるのですが、どう考えればよいのでしょうか。 お手数をお掛け致しますが、よろしくお願い致します。

  • クーロンの法則の矛盾??

    クーロンの法則の矛盾?? F=1 N、q1=1 C、q2=1 C、r=1 m として F=1/4πε0*q1q2/r^2 を計算すると ε0の値が定数となりません。 どこで誤差が生まれているのでしょうか?? F=qE、Q=CVより F=1 N、q1=1 C、q2=1 C、r=1 m の値も矛盾が感じられないのですが、どこか見落としているのでしょうか?? 分かる方がいましたら、教えてください。

  • 磁気に関するクーロンの法則

    たびたび質問してすみません。 数研出版の問題にこんなものがありました。 強さの等しい2つの磁極を真空で4.00×10^-2[m]離して置いたら 6.33×10^2[N]の力を及ぼし合っていた。この磁極の強さはいくらか。 磁気に関するクーロンの法則の比例定数は6.33×10^2[N・m/Wb^2]とする。 答え:4.00×10^-3[Wb] これは大変疑問に思います。 磁気に関するクーロンの法則(F=k・Mm/r^2)は磁荷を想定した 架空の法則ですよね。 電荷みたいに放射状に電気力線が走るような構造の磁極なんてそもそも 作ることなんてできないと思うのですが。 また、もし作ることができないのなら、そもそもF=k・Mm/r^2 なんていう式は使うことは現実的にないと思うのですが。 また大変疑問に思うところなのですが、次の式です。 F=k・Mm/r^2 磁荷を想定した式だと思うのですが、実際に磁荷がないのにどうやって実験で 比例定数kを出すことができるのでしょうか。(実質どうやって透磁率を実験的に 求めたのかということですが) また、「磁極の強さ」という言葉もたびたび使われますが、これも磁荷を想定した ことを前提としていますよね?だから現実問題磁極に強さなんかないと思うのですが。 磁束は場所によっていろいろ変わってくるので、磁極に強さがあると言われても なんだかよくわかりません。 何度も質問して恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

  • 磁荷に対するクーロンの法則の比例定数

    透磁率の値について。 類似の質問も多いようなのですが、理解できない部分があるのでよろしくお願いします。 大学入試レベルでご回答いただけると助かります。 ちなみに、今までに参考にさせてもらったもの・・ wikiペディアの「電磁気の単位」 http://ja.wikipedia.org/wiki/MKSA%E5%8D%98%E4%BD%8D%E7%B3%BB 「電磁気学の磁位について」 http://okwave.jp/qa501647.html 「真空の透磁率の数値について」 http://www-lab15.kuee.kyoto-u.ac.jp/~kitano/emf/index.php?plugin=attach&refer=%A5%CE%A1%BC%A5%C8&openfile=mu0.pdf 「真空の透磁率ってなぜ4πがでてくるの?」 http://okwave.jp/qa4041851.html などです。 現時点での私の理解・・・ MKSA単位系で考えています。 電荷に対するクーロンの法則に出てくる比例定数 1/(4πε0)が、ガウスの法則と静電容量(電気容量)から来ていることは式的にも理解できました。 磁荷に対するクーロンの法則に出てくる比例定数 1/(4πμ0)が、理解できません。 具体的には・・・F=BHIL とB=μ0Hとアンペアの法則 H=I/(2πr) と1Aの定義の2×10~-7(N)により、μ0=4π×10~-7 を出すところまでは来れるのですが、そこから、磁荷に対するクーロンの法則の1/(4πμ0)までの持ってくることができません。 どうかよろしくおねがいします。

  • クーロン力と万有引力に関して。

    クーロン力を求める式というのは F=k0×(q1・q2)/r^2 ×r^ と書いてあったのは、わかったのですが・・・ 最後の上に^がついたrのベクトルはrの単位ベクトルなんですよね? これは計算の数値としては含めないのでしょうか? クーロン力を計算するときに単位は (N・m^2)/c^2 × c/m^2 という計算になりますよね? そうすると、分母にCが残ってN/cになると思うのですが、そのままでいいのでしょうか? どなたか、よろしくお願いします!!

  • 作用反作用と運動量保存則

    すみません、一度この題目で質問したんですが質問の仕方があまりにテキトウでした汗  作用反作用の法則を運動量保存則で記述する(抗力などつりあいの反作用は分子の衝突の運動量保存則で理解)というEMANさんのサイトhttp://homepage2.nifty.com/eman/dynamics/contents.htmlをみて疑問に思ったんですが、張力の場合、どう運動量保存則で記述できるんでしょうか?

  • 高校物理 アンペアとクーロンの定義

    教科書や参考書をみると、「電荷の単位はクーロンで、電荷の最小単位の電気素量は 1.6×10^-19[c]である」といったような解説があります。これなどは非常に拒絶反応が 起こります。まず、そもそもクーロンという単位は何なのかという説明もないまま、 最小単位は突然1.6×10^-19[c]といわれても、困ります。 私なりに考えたのですが、「電気は空間に電場というものを作る性質があり、 その電場の強弱にかかわる単位がクーロンである」と理解してみましたが、 理解はあっているでしょうか? またWikiによると、クーロンはアンペアに基づいて定義させているとあります。 1mはなれた2本の導線に電流を流し、導線1m当たりにはたらく引力が2×10^-7[N] のときを1[A]と定義する、みたいなことが書いてありました。さらに1[c]は1[A]の電流 中に1秒あたり断面を通過する電気量と定義して、[A]=[c/s]としたのでしょう。 どこかで大きさの基準を決めなければいけないので、これは特に疑問を持ちません。 Wikiによると1[A]のとき、1[s]で約6.24×10^18個の電子が通過するとあったので、 -1[c]は電子6.24×10^18個分の電気量なのだろうと考えました。この理解も間違いないですか? しかし、1Aのとき1秒で6.24×10^18個の電子が通過することを確かめる実験があるかどうかは 調べられませんでした。 そこで、電気素量を求める実験として、ミリカンの油滴実験というものを見つけました。 クーロン力と重力を釣り合わせて求めたということですが、ここで疑問なのが、電気素量がわかって いないのに、何でクーロンの法則を用いているのかです。 クーロンの法則に出てくる比例定数kは電気素量がわかっていなければ、わからない値では? と思ってしまいます。つまりクーロンの法則の比例定数と、電気量の2つがわからないのに、 何で電気素量が求められるのでしょうか? とにかくミリカンの実験で電気素量がわかったとして、そこから1Aのとき、1秒で電子は 6.24×10^18個通過すると求められる、という理解でよろしいでしょうか? とにかく教科書はこういった説明がほとんどないので、憤りを感じております。 そりゃあみんな物理嫌いになるよ、と思うのは私だけでしょうか。 どなたか納得できるように教えていただけないでしょうか?