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水で習字を行う方法の欠点について
周囲を汚さないようにしたいので、吸湿性の段ボールに筆と水で字を書いていますが、この方法には、保存ができないほかに何か大きな欠点のようなものがあるでしょうか。市販の墨汁や墨液と同じように墨をすらないことが本来の書道でははなしにならないようですが・・・
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おはようございます。 書道を教えています。 「市販の墨汁や墨液と同じように墨をすらないことが本来の書道でははなしにならない」 他の方がおっしゃているように、 墨をすることは、心を落ち着かせ整えることができるので、 精神面で大きく違います。 また、書作品としても、 墨をすったものと、墨汁とでも大きく異なります。 墨は、「黒」という感覚があると思いますが、 実は、墨によって、 「紺紫系」や「茶褐色系」など、違いがあります。 この違いは、 墨を水で薄めにすって書くと良くわかります。 美術では、 色がハッキリ違い、 それによって表現(印象)が変わってきますが、 書道もそれと同じで、 墨でも、そういった色の違いや濃度によって、 表情がかわってきます。 また、 水と墨との決定的な違いは、 墨の濃淡(水と墨の分量の差による濃い・薄い)や、 強弱(にじみ・かすれ)による 毛筆ならではの表現ができないことにあると思います。 書道は、そもそも、 ただ、字をきれいに書くことだけでなく、 字を見た人が、いかに自分の思いを受け取ってくれるかを模索し、 それを表現することに意味がありますので。 ただ、字をキレイに書きたいという場合は、 「書道」ではなく「習字」となりますので。 そして、質問者さんの目的が、 「習字」なのであれば、今の方法でも特に問題はないと思いますが、 あえてあげるとしたら、 自分で書いた文字の欠点をチェックすることが難しいということかと思います。 水だとすぐに消えてしまい、 せっかく書いても、どこが良く書けていて、どこが悪いのか、 どこを修正すべきかを見比べて、しっかり確認できず、 自分で、自分の成長具合を分析し、キチンと把握できないと思います。 長年、書道を指導して来て感じたことですが、 書道の上達が早く、いわゆる書道センスのある人というのは、 この、分析力が非常に優れている方だと思います。 誰にも何も言われなくても、 自分で、自分がさっき書いた文字と、今書いた文字との違いを見つけたり、 お手本と自分の字を見比べて、違いをみつけたり。。。 お手本の様に書く為には、 筆の角度や筆圧はどうすればいいのか… 自分はどの程度それができているのか… 細かい所までチェックする力が必要となってきます。 ただ、くり返し書くだけじゃ、成長はみられないのです。 よって、「書道」が目的なのであれば、 “市販の墨汁や墨液と同じように墨をすらないことが本来の書道では話しにならない”と 言われても、致し方ないかな…と思います。 少しでもご参考になれば幸いです。
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- sadami10
- ベストアンサー率23% (354/1536)
擦った墨と,ただの水では運筆が全然違います。市販の墨汁=墨液これらは膠が入っているので,水とは違います。文字を練習するなら。市販の墨汁でよい。やはり擦った墨汁で半紙等で練習するのがよい。翠 峰
お礼
翠峰先生の専門家からのご意見をいただきありがとうございます。なるべくご意見にそって努力したいと思います。ご教示感謝いたします。
- arema2
- ベストアンサー率42% (230/544)
最大の欠点は、透明な水であるが故に濃淡が判らない事でしょうか。 従って、カスレ具合も判りにくく、水分が少ない場所は段ボールに 吸収されてすぐに乾いてしまい、調子が不明になってしまいます。 周りを汚しても簡単に拭き取れる物なら絵具系ではなく食品系で 見つけると良いのではないでしょうか。 例えばコーヒーやココアなど粉ものなんかどうでしょう。 醤油やソースだと取れにくいですから気をつけた方が良いでしょうね。 ご参考までに。
お礼
コーヒーやココアを使うことは想像もしませんでした。ご示唆を伺って少し気が楽になったように思います。
- sweet76
- ベストアンサー率39% (584/1497)
書道を25年くらいやっていました。 問題・・・は、何を目的にしているかにもよりますが、実際のすみと半紙に書くための練習をその方法でしているのなら、実際に書いた時には力の入れ具合が違うので線の強弱やかすれ具合のコントロールができない気がします。 まあ、そこまで突き詰めてやりたい人は段ボールでは練習しないでしょうから、それなりに字がうまくなればいいってことなら、まあ、いいのかも。 ただ、大きい文房具屋さんに行くと水習字の練習用紙(幼稚園なんかで子供にやらせるときに使うんですけどね)が売っている場合もありますので、そっちの方がいいんじゃないですかね? 保存はやっぱりできませんけど、乾くと消えるんで。
お礼
市販のものは結構高価なので段ボールを使っています。段ボールは事実上何回でも同じものが使えます。私の現段階ではあまり高度のことは望めませんが、大変参考になるご教示でした。
- RESOLD
- ベストアンサー率36% (71/196)
>吸湿性の段ボール 半紙を使い回す方はいるようですが、ダンボールは初めて聞きました。 初めたばかりの方ならば十分な練習になるでしょうが、やはり半紙の方が柔らかいため筆圧の違いは出ると思います。 それなりに書ける方でしたら、おかしな癖がつく可能性もありますので、あまり私はおすすめしないかなぁと。 半紙もしわが出来てくるので多用は難しいのですが。 >市販の墨汁や墨液と同じように墨をすらないことが本来の書道でははなしにならない 書道では字を書く事以外に墨を擦る行為も含んで一連の流れ(心を落ち着ける等)とみるからです。 だから書道をやっている人が墨汁でさっと書き始める人がいるのを見ると、横着していて話にならん、てな感じに思うわけです。 勿論便利ですので、慣れた方でも時間がないときなど普通に使いはしますよ(書道教室とか) 人によっては墨汁を出して上で、軽く墨を擦ってから書き始めたりする人もいます。 あと擦った墨と、墨汁では同じ黒でも色合いが全く違う・・・らしいです。私はなんとなく違うような,,,くらいしかわかりませんが。 また当然、墨は水に不純物が含まれたものですので、筆圧のかけ具合が微妙に異なります。滑らかさは勿論のこと、止めや払いでは力の入れ具合による色の濃さも異なる為、水ではどこに力を入れたかわかりにくくなるわけです。
お礼
一つ一つ納得がいくご教示でした。周囲を汚さないことが最優先の環境ですが、ご指摘の点をこころにとめさせていただきます。
お礼
わたくしのは書道ではなく習字だと思っていますが、もう少し続けて将来は書道にまで行きたいと思っています。ご教示ありがとうございました。