• 締切済み

曲が3~4つのフレーズから出来ているのはなぜ?

これまでJ-POPだけでも数千数万という曲が作られ世に出されてきたと思いますが、 ほとんどすべてが3~4つのフレーズ(というか1区切りの旋律?)で構成されてるのが不思議です。 一般的なのは Aメロ Bメロ サビ Aメロ Bメロ サビ という王道パターンだと思いますが、 多少変化があっても Aメロ Bメロ サビ Aメロ Bメロ サビ Cメロ Aメロ サビ みたいな感じですよね。 サビから始まるケースでも サビ Aメロ Bメロ サビ Cメロ Aメロ こんな感じで結局4つのフレーズで出来ています。 邦楽に限らず、プログレとかインスト系を除くと洋楽もほとんどがこれに当てはまると思います。 別にそうしないといけない決まりは無いのに、なぜみんな同じような構成にするのでしょうか? Aメロ Bメロ Cメロ Dメロ Eメロ サビ でもいいわけですよね。 やはり単純に手間がかかるからでしょうか? 作るのも覚えるのも大変になるのはわかりますが・・・ あれだけの数のアーティストがいて誰もやらないというのはやはり不思議です。 それとも音楽理論としての正解が学術的に出ていて、 それが3~4フレーズの構成という結論に至っていたりするんでしょうか? もし5フレーズ以上使ってるポップスやロックをご存じでしたら教えてください。

みんなの回答

  • foomufoomu
  • ベストアンサー率36% (1018/2761)
回答No.3

4コマ漫画、起承転結、など、4つのエピソードでまとめると、お話(?)を作りやすい、聞きやすい。からじゃないでしょうか。 >もし5フレーズ以上使ってるポップスやロックをご存じでしたら教えてください。 プロブレッシブ ロック、トータルサウンド、と呼ばれるジャンルには、曲のつなぎ目が分からないように、いつのまにか次の曲に入っているように作るものがあるので、10も20もモチーフがあるように聞こえるものが多くあります。 クラッシックの「展覧会の絵」はご存知かと思いますが、それのポピュラー版といったところです。

  • ymrs
  • ベストアンサー率59% (121/203)
回答No.2

貴方の「単純接触」説は面白くて真理をついていますね。 さて、音楽における反復の重要性は1で既に明解に回答されていますが、クラシックではこれは「モチーフ」と呼ばれ形を変えて何度も出てきます。 そのモチーフは楽章によって変わります。 そのモチーフが変わる「章」というものも人間が一つの単位として全体を把握するのには3~4のパーツが限度ですよね。 ですからクラシックでもやはり4楽章くらいまでの曲が多いわけで、これが人間の「ひとかたまり」を認識する能力の限界なのでしょう。 それ以上にパーツが多いものは「ひとつの曲」というより複数の曲を組み合わせた「組曲」になってしまいます。 さて Aメロ Bメロ サビ Aメロ Bメロ サビ という構成についてですが、昭和の歌謡曲は 1番 A A’B A  という構成が多かったように思います。 例 青い三角定規  太陽がくれた季節 坂本九 上を向いて歩こう 昭和40年代くらいまでこれが主流でした。 今のABC形式に歴然と主流がなったのは90年代くらいからで、これはタイアップ抗戦が原因だと言われています。 どういうことかというと AA’BA 形式の曲における「印象的なメロディー」はA全体を占め、たいてい20秒以上あります。 A全体を聴いて初めて「聴いたな~」という感じがするのに対して、ABC形式というのはC(サビ)の頭4~8小節を聴くと「あ、これあの曲だイイナー」と感じさせることができます。 大ヒット曲でもサビの最後のほうはフニャフニャとなっておぼろげにしか思い出せないことがよくあります。 つまりABC形式というのは勝負はサビの頭4~8小節でどれだけのインパクトを与えられるか、という事が重要になっているわけです。 それが大体CMのサイズ15秒位なのです。 その頭のフレーズを一つのサビの中で2回、多い曲だと4回くらい出てきます。 小室、エグザイル、などの曲は殆どこれですね。 AA’BA 形式の曲の中では 一つのパート A の中であるモチーフが反復されることは殆どありません。 つまり! 反復のサイクルがドンドン短くなってきているのです。 人間は長いフレーズをドンドン覚えられなくなってきてるのでしょうか。 短いフレーズを頻発させないと良い曲だと認識できないようになってきているのでしょうか。 恐ろしい話です。

回答No.1

理論というよりは慣習としてそうなっている面が強いと思いますが、音楽理論自体が慣習みたいなものなので、そういう意味ではセオリーとしてそうなっています。 音楽というのは「反復」が絶対の大前提としてあります。反復をしない音楽はこの世にないというくらい。ブルースや、あるいはさかのぼって民族音楽などは1つのことを延々と繰り返すものもありますね。またたとえば1960年代ごろの洋楽ロックを聞けば、パートが2つというのもザラにあります。ビートルズなんか聴くとけっこうそうです。 時代とともに、パートが多いほうが展開があって面白いんじゃないかという考えが生まれ、3つ4つと増えてきたという感じで、クラシックの時代から確立されている音楽理論が、現代のパート数を学術的に規定しているということはないです。ではなぜ5つ以上になかなか増えていかないのか? 近代の作曲家シェーンベルクが、人間は「フレーズが何度も反復されて」かつ「長すぎない」場合でないと一般人は曲を理解してくれない、と述べています。アーティストはいくらでも難しいことをできますし、手間をかけるのだって嫌がりませんが、聞き手が覚えてくれない。これは深刻な問題です。 フレーズを何度も反復して、かつ長すぎない。これを満たすために、けっきょく自動的にパートの数というのは多くても4つ程度に制限されてしまいます。もちろん多くのアーティストがトライしてみたと思いますが、試験段階でボツになったのでしょう。この4つという数は、もう人間の平均的な記憶力・忍耐力やフィーリング、それがたまたまこの数字をリミットに定めたと言うほかないでしょう。ロジックではなくスタティスティク(統計)の世界です。 そうはいっても例外が少なすぎる、おかしいと思うかもしれませんが、たとえばパート以外を見てみるとどうでしょう。 拍子だったら、4拍子と3拍子がほとんどを占めるはずです。7拍子や5拍子となると、途端に数がぐっと減る。100曲に1曲あるかないかというレベルでしょう。スケールだったら、長音階・短音階を使わず教会旋法(ちょっと変わった昔の音階)を使う曲となると、これも相当数が減ります。 ポピュラー音楽以外だったら、5パート以上の曲・変拍子の曲なんていくらでもありますよね。単にポピュラー音楽が、本当に狭い範囲の 限られたフォーマットの楽曲を延々と作り続けているという、そういう悲しい話なのですヽ(;▽;)ノ プロが商業ベースで売っていく音楽というのは少なからず大衆に向けて、最大公約数的な作りをします。ですから、一般的でないやり方というのは、想像以上に厳しく忌避するんですね。よっぽどのことがなければやらない。なぜならやる意味がないから。 意味がないどころか、悪ですね。各パートの印象が削がれてしまう。それだったら、分けて2つの曲にした方がいい。もし歌詞をもっと入れたいなら、新しいパートを増やさず、サビをもう一回増やせばいいですね。 単に「他の人があまりやっていないから」という理由だけで意味のないことをするようなレベルの発想力では、そもそもプロになれるかどうか危ういです。 そういうわけで滅多に使われないフォーマットですが、それでもいくつか、ポピュラー音楽での例はあります。 Queenの「Bohemian Rhapsody」はその特殊な構成で有名ですね。 パンクバンドのGreen Dayも「Jesus Of Suburbia」という組曲構成の曲を作っています。 The Fifth Dimensionの「Aquarius/Let the Sunshine In」はグラミー賞最優秀レコード賞を獲ったR&Bのヒット曲ですが、2曲がぴったりくっついて1曲になって、(ちょっとズルですが)5パートあります。 U2の「Breathe」も正統派ロックながら、パート数が多い。どこまで1つと捉えるかによりますが、5パートいきます。Led Zeppelinの「Stairway To Heaven」も数え方しだいでは5つ。 日本だとsupercellの「君の知らない物語」が、Fメロまであることで有名です。これがまさに、パートの多さにフツウにチャレンジしてみた例ですが、正直覚えにくくて微妙だと思います。 サカナクションの「ナイトフィッシングイズグッド」は前後半でかなり雰囲気が変わって、ぜんぶで5パートあります。これは面白い。 椎名林檎の「宗教」も、区切り方が微妙ですが5パート行くかなって感じです。 サンボマスターの「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」も、最後のラブ&ピース絶叫を1パートと見れば、5パートです(笑) 「あいつこそがテニスの王子様」なんかも、コレを曲と呼んでいいのなら、あてはまります。 まとめますと、パートが増えると覚えてもらえない(売れない)から大衆音楽ではかなりのタブー、プロフェッショナルは無駄にタブーを侵すことは絶対にしない、やる場合は上記のような変則的なパターンが多い。‥といった感じです。

zxzzxz
質問者

お礼

わかりやすい解説をありがとうございます。 >人間は「フレーズが何度も反復されて」かつ「長すぎない」場合でないと一般人は曲を理解してくれない 意図的にこれを継承しているわけではないかもしれませんが、 現代でも自然にこの答えに到達している音楽家は多そうですね。 総合的に見ると、心理学で言う”単純接触の原理”に基づいている気がしました。 最初は全然好きじゃなかった曲が、 何度も聞いているうちに好きになってしまうという現象がありますが、 2回フレーズが反復すれば1回の視聴で接触回数が2倍になるわけですし、 それだけ好きになりやすい=売れやすくなる という法則にも納得できます。 拍子についても人間の最も身近なリズムは心臓の鼓動だと言いますし、 だから2,4,8のリズムはすぐ馴染むのに対して奇数のリズムはなかなか馴染めないのかもしれません。 3拍子ですら接触に慣れておらず違和感を感じやすい気がします。 特に日本人の場合はワルツの文化が無かったですし、 3拍子で流行ったJ-POPってかなりレアですよね。 5拍子はtake fiveのような名曲もありますが ほとんどの人はリズムを頭の中で維持することすら出来ないと思います。 加えて、現代だと「カラオケ」っていう流行りがあるので 「覚えやすい」というのもかなり重要な要素になっているでしょうね。 カラオケで歌われる=接触回数 になるので、覚えやすさがあると単純接触の原理にも相乗的に作用することになります。 昔からそうだったけど、昔よりもさらに現代では多数パートは厳禁って感じですね。

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