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音楽のメロサビ構成は何に基づいたのか?
世界中の音楽や歌を聞いても、 Aメロ→Aサビ→Bメロ→Bサビ→ という感じで音楽が構成されているのですが、なぜ音楽はこのような構成になったのでしょうか? メロとサビがあるのも、なにか心理的な事も関係しているのでしょうか。 またメロ、サビは略語なのでしょうか
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1曲の構成について、「世界中」という文字通りの意味で言えば、必ずしも、「Aメロ→Aサビ→Bメロ→Bサビ→」というようになっているわけではありません。例えば、「君が代」のように強いていえばAメロだけという曲もあります。 しかし、Aメロだけの曲は変化がなくて退屈です。単調さを避けるために、Aメロのあとに気分を変えたもの「B」を繋げようというのは自然に出てきた発想だと思います。気分を変えたまま終わると、最初に曲を作ろうとした気持ちがどこかにいったままになってしまうので、再び最初のAに戻して、その曲本来の気分で終わる。という基本ができたのだと思います。もちろん、音楽は、音を通じての芸術表現ですから、すべて心理的なところからでてきて、「これがよかろう。」という形式に収まったのだと思われます。 文学では、よく「起承転結」(きしょうてんけつ)ということが言われます。 文学の定番構成を表したことばです。 テレビのミステリードラマを見ていても下のような構成になっています。 「起」ストーリーの始まり 「承」ストーリーの発展 「転」意外な発展 「結」おしまい 音楽は、音で「起承転結」をやろうというのですから、単純に言えば 「起」→Aメロ 「承」→サビ 「転」→Bメロ 「結」→Aメロ というような構成になっていれば、聞いている人にストーリー性を感じさせることができます。もちろん歌詞もそのように作られていなければいけません。 Aメロの「メロ」とは、Melody(旋律)という意味です。ある性格を持ったメロディを「A」メロとすると、別の性格を持ったメロディーを、「B」メロと呼びます。 「サビ」とは、ピリリと辛い「わさび」のことです。演歌などでは、「サビをきかす」とよく言いますが、これは、「聴いている人を泣かせるように歌う」という意味です。わさびを食べると涙が出てくることから出た業界用語です。 「サビ」の部分は、普通はその曲の中心部分として、気持ちを込めて、音程的には一番高いところで絶叫調に歌ったり、半泣き声を使ったりして、訴えかけ、聴く人の涙を誘います。 そのあとは、また最初の気持ちに戻って曲が終わるという構成が普通です。 ここから、演歌以外でも、気分を変える中間部分を「サビ」と呼ぶようになったのです。今では、必ずしも涙を誘わなくても、気分が変わる中間部分は「サビ」と呼ばれています。 簡単に言えば、たいがいの歌は、だいたい、以下のような歌詞内容で、この心理状態にふさわしいメロディーが付けてあるものです。 Aメロ:あなたと出会ったこの場所で、楽しい日々を思い出す。 サビ:かなわぬ夢とは知りながら、逢いたい、遭いたいもう一度、 Bメロ:あなたと過ごした幸せな日々、 Aメロ:あなたと出会ったこの場所で、楽しい日々を思い出す。 以上のように説明させていただきましたがいかがでしょうか?