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カルダン駆動の電車

久々に鉄道関係の質問をしますが、カルダン駆動(WNやTDも含めて広義の意味の)の電車は 日本では京阪の1800、東武の5710あたりが最初の物かと思います。もちろんそれ以前に 改造や試作で採用された物はあるとは思いますが、本格的に採用されたのはこのどちらかでは ないのかと思います。 それでは、外国、特に欧米の先進国でカルダン駆動の電車が本格的に製造されたのはどこの国で どのような電車なのでしょうか?

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回答No.1

>、外国、特に欧米の先進国でカルダン駆動の電車が本格的に製造されたのはどこの国で どのような電車なのでしょうか? カルダン駆動の電車はヨーロッパの路面電車が発祥のようですが、日本の新性能電車黎明期ごろまで、世界で電気鉄道先進国と目されていたのはなんとアメリカなのです。 路面電車まで含めるとPCCカーが1930年代からアメリカのあちこちの都市で走っていました。 ヨーロッパの初期のカルダン駆動の路面電車はどれも単車(二軸車)ばかりでしたから、大型ボギーのPCCカーは画期的なものであったと思います。 ご質問の趣旨の沿う、WN駆動による都市間輸送用電車の元祖はアメリカの「エレクトロライナー」と申し上げて差支えないと思います。 http://www.usrail.jp/et-nsl.htm 年代的にはイタリアのETR200より後に登場していますが、ETR200は試作的要素が強かったうえ量産はされていません。 アメリカではその後モータリゼーションによりインターアーバンは廃れましたが地下鉄では最も古くからWN駆動が普及した国だと思います。営団300形の構想時もその範をニューヨーク地下鉄に求めています。 余談ですが、日本の電気鉄道で先駆的役割を果たした関西私鉄の主要路線は標準軌(日本国内の呼称は「広軌」)を採用していますが、これは台車(駆動装置もろとも)にGE製やWH製を使用するためだったそうです。(勿論これらは吊掛ですが) 戦前は勿論、戦後もアメリカの技術を取り入れた例もあります(阪神初代ジェットカーの主制御装置など) ご存知とは思いますが新幹線にも用いられるWN継手を発明したのはアメリカで、ウエスチングハウス(WH)とナタル(WHの傘下企業)の頭文字を並べて命名されたものです。

Prairial
質問者

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路面電車に関しては確かにアメリカのPCCは特筆されますよね。WNドライブは構造上ナローゲージには 不向きだったと聞きますから、やはり標準軌ならではなのでしょうね。 そうでしたね、営団700型は三菱電機製でしたよね。当時WNドライブは三菱の特許のような物と 義父に聞いておりました。 ETR200型は試作じゃありませんよ。20編成くらいが製造され、最近まで第一線で活躍していました。 私は詳しくないのですが、詳しい方によると、この電車の駆動装置は確かに台車装架の電動機を 持っておりますが、カルダン駆動よりクイル駆動に近い物らしいのです。まあ、それもカルダン駆動の 一種と考えれば、やはりETR200が最初の電車なのでしょうか?1936年製ですよね。 エレクトロライナーはそれより5年あとですよね、で、こちらの方が2編成でETR200より少ないですよね。 でも、これは間違いなくWN駆動を採用していますから、路面電車はさておき、長距離の高速電車の カルダン方式駆動の最初の電車は、エレクトロライナーと考える方が妥当なのでしょうか・・・ ETR300型は戦後ですし、スイスの中空軸駆動の電車も1948年頃ですよね・・・ 回答くださりありがとうございました。