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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:WISC-3の結果の読み方、活かし方)

WISC-3の結果の読み方、活かし方

このQ&Aのポイント
  • 6歳(年長)男子の相談です。保育園から勧められ発達検査(日本版WISC3)をうけました。処理速度が低いことで黒板を板書する場面で困難を示す可能性があるとの所見をいただきました。処理速度の低さが平均レベルでも板書に困難を引き起こすのか疑問です。
  • 毎日6時まで保育園に通い、ほとんど鉛筆を使用していない経験があるため、処理速度の低さが鉛筆の未習得と関係しているのか不明です。
  • 処理速度が他の検査結果と比べて低いことが問題とされますが、その問題点や対人関係への影響はどのようなものなのか理解していません。

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  • vzb04330
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回答No.1

発達障害を専門とする臨床心理士です。 親御さんとしては、発達の問題はとくに感じていらっシャラなったのに、保育園で指摘されて、知能検査(受検されたWISC-IIIは、世界各国をはじめ、日本でももっとも広く用いられている児童用の知能診断検査で、発達検査とは異なります)を受けられたとのこと、いろいろと戸惑いのお気持ちがおありかと拝察致します。 どうも最近、発達障害のことが広く知られ、また、学校では、特別支援教育が行き渡るようになり、保育園などでは、「気になる子ども」について、神経質になっているように思われます。 まずは、WISC-IIIの結果について、簡単にご説明します。 1.WISC-III知能検査 5歳から16歳の子どもたちに適用されます。 13の下位検査(個別の検査、知識、類似、絵画完成など)がありますが、そのすべてを必ず実施するとは限りません。 これらの下位検査は、言語性と動作性の2つのグループに大別されます。 言語性下位検査から、言語性の知能指数(IQ)が、また、動作性の下位検査からは動作性IQが求められます。 すべての下位検査をもとに、全検査IQが得られます。 2.IQについて 全検査IQは、お子さんの知能全体の高さ(知能水準)の指標です。 また、言語性IQは、言語能力を、動作性IQは空間知覚や、視覚-運動能力の水準を示します(ただし、最近の心理学の理論的、実証的研究により、WISCの言語性、動作性の区別にはしっかりした根拠がないことが明らかにされ、WISC-IIIの改訂版であるWISC-IV(1年前から使われるようになりました)では、この区別は廃止されました)。 これらのIQは、ある同じ年齢の集団の中で、平均的な成績を取った場合に、IQ=100となるように調整(換算)された数値で示されます。 90≦IQ≦109が、「平均」とされ、この範囲に50%の子どもたちが含まれるように作られています。 また、110≦IQ≦119は「平均の上」、120≦IQ≦129は「高い」、130≦IQは「とくに高い」と評価されます。 したがいまして、お子様のIQからみた知能水準は、全検査IQで見れば「とくに高い」となりますし、言語性、動作性別に見ても、「高い」水準にあります。 心理特性を測定するとき、どうしても多少の測定誤差をともなうのですが、それらを考慮に入れても、「高い」水準であることは、ほぼ間違いないと考えられます。 3.群指数 「言語理解」以下の4つは、群指数と呼ばれる指標です。 これらは、言語性IQ、動作性IQとは別に、下位検査の組合せから、さらに細かい能力の高さを示します。 数値の意味するところは、IQと同じく、平均的な成績が、群指数=100となります。 それぞれを構成する下位検査(括弧内に示しました)と測定している能力は、次の通りです。 1)言語理解(知識、類似、単語、理解)……言語理解、言語表現の能力 2)知覚統合(絵画完成、絵画配列、積木模様、組合せ)……視覚や、視覚-運動に基づく、知覚や認知の能力(ものとものとの関係を捉えたり、断片を一つにまとめる能力)、また、知覚や認知によって得られた全体の情報をもとに、推理(思考)、処理する能力 3)注意記憶(算数、数唱)……短期記憶(いくつかの情報を数秒~数10秒保持しておく記憶能力)をベースに、短期記憶に保持された情報について、処理、操作する能力 *「注意喚起」ではありません。 4)処理速度(符号、記号探し)……知覚や意味の処理など、認知的処理のスピード 群指数の結果も、「処理速度」が「平均」であるのを除けば、他はいずれも、「高い」か、「とくに高い」となっています。 3.結果の意味 IQと、群指数から見る限り、お子様の知的な能力は、平均並みのところもありますが、全体としては高い以上の水準にあります。 ただ、おっしゃるように群指数で見ますと、「処理速度」は、他の3つの群指数に比べて、統計的にも有意に低い結果でした。 したがって、この点についてだけは、アンバランスがあるということになります。 心理士の先生が言われたという、次の解釈は、可能性としてはありますが、処理速度も平均的な力を持っていますし、鉛筆を使うことにあまり慣れていないということですから、可能性が高いとは言いにくいように思います。 >処理速度が低いので黒板を板書する場面で困難を示す可能性があるとの所見をいただきました しかし、群指数レベルでのアンバランスがあるというのは、発達障害の診断を受けた子どもたちにはよくみられる特徴ですので(アンバランスがある=発達障害とは限りませんので、誤解のないようにお読みください)、一度、きちんとした医療機関(児童精神科や、小児神経科)で、専門医に相談されることをお勧めします。、 4.疑問点について ・1~3については、上述の通りですが、一般には、処理速度が低いと、視覚的なイメージや意味づけをすることが苦手、不器用ということが指摘されます。 ただし、これらの指摘は、やはり、処理速度の群指数が、平均よりも下回るときに良く当てはまることがらです。 ・4については、保育園でも具体的に困ったことはないようですが、お書きになっているように、「ただし、とても頑固で叱られても簡単には謝らず、理詰めで反論してくるのでちょっと変わっているとは思っています」と言うことが、他の子どもさんにはあまり見られないということなのではないかと想像します。私としては、直接お会いしていませんので、具体的には申し上げられませんが、「本人は、友達もいて、楽しそうにやっています」ということですから、過度に神経質になられるよりは、具体的な日常場面の中で、「簡単には謝らない」「理詰めで反論してくる」などが目に余るようでしたら、どのように対応したら良いかを教えていくということを心がけられてはどうかと思います。 この点につきましては、最近出版されました次の本を一度お読みになるとよろしいのではないかと思います: 小西行郎(著):発達障害の子どもを理解する、集英社新書(#0616)、2011年11月発行、\720+税 *新書ですし、新刊ですので、大きな書店やネット書店で入手可能と思いますし、比較的読みやすいでしょう。 ・5については、先にも触れましたが、親御さんとしては、ご心配になるでしょうが、やはりあまり神経質になってしまわれると、それがお子さんにも伝わって、子どもさん自身が却って情緒不安定になってしまったりと、あまり良くない影響が出ることがあります。現在の園生活やお友達との交流を楽しみながら、小学校へ通うことの楽しさ、喜びを感じられるようになさった方がよいと思います。 私自身も、上に「アンバランス」と書いてしまいましたが、どのお子さんにも、大人たちにも、得意なことと不得意なことがあり、まったく平均的で、バランスが取れた人間というのはいません。もしそういう人がいたとしたら、大変魅力のない人であろうと思います。 お子様が自信や意欲を失わないよう、ご両親から見て、ご本人の良いところ、得意なところをきちんと評価し、そこを伸ばしていけるような関わりを心がけていただきたいと思います。 5.就学先の小学校との打ち合わせ 医療機関を受診される以前に、就学先の小学校と面談されるという意味のことが書かれています。 その際、私が気になっていますのは、次の2点です。 1)保育園から小学校へは、お子様のことで何か連絡、引き継ぎ事項が伝えられるのでしょうか 2)今回の知能検査は、どこで受検されましたか 1)については、保育園からお聞きになっていなければ、是非ご確認ください。何と言ってもお子様ご自身のことですから、親御さんとしては知っておく必要がありますし、その権利もあると思います。 また、2)については、児童相談所か、教育センターかと思いますが、就学にあたって、学校に何か説明しておく必要があるのかどうかという点を中心に、今回疑問を持たれたことについて、もう一度担当の心理士さんに具体的にお聞きになることをお勧めします。 私の個人的な見解(あくまでも、ご質問の文章と、お示しいただいたWISC-IIIの結果から見て、ということですが)では、医療機関できちんとした診断もついていない状況ですし、知的な低さはありませんし、アンバランスと言ってもとても大きなものとはいえませんので、あえて学校に発達の問題云々と言うことを、親御さんの方からお話になる必要は、特にないと考えます。 学校側から何か尋ねられたときには、親御さんの目からご覧になったことをそのままお伝えになり、お考え、お気持ちも率直なところを、そのままお伝えになった方がよろしいように思います。 以上、他方とも参考にしていただければ幸いです。

ttnm12
質問者

お礼

お忙しい中、長文の御回答をいただきありがとうございます。 おかげで、ここ数カ月もやもやっとしていたことがすっきりしました。 やはり、もっときちんと息子のことをみて、いいところを伸ばしてあげないといけないと反省いたしました。 本当にありがとうございました。 なお、御指摘の点を若干補足して説明させていただきます。 小学校との打ち合わせですが、息子には日常生活に特別な配慮が必要な疾患があるため、日常生活面や緊急時の対応について、就学前に小学校と打ち合わせを行う予定です。 その際に、ついでに発達の点について保育園から指摘を受けていることをお伝えしたほうが、クラス編成の点で配慮を受けやすいのではないかと考え、その打ち合わせの際に、小学校に伝える予定でした。園から申し送りはしないと聞いています。 小学校への伝え方について、検査を実施していただいた心理士の先生にも御相談をさせていただきましたが、心理士の先生からは「特に、小学校に伝えなくても、問題なく生活がしていける可能性が高いだろう。」といわれております。 園からの指摘を受け、いろいろ心配しすぎていた点もあったので、学校へ伝えるのは診断を受けてから(実は、まだ、診断を受けるかどうか迷ってはいるのですが)もしくは、小学校で問題が起きてからでもよいかなと思い始めました。 まだ時間はあるので、周りと相談して決めようと思います。 ありがとうございました。 追伸:ご紹介いただいた本は自宅の書棚にありました。もう一度じっくり読んでみようと思います。ありがとうございました。

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