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カルヴァン派について教えてください。
世界史についての質問です。 宗教改革の時代の カルヴァン派の、ユグノー、ピューリタン、プロテスタントの違いはなんですか? よくわからないので、どなたかご存知の方ご回答よろしくお願いいたします。
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質問者さまの枠組みのされ方だと若干誤っているので、その辺を修正しながら書いておきます。 プロテスタントは、それまでのカトリックが権力者の利権や金儲けのためならどんな汚い教義でもゴリ押しするのに抵抗して始まった新教に属するキリスト教の諸派全体を指します。 ドイツのザクセン出身の神父、マルティン・ルターが欧州内のドイツ語圏の住民に広めたものをルター派、フランスのノワイヨン出身の神父、ジャン・カルヴァンがスイスのフランス語圏やフランスを中心に広めたものがカルヴァン派です。 カルヴァン派は、時代が下りアンリ4世が新教派(これをフランス語でユグノーという)がカトリック勢力に対して起こした内戦の頃からカルヴァン派よりもユグノーという言い方の方が浸透していきます。 ピューリタンは、英国国教会(とはいってもヘンリー8世が離婚をするため(カトリックでは離婚は破門に処されるご法度)に結婚に関する部分だけローマの教皇庁には従わないとしただけなので、結婚に関係ない部分はカトリックから何一つ変わっていないと言っても良い)が主に貴族などの上流社会に広まったのに対し、英国の庶民(下層階級)に多く信仰された勢力です。フランスのユグノー派がドーバー海峡を渡ってきて広められたもので、教義もユグノーと概ね共通です。 英国人は、フランス語のままの派閥みたいな呼び方はイヤだと考え、英国人なりに『ピューリタン(純潔な信徒)』と新たに派閥名をつけたのです。