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塩酸と水酸化ナトリウムの中和反応

なぜ中和反応をすると H^+ + OH^- =H2O Na^+ + Cl^- = NaCl が起こるんでしょうか。 陽イオンと陰イオンの組み合わせなら、混ぜても H^+ + Cl^- = HCl Na^+ + OH^- =NaOH という反応は起こらないのでしょうか? 回答よろしくおねがいします。

  • 化学
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  • htms42
  • ベストアンサー率47% (1120/2361)
回答No.2

酸・塩基をどういう風に習われているのでしょうか。 酸・塩基、水溶液、電離などの意味とは無関係にただ記号の操作で反応を考えているだけになっているように思います。 >陽イオンと陰イオンの組み合わせなら、混ぜても H^+ + Cl^- = HCl Na^+ + OH^- =NaOH という反応は起こらないのでしょうか? 塩酸(HClの水溶液)と水酸化ナトリウム(NaCl)の水溶液を混合した場合について考えているはずですね。塩酸は強い酸性を示す水溶液です。水酸化ナトリウム水溶液は強いアルカリ性を示します。 酸性の水溶液では溶けて存在するH^+(正しくはH3O^+)の濃度が水だけの時よりも大きくなっています。このイオンの濃度が酸性の強さを表しています。塩酸が強い酸性を示すというのはH^+の濃度が高いということです。強酸と言われている物質の水溶液では酸はほとんど全てイオンに別れて存在しています。 HCl⇒H^++Cl^-  塩基性の水溶液では溶けて存在するOH^-の濃度が水だけの時よりも大きくなっています。 イオン性の塩基を水に溶かしている場合、溶ければ全てイオンに別れて存在しています。 (イオンに別れていなければ溶けていない小さな固体の粒が散らばっているということになりますから濁って見えます。従って「イオン性の強塩基とは比較的溶解度の大きい塩基(水酸化物)だ」ということです。溶解度の小さい水酸化物は弱塩基です。アンモニアのような分子性の塩基とは区別して考える必要があります。) NaOH⇒Na^++OH^- どの本でも書かれている内容です。必ず習っているはずです。これが出発点です。 これを混ぜるのです。なぜ元に戻ると考えるのでしょうか。 H^+とCl^-がくっついてHClができるということはHClを水に溶かす前の状態に戻るということです。 Na^+とOH^-がくっついてNaOHが出来るということはNaOHを水に溶かす前の状態に戻るということです。 溶けているのですからイオンに別れてばらばらになっている状態のままになっているはずです。 水溶液を作った時よりも結びつきが強くなる理由というのは存在しません。(加熱して水を減らしたというような状況は今考えている中和反応では関係ないとしていいことのはずです。) 2つの水溶液を混ぜると4種類のイオンが混ざって存在します。 これらのイオンの中で何か特別に強い結びつきが生じるような組み合わせがあればその組み合わせが生じます。そういう組み合わせがなければただ混ざっているだけです。 初めになかった新しい組み合わせが生じれば反応が起こったと言います。 H^+、Na^+、OH^-、Cl^-の4つのイオンの作る組み合わせでは 初めになかった組み合わせは (A)Na^+とCl^- (B)H^+とOH^- の2つです。 この組み合わせの中に特に強い結びつきを生じるものがあれば新しい物質が生じたということができます。 (A)の結びつきは生じません。くっつきません。NaClは水によく溶ける物質です。食塩水の中ではNa^+とCl^-がばらばらになって存在しています。 (B)の組み合わせが強い結びつきを生じるのです。    H^++OH^- ⇒ H2O 水はイオンに別れる性質の弱い物質です。純度の高い水は電圧をかけても電流は流れません。 「イオンに別れる性質が弱い」というのは「イオンが出会えばくっつくという性質が強い」ということです。 (1Lの水の中でイオンに別れて存在しているH2Oの量は1×10^(-7)molだというのも習っているのではないでしょうか。1Lの水はH2Oが56molあるのと同じです。イオンに別れている水の割合は6億分の1です。この濃度は普通出てくる難溶性の塩に比べても小さいです。AgClは沈澱を生じる物質として有名です。1Lの水に溶けるAgClの量は1.1×10^(-5)molです。これがイオンに別れて存在しているAgClの量です。) (A)、(B)の組み合わせの中でくっつくのは(B)だけです。(A)はくっつきません。イオンに別れてばらばらに存在しているだけです。H^+とOH^-がくっついてしまったので残りの組み合わせとして決まってしまったということです。 酸、塩基の中和反応というのは全てこの反応が起こることが決め手です。 酸性溶液に含まれているH^+とアルカリ性溶液に含まれているOH^-がくっついて水になるのです。  H^++OH^- ⇒ H2O それによって 酸性溶液の中に含まれていたH^+、アルカリ性溶液に含まれていたOH^-が減少します。 酸性、アルカリ性は弱くなります。 「NaClができた」と言うのは「NaClを水に溶かしたものと同じ状態が実現している」という意味でです。 2つの溶液を混ぜればNa^+とCl^-がくっつくという意味ではありません。 (もしかしたら中学校あたりではそういう風に(Na^+とCl^-がくっつくという風に)教えているのかもしれません。そうだとしたら困ったことです。) 2つの物質を混ぜればいつでも反応が起こると考える人がいるようです。 でも初めになかった何か新しい組み合わせが強い結びつきを生じる場合にだけ新しい物質ができるのです。反応が起こったと言うことができるのはその場合だけです。 NaClの水溶液とKNO3の水溶液を混ぜたとします。何も起こりません。混合溶液ができるだけです。 NaCl+KNO3⇒NaNO3+KCl 式の上だけで組み合わせを変えれば反応式だということは成り立ちません。反応が起こらなければ反応式は意味を持たないのです。 沈澱が生じるような場合であればそれは強い結びつきが存在するということを表していることになります。でも水の中で水ができても分からないからいろんな誤解が生じるのでしょう。酸性、アルカリ性という性質が弱くなっているということで水ができているという判断をしていることになるのです。

  • NNori
  • ベストアンサー率22% (377/1669)
回答No.1

化学反応の場合は、よりエネルギーの低い方へ反応するものと、エネルギーが同じでも乱雑さが多くなるように反応するものがあります。 エネルギーが低い方へ反応する例として、例えば坂道をビー玉が転がり落ちることを考えてください。 ビー玉は坂を下るけれども上りはしませんよね。でも手でビー玉を押してあげればあがります。 つまり塩酸と水酸化ナトリウムが仲良く混ざっているよりも、水と食塩になっているほうがエネルギーが低い状態なのです。 乱雑さの例としては、水にインクを一滴落とすことを考えてください。インクは広がっていきますよね。これはエネルギーが低い方にいっているのではなく、乱雑さが多くなる方向への反応です。(ほっておいてインクが一か所に固まるということは絶対ないですよね。)

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