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有つ

西田幾多郎という戦前の哲学者の本を読んでいますが、文体が古く、よく分からない言葉があります。彼は「良心を有つ」「独自性を有つ」という表現を使います。この「有つ」の意味はコンテクストから「持つ」という意味だろうということは察することができるのですが、どう読むのでしょうか。また、これは戦前は一般的な表現だったのでしょうか。よろしくお願いします。

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  • DexMachina
  • ベストアンサー率73% (1287/1744)
回答No.2

以下のサイトによれば、Directioさんのご推測そのままに、 「もつ」と読むようです(私も初めて知りました(汗)): http://www.kanjijiten.net/jiten/4501.html#k4513 ※『読み』欄の「準1・・・」というのは、同サイトの以下の  ページから推測するに、「漢検準1級」の「準1」という  ことかと思います。 http://www.kanjijiten.net/jiten/index.html (『読み方から探す(音訓索引)』の右側の『凡例』を参照) > これは戦前は一般的な表現だったのでしょうか。 試しに「青空文庫」で「有つ」の検索を掛けてみたところ、 相当数の該当がありました: http://www.google.com/search?as_dt=i&as_sitesearch=www.aozora.gr.jp&lr=lang_ja&ie=euc-jp&num=20&as_q=%CD%AD%A4%C4&btng=%B8%A1%BA%F7 これらの全てが「もつ」と読む事例であるかは確認しては いませんが(汗)、少なくともご質問の著者のみに特有の 表現、というわけではなさそうです。

Directio
質問者

お礼

ありがとうございました。勉強になりました。

その他の回答 (5)

回答No.6

「もつ」または「たもつ」と読みます。 もっとも、「たもつ」は「手(た)持つ」が語源ともいわれていますので、意味の根っことしては同一です。 著者自身が読みを定めているのでない限り、文脈なり趣味なりに合わせて好きに読んで構わないでしょう。 この場合の「有つ」は所有の意味を表します。 現代中国語でも、「私はお金をもっている」を「我有銭」というように、所持、所有の意味で使います。 http://www.excite.co.jp/dictionary/chinese_japanese/?id=31805 ちなみに、動詞の「ある」を「有る」と書くのも、やはり所有の意識が強い場合で、純粋な存在を表す場合は「在る」と書くのが一般的とされています(とはいえ、日本語では明確でない場合も多いので、かなで書かれることもしばしばですが)。 戦前に一般的な表現とまで言えたかは分かりませんが、哲学書を読むような知識人であれば、当然に漢籍の知識もあったことでしょうし、意味・読みともに苦もなく分かったのではないかと思います。

  • garamond
  • ベストアンサー率53% (1119/2111)
回答No.5

「もつ」と読みます。 日本語の語源は一つなのですが、 「有する」という意味のときには「持」を使うことを嫌うのです。 have=有つ hold=持つ 「きく」についても同様のことがあります。 hear=聞く ask=訊く このような使い分けです。

Directio
質問者

お礼

ありがとうございました。勉強になりました。

  • kine-ore
  • ベストアンサー率54% (808/1481)
回答No.4

「もつ」を「同音同訓異字辞典」(柏書房)で繰(く)ると、 【持つ】(1)手に取る、(2)所有する、(3)引き受ける。 【保つ】→もつ。維持する。たもつ。例)間が保たない。ひもち(日持/日保)する。 【有つ】→持つ。所有する。備えている。例)将来発展すべき素地を有つ。 このうちの「備えている」のニュアンスに近い、「物事が、ある性質や状態をその中に含む。「強さと優しさとを併せ持つ」「魅力を持つ」」(小学館「国語大辞典」)でイメージされてはいかがでしょう。

Directio
質問者

お礼

ありがとうございました。勉強になりました。

noname#150961
noname#150961
回答No.3

有つ(。) の読みは「もつ」「たもつ」のどちらかです。どちらに読むかは文脈できまるはずです。 漢和辞典をひくといいのですが、ここでは goo辞書の「デジタル大辞泉」で見ると、  ゆう【有】[音]ユウ[太字](イウ)(漢) ウ[太字](呉) [訓]ある[太字] もつ たもつ となっています。[太字]とあるのは常用漢字音訓表にあるものです。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/223681/m1u/%E6%9C%89/ つまり、現代の漢字政策では(常用漢字音訓表では)使用しないことになっているが、伝統的には「ある(あり)、もつ、たもつ」とよんでいるのです。(訓む=よむ) 「有つ」の使用例については、検索サイトで  有つ site: aozora.gr.jp と検索すると、青空文庫にある作品での用例がわかります。 ※この場合「有つた(あった)」もひっかかってきます。

Directio
質問者

お礼

ありがとうございました。勉強になりました。

  • kentaulus
  • ベストアンサー率60% (1064/1746)
回答No.1

こんにちは。 (たぶん) 「たもつ」と読みます。  基本の意味は「保有する、保存する、保持する」です。 あるいは「今も有る。残っている。」のニュアンスかな。 だから「持つ」と訳しても間違いではないと思います。 正確には覚えていませんが、論語の書き下し文にも有ったと記憶しています。 http://sekihi.net/stones/4142 正式な読み方なのか、あるいは造語、当て字なのかは不明です。

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