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旧字体などについての疑問

ニュースや新聞などには、人名は旧字体では表されません。 正直、旧字体ってどんな扱いなんですか? 1.そのそも何で今の時代に旧字体がまだ使われたりするんですか? 2.人の名字で「大澤」でも「大沢」でも失礼ではないですよね? 3.旧字体を使う事の利点というのはあるものですか? 4.入試などではどうして俗字を用いなければいけないんですか? 5.旧字体が正しい文字だとすると、先ほど出てきた「大沢」なんて名字も本当は一人もいないんですか?

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回答No.1

ニュース、新聞などで旧字を使わないのは、マスコミが独自に「表記の基準」をもうけているからです。 野球選手で「攝津」選手という方がいらっしゃいますが、この方は多く「摂津」と書かれます(まれに「攝津」と正しく表記しているマスコミもある)。 これはマスコミの勝手な“便宜上”の措置ですので、正式なものではありません。 人によったら、「私の名前は旧字の方が正式だ、新字で書くな」と文句を言って、マスコミでも正式な漢字で書かれている人もいます。 1. 旧字(正確には「正字」というらしい)を使わないのは、戦後すぐの頃、教育制度を見直す中で、義務教育においては、できるだけ易しい漢字に統一して、数もあまりたくさん教えず、基本的なことだけ表記できるように教育する方針に決められたからです。 いわば、当時の“おかみ”が、それまでの国語表記のあり方を一切無視して、自分たちが「簡単」だと思う漢字、「これくらいの数を覚えてもらったらいいだろう」と思う漢字を勝手に決めてしまったのです。 そして、「公用文」と呼ばれる国に正式な文書では、それら教育漢字(今は常用漢字と言われている)以外は基本的に使ってはならないことになりました。 しかし、これは義務教育の現場、あるいは「公用文」におけるルールであって、それ以外は表現の自由であり、手紙や小説など、公式のもの以外であれば、別にどんなに難しい漢字、どんなにヘンな異体字を使っても全く問題はありません。 そういう意味で、旧字(正字)は今も残っているわけです。 2. 人名の場合、こだわる人はこだわります。 「大澤」なのに「大沢」と書くと怒る人もいます。別に「大沢」でいいかと言う人もいます。ですから失礼かどうかは、相手によるのかもしれません。 でも私は、基本的に「失礼にあたる」と思っています。 名字はその“家”のものなので、生まれたときにはどうしようもないのですが、名前の方は親が思いを込めて付けてくれた(漢字の字体も含めて)ものなので、正しく書くべきだと思います。 また、先に「公用文は常用漢字(新字)」と書きましたが、例外として、名前に関しては戸籍通りの表記が「正式」になります。戸籍が「大澤」になっている人は「大澤」と書かないと各種お役所の書類などは受け付けてもらえません。 そういう意味でも「大澤」さんは「大澤」さんであって、「大沢」さんではありません。 3. 改めて「利点」と聞かれると答えづらいですが、その字の成り立ちなどを考える時には「正字」でないと分からない場合もあります。 まあこれは日常生活にはあまり関係ありませんが……。 その他の「利点」は、今、ぱっと思いつかないのですが、思いついたらまた追記します。 4.入試などではどうして俗字を用いなければいけないんですか? これは意味がよく分かりません。 補足いただければと思います。 入試では、「常用漢字を用いなければならない」なら意味が分かるのですが……(そしてその回答としては、教育現場では原則、常用漢字を使うことになっているから)。 常用漢字が本来の「正字」ではなく「俗字」であるという意味であるなら、昔の“おかみ”が「俗字」を常用漢字として制定したから、というのが答えになるでしょうか。 5. 戸籍上、「大沢」で登録されている人がいれば、その人は「大沢」さんです。 現在は、旧字(正字)が難しいからという理由で、戸籍上の名前を旧字から新字に変えることができるようです。 また、新たに戸籍を作成する場合、新字の名字を使えばそれがそのままその人の正式な名前になります。 ですから、「大沢」さんも、全国にたくさんいると思います。

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