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契約の時、何故名前だけでなく印鑑も捺すのか

日本では、契約の時名前を記入するだけでなく、何故印鑑も捺したりするのでしょうか。 本人が記入したのであれば直筆のサインだけで充分な気がするのですが、それは何故なのでしょうか。 昔からの習慣ですので、それなりの由来があると思うのですが、どういう理由で始まったのでしょうか。 あと、捺す際に名前に被せるように捺すことがありますが、あれは何故なのでしょうか? カテゴリがよく分からないので、由来が分かりそうな「歴史」にさせて頂きました。

質問者が選んだベストアンサー

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  • hakkei
  • ベストアンサー率64% (77/120)
回答No.3

興味が湧いたので少し調べてみました。 もちろんみなさんご指摘のように洋の東西を問わず,歴史ある印鑑文化が存在しているのですが,今のように印鑑が使用されるようになったきっかけは,どうも明治6年の太政官布告にあるようです。このとき,実印のない公文書は裁判上の証拠にならない旨が布告され,同年10月1日からの施行となりました。印章業界が毎年10月1日を印鑑の日とするのはこのためなんですね。 さらに明治10年には,諸証書への自署押印の義務(代書してもらった時も押印の義務あり)が布告され,いよいよ印鑑社会が到来し,うよ曲折を経ながらも今日に至っているわけですね。(すでに廃止されていますが) まだまだ識字率の低い明治の初めのころですから自分の名前を書くのですらやっとという人は多かったと思います。身分が固定されていた江戸時代ではそれでも問題は少なかったのでしょう。しかし,明治の世となり,平民(農民・職人・商人)の誰もが取引に参加できるようになったのは良いのですが,いかんせん識字率が低い。字が書けない。でも代書は許されている。なので,誰かに姓名を書いてもらってその横に自分で実印を押印するという習慣がだんだん出来上がったのだと思います。 その証拠に,明治33年に施行された「商法中署名スヘキ場合ニ関スル法律」によって,商法で要求される「署名」は記名押印に代えても良いことになったんですが,このときの立法趣旨はまさに印鑑社会の習慣を前提にしているのです。つまり,当時の商習慣では署名より印鑑に重きが置かれていたのに,肝心の商法が実情を無視して「署名」を要求しているのでこれはいかんということになった訳です。 なお,現在の法律では登記などの一部の例外を除いて印鑑の有無が効力を左右することはありませんし,とくに法律行為は意思表示のみにより行うことができますから本来書面すら必要ありません。でも我々は相変わらず契約書を作りますし,契約書には印鑑を押印していますね。これが習慣というものでしょう。 名前に被せるような押印ですが,これは偽造防止か,あるいは公印のマネが習慣化したものと思っております。

sagawa13go
質問者

お礼

回答有難うございます。 意外と歴史は浅いのですね。

その他の回答 (3)

  • mimazoku_2
  • ベストアンサー率20% (1846/8847)
回答No.4

テレビで観たことのうる覚えですが、署名だけだと、腕の良い人なら、書き写してしまうので、それを防ぐために、印鑑というのが、開発されたようです。 しかも、起源が古く、印鑑の大きさや形、用いられる書体などにより、階級の高さが伺えます。 いわゆる、書類の偽造防止が目的だったようです。 「署名」が先か、「捺印」が先かによって、偽造の疑いが出たりしますもんね。 いわば、ペーパー上のセキュリティと考えていいのではないでしょうか。

sagawa13go
質問者

お礼

回答有難うございます。 今はデジタル技術が発達しているので、あまり無意味になってますね。

  • k16399638
  • ベストアンサー率33% (342/1035)
回答No.2

法律で実印の無い書類が無効だからです。明治期の太政官布告でそうなりました。 日本国では、御名御璽(ぎょめいぎょじ)という言葉があり、御名が天皇のサイン、御璽が天皇のハンコです。日本国憲法交付の詔の最後にもあります。 なので、ハンコは権威付けの道具でありました。いまでも会社によっては役職によってハンコの大きさを指定されているところがあります。 日本では江戸時代から印鑑が普及しました。その前は、花押が一般的です。 西洋でもハンコの風習はあります。シーリング・ワックスといいまして、蝋を紙にたらし、その上からハンコをおして、認めとするものです。また、封書にこの方法で封をして、その人がだしたもの、という証明、権威付けをしていました。 国王の婚姻問題の書類などだと、臣下が自分の家柄のリボンを書類に載せ、その上に蝋をたらしてハンコをおすのですが、大国(スペインや英国)の王ともなりますと、1枚の書類に20人くらいのリボンが、このシーリング・ワックスでつけられています。 いまでもこの風習はのこっており、この道具を造っている文具メーカーがあります。銀座の伊東屋で買えますよ。 アメリカでは公証人という職業がありまして、エンボス印という自動車やバイクのナンバープレートみたいに、紙にハンコをギュッとやって浮き立たせ、それをもってして正式な書類、となします。歴代大統領のエンボスもあります。 古典SFの傑作として名高い、ハインラインの「夏への扉」にも、書類を正式なものとする重要なシーンで、思いがけない人物が公証人の資格をもっていて、書類にエンボス印を押してくれるシーンがあります。 重ねるのは署名を正式なものとする証明のようなものですが、読めないほど重ねてしまうのもよくないです。また、御璽は御名に重ねません。 シーリング・ワックスもかさねないので、時代により異なるのが実態ではないでしょうか。

sagawa13go
質問者

お礼

回答有難うございます。 西洋もそのようなものがあるのですね。

回答No.1

印鑑の方が、本人を確認することが出来ると考える文化的なものではないでしょうか。 また、印影チェックの方が、照合しやすいです。 契約などで、あとあと文句つけられても、印影の方が揉めない気がします。 日本も、明治にサインにしようかって考えたみたいですが、 面倒だから印鑑にしておこうってことになって、今まで文化が残りました。 あと、印鑑の文化って、中世に一端衰退しています。 その間は、いまも花押と呼ばれるサインを使っていました。 それが、織田信長あたりで復活してきます。 これは、推測ですが、いままでと違ったものを使うことで、権威付けをしたかったとか、 印鑑に宗教的な意味合いを持たせたかったとか(今でもありますよね) という考えが、合ったかのかもしれません。 混乱から平穏な時代に変わるときですから、なんとなくそう感じます。

sagawa13go
質問者

お礼

回答有難うございます。 権威的なものなんですね。

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