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真空管プリメインアンプを考えています。CAV製
T88とCAYIN製A-300Pに絞ってみたのですが、地域柄機器比べできません。両者は値段が違いますが、対等に比較できるでしょうか?クリアで、力強い低音がほしいです。以前A級トランジスタアンプを使用していて、低音再生が良かったので、A級を、と単純にかんがえたのと、トランジスタ型はラックスマン等、少し割高なので。両者の特徴などご存知でしたら、教えてください。
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はじめまして♪ 半導体アンプのA級B級動作と球アンプのA級AB級動作は考え方も設計上も全く異なり、名称だけが似ているので、ご注意ください。 基本的に、球アンプの方が音色と言いますか、音に対する色付けがあります。 基本的に測定スペック上では半導体アンプとは桁違いですから比較するまでもありませんよ。 それぞれの製品に触れた事は有りませんが、KT88(ヨーロッパ由来)と300B(アメリカ由来)では構造も動作も音の傾向も全く違います。 極端に言ってみたら、クラシックとジャズとどちらが音が良い? と問われている様な感覚です。 管種としてはどちらも名器と言われ、ヴィンテージ物は手が出せない程高価で取引され、同等管は主に共産圏で今も作り続けられています。 私の少ない経験と知識からですと、奇数次歪みが多い5極管はPP動作で奇数次歪みを減少させて、効率よく大出力が得られやすい、比較的NFBを多用する場合が多いので、最大出力以上で半導体アンプ同様に音が破状しやすくなるように感じた事が有ります。 偶数次歪みが多い3極管の場合、本来の楽器の音色では有りませんが、より豊かな音の厚みの様に感じやすく、ファンが多いのですが、大出力には余り向かず、例えPP動作にしても理想的な大出力を得るのは音質上から難しいようです。シングルで聞いた事が有りますが、生の楽器ですと個性が芳醇感を高めますので麻薬的な魅力があります。ただ、素性の良さを引き出す為にシングルでNFBを少なくしたり無帰還が多いため、重いウーファーを制動する能力が極端にに少なく、私の様に高能率フルレンジスピーカーも愛用する場合以外では、良さが活きないばかりかデメリットの方が目立ってしまう可能性もありそうでしょう。 あ、そうそう、PP回路、半導体の場合は「プッシュ=押す」「プル=引く」がN型とP型の逆特性を組み合わせますが(コンプリペア)、真空管には逆特性の物は存在しませんので、擬似的に動作中点を作り出すので、半導体回路風に言えば「順コンプリ動作」ですね。 製品としての両社の特徴までは言及できかねますが、管種から想定されるスピーカーと好まれるサウンド傾向により、両機を同じ天秤に乗せる事が「あり得ない」とすら思いますよ。 私はスピーカー工作を小学高学年の頃から今でも趣味の一つとして、聞こえ方が変わる事が楽しみでもあります。5極管のKT88も3極管の300Bも名器には間違い有りません。方向性が違うだけで、「力強い低音」が組み合わせるスピーカーによっては球アンプのどんな機種も否定されたり、もっと単純なシングルアンプが最適だったりします。 スピーカーと駆動するパワー段はスペックでは無くて音質上のマッチングを考慮されるよう、ネット上などからもう少し情報を集めてみてください。 がんばれ~~~♪
お礼
参考になりました。ありがとうございました。