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高等生物にはなぜ雌雄の別があるのですか?

高等生物にはなぜ雌雄の別があるのですか? 子孫を繁栄させる為なら自己増殖できる単細胞生物のほうがよっぽど有利のような気がするのですが…。 現に細菌やアメーバなんて人類よりも遥かに長い期間存続してるじゃないですか。 逆に人類は(特に現代日本に代表されるような先進国などでは)男女の出会いがないなどの理由で少子化が進み、存亡の危機に立たされている始末です。 生物に雌雄の別があるのは単に子孫の繁栄以外に、何か特別な意味があるのですか?

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  • tanuki4u
  • ベストアンサー率33% (2764/8360)
回答No.2

雌雄の別があるのは、環境変化に対応するために遺伝子のバリエーションを増やすため。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B3 ミジンコの単為生殖と有性生殖の部分をご覧ください。 環境が変化しないときには単為生殖のほうが効率的に子孫を増加できる 環境が変化するときには有性生殖で遺伝子のバリエーション(=環境変化への対応力)を付ける 単体としての生存期間の長短で考えると 生存期間の長い生物ほど、その生存期間での環境変化が大きくなる危険性が高まるので、有性生殖をすることで種としての遺伝子のバリエーションを多く持っている方が生存確率が高まる。 そのために、生存期間の長い生物では有性生殖が比較優位となります。

noname#153988
質問者

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回答ありがとうございました。なるほど、生存期間の長い生物には有性生殖が有利になるという視点は勉強になりました。ご意見ありがとうございました。

その他の回答 (4)

  • shiojiri
  • ベストアンサー率43% (84/192)
回答No.5

生物が有性生殖で子孫を残すようになったのは、ウイルス対策の為と言われています。 ある単為生殖生物の間で致死率100%のウイルスAが蔓延し始めたとします。 その生物は次々と死滅していきますが、ウイルスAの抗体を持つ突然変異体が生まれて絶滅を免れました。 それは1万匹に1匹の確率でした。 しばらくして別のウイルスBが蔓延し始めました。 10万匹に1匹の確率でBの抗体を持つ物が生まれて絶滅を免れました。 もしウイルスAとウイルスBがほぼ同時に蔓延したとしたら。 AとBの抗体両方を持つ子孫が生まれる確率は10億分の1になり、絶滅してしまいます。 この生物が有性生殖を行っていた場合。 Aの抗体を持つ子孫とBの抗体を持つ子孫同士が遺伝子交換を行い、両方の抗体を持つ子孫が生まれます。

noname#153988
質問者

お礼

回答ありがとうございました。具体的な数字による説明でとても参考になりました。ウイルス対策という視点はしっかり覚えておきたいと思います。

  • Tacosan
  • ベストアンサー率23% (3656/15482)
回答No.4

念の為ですが, 全ての「単細胞生物」が無限に増殖できるわけではありません. 例えばゾウリムシは理想的な状態においても無限に増殖することはできず, ほかっておくと有限回の分裂のあとに全て死滅してしまいます. このように分裂ができないようになってしまっても, 2匹のゾウリムシが「接合」するとそれぞれが再び分裂能をとりもどします. ここでゾウリムシが接合するためにはそれぞれの「接合型」が異なっている必要があります. このように, 単細胞生物であっても「性」に近いものを持つ種があります. あと, 藻の仲間でも接合子を作るためには異なる接合型を持たなければならないこともあります.

noname#153988
質問者

お礼

回答ありがとうございました。参考になりました。考えようによっては単細胞生物が人間よりも臨機応変に生殖システムを使い分けているのは、何か神秘的なものを感じます。ご意見ありがとうございました。

noname#160321
noname#160321
回答No.3

実際には「未だに謎」だと言えるでしょう。 性転換する魚類もいますし、探せば何処かにもっと不思議な子孫の残し方をする生物がいない保証はありません。

noname#153988
質問者

お礼

回答ありがとうございました。実はそうなんですよね。私は科学知識には乏しいですが、性にはまだその役割が未解明な部分があると直感しているのです。ご意見ありがとうございました。

  • sweet76
  • ベストアンサー率39% (584/1497)
回答No.1

細菌やアメーバほど単細胞になってくるとちょっと比較ができませんが・・・(専門家ではないので) トカゲのうち、数パーセントほどの種類が、雌単体で繁殖できる種類だそうです。しかし、このタイプのトカゲは、母親の遺伝子情報を100%受け継ぐため(つまり、母親のコピー)、環境に適応した進化などがなく、生物として弱いので絶滅しやすいそうです。 つまり、雌雄の交配で生まれる種は、必ずしも健康体で生まれるとは限りませんが、別の個体の遺伝子情報が受け継がれることによって、環境適応や進化をするのだと思います。 専門的には別の話なのでしょうが、血縁が近い間の子供に障害が出やすいというのも、種が残っていく上で、遠い遺伝子を持った交配での子孫の方が、身体的に強く生き残りやすいのかと個人的には思います。 ちなみに、産む立場の女性として言わせてもらえば、単体で出産できるとしても今の日本の環境では産まないと思います。単体で繁殖できることと、先進国が少子化なのは、別の問題だと思いますよ。結婚してても経済的な理由や保育所の問題などで、産めなかったり、人数を少なくしている人は多いですから。

noname#153988
質問者

お礼

回答ありがとうございました。大変参考になりました。「単体で繁殖できることと、先進国が少子化なのは別問題」という点は鋭いご指摘だと思いましす。ここは正直私の認識違いだったかもしれません。 ご意見ありがとうございました。

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