反日デモと日本の将来、中国の脅威について考える

質問

• 一連の反日デモは日本人として腹立たしい思いで仕方がない。日本企業の中国依存はリスクと言える。
• 中国の反日教育や軍拡により、日本の将来への脅威が増している。憲法9条の改正や核ミサイル開発を真剣に考えるべきかもしれない。
• 日本企業はタイやミャンマー、インドへの移転を検討すべきだ。安全性と低賃金労働力の確保ができるだろう。

回答No.16

iamyou

この「ご質問」で何をお知りになりたいのか、繰り返して読んでみても良く理解できません。論点や論理が支離滅裂・超拡散、でおよそ質問のための文章とは思えません。要するに最後にある「私の考え方はおかしいのでしょうか？」と言うことのようですが、そうならば「おかしいです」と言わなければならないでしょうね。

　まあ、少しあなたの意図を推測して「今回の尖閣事件に関して、中国で反日デモが頻発しているのは非常に腹立たしい限りだが、私の考え方はおかしいのでしょうか？」というご質問と受け止めましょう。
　これに対する私の回答はやはり「おかしいと思います」ということになります。以下、少し深く考えてみましょう。

　１．外国の国民が、自国の対外政策や政府の対外的行動、あるいは外国からの自国に対する働きかけ等に対して賛否や抗議の意志を表明することを、自由民主主義国家である日本の国民が腹を立てたり、抗議したりする権利はありません。あるのは、相手の行動によって日本企業が損害を受けたり、人的な被害があったりした場合の損害賠償を要求する権利だけではないでしょうか？　要するに政治的意見の相違を非難することはできない、と言うことです。あなたに中国の国民がデモをすることに抗議する権利はありません。

　２．今回のことに限って言えば、むしろ中国で抗議デモが頻発すること自体、日本としては歓迎（ということは言い過ぎかも知れませんが）しても良いように思います。それは世界中に中国の「無頼国家ぶり」を自ら宣伝してくれることになるからです。戦後60年、先進国では唯一日本は戦争による銃弾ではどこにおいても1人の死者も出していない平和国家として世界中が認めてくれています。つまり、武力による国際紛争の解決手段は取らない国だと言うことを実績ではっきりと示してきました。一方、中国が今言外に示していることは「尖閣は武力を背景としてでも奪い取るぞ！」ということですね。この状況を見て既にまずアジア諸国は一斉に中国への警戒感を高めました。むしろ、日本に対して「もっとしっかり防衛力を付けてくれ（つまり、紛争抑止力をつけてくれ）」と言う空気になっているようです。中国国内の騒ぎが大きくなればなるほど、中国政府の立場は苦しくなって行くと思います。現に、中国政府はデモ騒ぎが押さえきれなくなるほど大きくなるのを防ぐために必死で努力していますね。

　３．中国の国民と言えども誰もが尖閣領有に情熱を燃やしているのではない、と言うのが実態のようです。特に若い世代では尖閣などほとんど興味はない、それよりも「もっと生活を良くしてくれ」と言うことの方が切実な関心だと言うことです。テレビニュースなどではこういうことは全く伝えず、センセーショナルなデモの画面ばかり流すために余計に日本人の気持ちをかき立てている結果になっています。治世の一手法に「知らしむべからず、拠らしむべし」という手法があります。独裁国家などで常用される「情報操作」ですね。これには偏向教育なども含まれます。正に中国の治世手法は共産党一党独裁による「知らしむべからず、拠らしむべし」という政治です。正しい状況も知らされず、ただ政府の情報操作と洗脳だけに操られている中国民衆を悲しんであげられる位の余裕を持ちましょう。

　４．私は、今回の一連のデモは官製デモの可能性もあると感じています。つまり、適度に騒げばまた日本はそれに載せられてじたばたと狼狽し、へまを踏むだろうという期待ですね。その証拠にデモは局限された地域だけであり、しかも極めて手際よく適宜の規模で治安部隊に押さえ込まれて（いる形をとって）いますね。そして、これも極めて限られた（つまり、形だけの）日本企業の被害で終わっています。自己抑制の効かない中国民衆が本当に怒り狂ったデモならばあのような程度では済むはずがないと思います。日本政府が本気で乗り出すほどの被害でもなく、しかし、それなりに日本政府をビクつかせる効果のある程度の騒ぎ、本当に良く制御されていると感じます。ＴＶ画面で見るデモ参加者の様子もニヤニヤとデモを楽しんでいる様子がありありと感じられました。真剣なデモではなかったと思います。

　あなたのご質問への総括です。もっと深く物事を考察する力を付けてください。あなたのような感性ではどんなことで「軽挙妄動」に走り、日本の道を誤らせることになるか、大変に不安を感じます。日本は先の大戦で幾たびもの「軽挙盲動」に走り、何度もあった「戦争回避」の機会を逃してしまい、国民を不幸に陥れました。二度とそう言うことの無いように、国民1人1人が知性と理性を持って事態をきちんと理解出来るようになりましょう。

お礼

大変参考になりました、有難うございました。