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結婚前に読んでおきたい一冊

kadowakiの回答

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  • kadowaki
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回答No.4

既婚男性です。 >結婚前に読んでおきたい一冊 男女間の愛とは何か? セックスとは何か? 結婚とは何か? について、一切の因襲、旧弊、宗教、道徳などに囚われず、既成の権威に迎合することもなく、ひたすら誠実に、真面目に、愚直に問い続けたのは、20世紀前半の小説家・詩人のD.H.ロレンスだと思います。 彼は、愛・性・結婚に関して、深い洞察、豊かな示唆や暗示に富んだエッセイをたくさん書き残しておりますが、その中から、彼の代表作である『チャタレイ夫人の恋人』を推薦させていただきます。 ロレンスは、あたかも《個人》や《個我》に自律的な価値があるかのような誇大妄想の虜になってしまった現代人を厳しく批判します。 個人主義、個人の権利意識の虜になったわれわれ現代人は、《他者への愛=自己犠牲》を矛盾、背理、二律背反としか受け止められなくなったからです。 彼は、個人主義、民主主義の現代社会で実現できる理想的な人間関係と言っても、せいぜい《GIVE&TAKE》止まりでしかないことを鋭く見抜いていました。 真の愛とは、人間同士が《GIVE=TAKE》の関係で結び合うことだ、と。 ところが、われわれは個人や個我の資格で《GIVE=TAKE》を実現しようにも、他者を愛そうとすればするほど、それが自己犠牲の上にしか実現し得ないことに直面し、自己犠牲を求めてくる他者を憎悪し、ますます我欲に固執せずにいられなくなります。 ところが、男と女が性愛において結ばれるときには、つまり男女が互いに性欲をぶつけ合い、貪り合う時だけは、それがそのまま互いの求めるところとなり、ここに愛と相同の《GIVE=TAKE》という奇蹟に通じる、深い次元で強い絆で結ばれた、一つの有機的な人間関係が誕生するとロレンスは説きました。 この性愛(セックス)で結ばれた一対の男女をこそ、ロレンスは人間の最小単位と捉え、一人の男や女という個人や個我というのは、実はただの孤立した無機的な断片でしかない、この断片があたかも自律的な存在であるかのように、互いに我欲を張り合っているのが現代の個人主義、民主主義の社会ではないのか、と彼は疑義を呈したわけです。 >そこで最近、結婚するとは一体どういう事なのだろう、とか、人を愛する責任とはどれほどのことなのだろうとか漠とした抽象的な問いに苛まれています。 結婚(法律婚)それ自体は、ちょっとお考えになれば明らかなように、男女の純粋な恋愛感情とは無関係どころか、むしろ互いに相容れない点の多い、その意味ではあくまでも男女間の利害得失を調整するための法律行為以外の何ものでもないはずです。 しかし、古来、男女は結婚を契機に性愛の関係を結ぶことによって、つまり安定的、継続的な性生活を通じて、他のいかなる男女関係や人間関係にもまして強固な絆で結び付けられた一組の男女、つまり夫婦を実現してきたのではないでしょうか。 この限りにおいて、婚姻制度は、われわれの遠い祖先の偉大なる発明だと思います。 ロレンスの『チャタレイ夫人の恋人』やその他の著作から、私は以上のようなことを教えてもらいました。

bobo2010
質問者

お礼

誠実に回答してくださってどうもありがとうございます。早速読んでみようと思います。 『チャタレイ夫人の恋人』はタイトルは判例六法によく出てくるので聞いたことありましたが全く読んだことがありませんでした。週末にまず、本を読んでから、回答者様のご意見をもう一度よく読み直して自分自身で考えてみようと思います。 そして自分の考えが持てるようになったら、彼にもお勧めしてみます!

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