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金魚の自由研究:病気と色の変化について
- 金魚の自由研究を行うために、金魚の病気と色の変化について調べました。
- オランダ獅子頭の尾腐れ病に塩水浴をしていたら、黒い部分がなくなって色が抜けましたが、真水に戻すと元の色に戻りました。
- 赤い餌ばかり与えた金魚が赤くなる現象についても調べましたが、具体的な原因はわかりませんでした。
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お子さんへの説明だと、あまり、いい加減なことは書けないので、ご質問者様へお答えします。 お子さんへ分かりやすいように適当に編集してください。 ご質問の前提条件として、金魚の美しい体色はどういう仕組みなのか? 金魚の色の秘密の概略を説明します。 金魚の美しい体色は色素胞という色のカプセルが皮膚の中に、散りばめられているためです。 小さなカラービーズを沢山並べているイメージでしょうか。 *黄色・金色・赤色は、カロテノイド・プテリジンという物質が主成分です。 「黄色素胞」は、カロテノイド・プテリジンにキサントフィルという物質が反応すると、黄色を発色します。 この黄色の発色は、緑葉、花、、カナリアの羽毛など動植物界に広く存在しています。 「金色素胞」は、カロテノイド・プテリジンにセピアプテリンレダクターゼという物質が反応すると、黄色の蛍光色=金色を発色します。 セピアプテリンレダクターゼは、酵素で黄色を酸化(錆び)させるあることにより金色に発色します。 「赤色素胞」は、カロテノイド・プテリジンにアスタキサンチンという物質が反応すると、赤色に発色します。 アスタキサンチン自体は鮮やかな赤橙色です。 *黒色だけは少し異なります。 黒色素胞はご存じメラニン色素です。 最近の研究で、金魚には黒色素胞刺激ホルモン(インテルメジン)が存在することが分かってきました。 この黒色素胞刺激ホルモンによって活発になる事が分かっています。 前書きが長くなりました。 淡水魚は、浸透圧の24時間戦っています。 http://www.okayama-u.ac.jp/user/hos/kensa/sikiso/osm.htm 浸透圧とは、濃い液体と薄い液体を浸透膜で区切ると、薄い液体の水が濃い液体に移動し濃い液体を薄める働きのことです。 淡水で暮らす金魚の塩分濃度は0.9%です。 淡水で暮らす金魚は、24時間、体内に染みこんでくる水と戦っています。 金魚の腎臓は強力で、体内に染みこんでくる水をオシッコとして体外に排出しています。 金魚は多くのエネルギーを腎臓で消費している生物です。 金魚の飼育水を、例えば0.5%などの塩水にすると、浸透圧により金魚の体内に流入してくる水が減少します。 体内に流入してくる水が減少すると、金魚の腎臓は楽になりフルパワーで運転する必要がなくなります。 黒色素胞刺激ホルモンは金魚の腎臓で作られています。 塩水では、腎臓の機能が低下するため、黒色素胞刺激ホルモンの生成量も減少します。 鮮やかな黒色を演出する黒色素胞刺激ホルモンの生成量が減少するため、金魚の黒色は薄くなるわけです。 そして、淡水に戻したと同時に、腎臓はフルパワーで働き、黒色素胞刺激ホルモンも大量に分泌され、元通りの黒色に戻ったというわけです。 余談ながら、、、 ・人間の瞳の虹彩の色(鳶色、黒、茶、青、緑・・・)も「カロテノイド・プテリジン」を基剤として、様々な物質が反応した色です。 そして、様々な物質は遺伝により受け継がれます。 蛇足ながら、、、 ・サケやマスは、もとは白身の魚です。 海でオキアミやサクラエビなどを補食するうちに、上記のアスタキサンチンが蓄積し、鮮やかな赤橙色にな仕組みです。
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- cerberos
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金魚の体色は主に黄色のカロチノイドと黒色のメラニンで形成されます。 カロチノイドは金魚の体内では作ることができないため、餌から補給しています。 メラニンは人間と同じで日焼けすることで増えます。 >塩水浴させたところ、黒い部分がなくなってしまいました。 原因は分かりませんが、塩分濃度の変わったために浸透圧調節が影響したのかも しれません。
お礼
早速のご回答、ありがとうございました。とても参考になりました。主に病気の履歴と水温の関係などを調査しようと思っていましたが、こちらのテーマも深くて面白そうです。
お礼
早速のご回答ありがとうございました。そんな難しい事だったのですね!驚きました。 もう一度実験してみようかな、とも思いましたが金魚に負担になりそうで止めた方が良さそうですね。 まずは金魚の体の仕組みから調べたいと思います。 日常の生活に同じようなヒントがあれば、いいのですが。。。詳しく解説頂き、感謝しております。