- ベストアンサー
現在の宇宙探査はどこまで進んでいますか。
今年はライト兄弟が有人飛行してちょうど100年目の年です。それから60数年で、人類は月面着陸ができるようになりました。ところが、それから40年くらい経った現在、未だに月面着陸はおろか、人類(宇宙飛行士)は地球の周りを回る程度です。 素人の考えですが、人類初の月面着陸から40年も経っているので、火星あたりにでも行けてよいのではないかと思うのですが、どうして有人宇宙探査は進んでいないのでしょうか。
- みんなの回答 (8)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
二度投稿してしまってすみません... お詫びに,もう少し丁寧に書かせて頂きます. 有人と無人とでは,探査機の構造には雲泥の差が出て来ます. 有人の場合には与圧せねばならず,構造重量が重くなりますし, 生活必需品の搭載,排泄物廃棄等,探査自体とは無関係な構造を持たせねばなりません. また長期の場合の人間の身体への影響は,ロシアが沢山のデータを持っていますが, それでも火星へ往復するくらいの長期データはありません. その為にかつて「バイオスフェア」等の閉鎖空間での生活を模擬した 地上実験が行われ,現在も幾つかの施設で行われていますし, NASDAでも確か被験者を募集していたと思います. 従って,時機を見ていずれ有人火星探査を行うつもりではいる現状です. また,宇宙への進出が,探査の時代から開発の時代へと移っている現状も あるでしょう.いわゆる「役に立つ」ことが優先されている訳です. この「役に立つ」と言うのは,資本主義的に利益の出るものと言うことで, 設計パラメータも,まずコストや利益ありきになっています. 宇宙開発・宇宙探査の予算を獲得するとき,経済的なリターンを 含まなければ難しい状況です.しかし私は,なにがしかの探査をすれば, それを使って本や図鑑が出て,そこでは付加価値を生むので, 純粋探査であっても経済的メリットはあると思っているのですが... では「果敢なる挑戦」を人類が忘れてしまったかと言うとそうでもなくて, 性能が向上している無人探査機はどんどん上がっています. 今回は火星が6万年振りの大接近と言うことで,先にアメリカが 2機の探査機を上げましたし,他にも日本の小惑星サンプルリターン 「はやぶさ」やアメリカの彗星探査機「DeepSpace1」なども打ち上げられ, 或いは予定されています. これらの探査機にはイオンエンジンなど,革新的な推進器が搭載され, ミッション内容にしてもとてもチャレンジングなものになっています. ただ先の「カッシーニ」が「最後の大型探査機」と称されたように, 世知辛い予算状況の中で探査機の小型化が進められてはいます. これは世界的な不況の影響を受けているものと思われますが, NASAの深宇宙探査の予算はどんどん増えていて,最終的には 数年後には2倍程度になると,少し前の学会で紹介されていました. 一方の日本では先にISASが予算縮小を発表しましたが... 月面有人探査後,ベトナム戦争があり,その後好景気があって, そのときには宇宙利用が流行でいろいろな宇宙往還機などが計画されました. きっと「人類は宇宙を制服した」ような気分になって,気が早く 宇宙利用を優先させるような風潮が出来たような気もします. そういう訳で, >どうして有人宇宙探査は進んでいないのでしょうか。 に対する回答としては,「目的が変わった」「経済性が重視されるようになった」と 言うのが私の印象です.
その他の回答 (7)
- damdamdam5656
- ベストアンサー率23% (103/446)
>地球以外のものに対しては,領有権を主張してはいけないことになっています. 例えそれが共産主義的に分配されたとしても,最初に保有を宣言する必要が ある訳で,こういうことは宇宙条約によって禁止されております. だから技術革新が遅れてるんでしょうね。 月裏側には黄金の国がある。 火星には巨万の富が眠っている。 そうやって競争心を煽れば飛躍的に技術開発 が進むのではないでしょうか。 大航海時代もアメリカ西部開拓もそうやってきたのですよね。
- apple-man
- ベストアンサー率31% (923/2913)
>どうして有人宇宙探査は進んでいないのでしょうか。 想像していた以上に危険が大きいんです。 長時間宇宙にいると、骨がもろくなると いう話は有名かと思いますが、脳にも 影響がある。 アメリカという国は今でも白人男性至上主義で 未だに黒人は、実質的には大統領になることができない。 (法律上はそんな規則はありませんが) ですからアポロ計画の宇宙飛行士は 全て白人男性のキリスト教信者だった。 ところが1980年代以降、スペース シャトルの搭乗員は殆ど有色人種。 白人もキリスト教信者じゃなかったりする。 これ、見方によっては差別がなくなった ように思えますが、要は今の宇宙飛行士と 呼ばれている人たちは人体実験の材料 に過ぎない。危険すぎるので、優秀な 白人が多く行く必要なないということです。 他の方がロボットを挙げられていますが、 90年代からはAI(人工知能)の考え方 を進歩させた、人工生命体による宇宙 探査が検討され始め、現在その初期バージョン が活躍し始めているわけです。
お礼
こんなところにも「人種差別」があったんですか。重力もなく、宇宙線が降り注ぐ空間に長くいるのですから、確かに人体実験的な意味もあるでしょうね。ありがとうございました。
- First_Noel
- ベストアンサー率31% (508/1597)
#3さまの御回答には,コメントさせて頂かねばなりません. >一番乗りして保有を宣言してしまえば、誰も文句をいえません。 地球以外のものに対しては,領有権を主張してはいけないことになっています. 例えそれが共産主義的に分配されたとしても,最初に保有を宣言する必要が ある訳で,こういうことは宇宙条約によって禁止されております. >やはり技術レベルがそこまで達してないのでしょうね。 >アポロも嘘だったみたいだし・・・ アポロに関しては,嘘だったと言う説得力の無い方が 簡単に信じられてしまう風潮は,アポロ直後から時折勢いづいて 話題になりますが,説得力がありません. なぜ現状否定の方がたやすく信じられてしまうのかが私には理解出来ません. さて,ご質問についてですが,一言で言えば「お金の問題」であって, 技術的には「お金さえかければ行ける」と言う現況です. でも人間の身体への影響など,そっちの方がむしろ課題でしょう.
- First_Noel
- ベストアンサー率31% (508/1597)
#3さまの御回答には,コメントさせて頂かねばなりません. >一番乗りして保有を宣言してしまえば、誰も文句をいえません。 地球以外のものに対しては,領有権を主張してはいけないことになっています. 例えそれが共産主義的に分配されたとしても,最初に保有を宣言する必要が ある訳で,こういうことは宇宙条約によって禁止されております. >やはり技術レベルがそこまで達してないのでしょうね。 >アポロも嘘だったみたいだし・・・ アポロに関しては,嘘だったと言う説得力の無い方が 簡単に信じられてしまう風潮は,アポロ直後から時折勢いづいて 話題になりますが,説得力がありません. なぜ現状否定の方がたやすく信じられてしまうのかが私には理解出来ません. さて,ご質問についてですが,一言で言えば「お金の問題」であって, 有人探査に関しては,技術的には「お金さえかければ行ける」と言う現況です. でも人間の身体への影響など,医学生理学の方がむしろ課題でしょう.
お礼
アポロ計画から40年、やはり人類の技術力は、もう火星に行けるところまで到達できているのですね。ただ、火星に行くだけの目的もお金も充分でないのが大きな理由であることはわかりました。
- damdamdam5656
- ベストアンサー率23% (103/446)
地球上でつまらない資源・資金の無駄遣いはやめて 火星・月への移住のための技術開発にすべてを 注ぎ込むべきだと思いますね。 一番乗りして保有を宣言してしまえば、誰も文句を いえません。 惑星を丸々一つ独占できるんですよ。 みんなに分けてあげてもいいでしょう。 政治・宗教・民族・食料・貧困問題はすべて解決。 黄金の国ジパングを目指したマルコポーロや、インドをめざしたコロンブスと一緒です。 巨万の富を得ることが出来ます。 時代の閉塞感を打破するための最善の策だと思いますが、 やはり技術レベルがそこまで達してないのでしょうね。 アポロも嘘だったみたいだし・・・
お礼
アポロ計画の月面着陸では、一説によると「ハリウッドで撮影された…」なんていう噂がありますが、出所はなんでしょう?
- asuca
- ベストアンサー率47% (11786/24626)
>火星あたりにでも行けてよいのではないかと思うのですが、どうして有人宇宙探査は進んでいないのでしょうか。 月に行くのに比べて全く距離が違います。 それに地球と火星が再接近するのは2年に1度ですので2年間火星で暮らせるだけの装備が必要になります。 行くのに数ヶ月かかるのですからいって1週間で帰ってくるのはコスト的にも合いませんし。 それにそれにかかる金額のことを考えると膨大な金額になり尚かつ人間が行くより探査船を送り込むことにアメリカが議会を納得させるだけの要因がまだないです。 議会が納得しなければ予算は承認されませんので火星に人類を送り込むことができないということになりますね。 今現在は2年間とかの長い間閉鎖された空間で人間は生きていけるか。食料を自給自足できるか、水はどうするのか。酸素をどうするか。違う重力の所での生活に対しての肉体への影響などを検鏡している段階ですのでまだまだ先は長いですね。 ただ、いつぞや大統領が人類を火星に送り込むと宣言しましたのでいつかは行くことがあるとは思いますが少なくても5年以内とかのはなしではないですね。
お礼
そういえば、アポロ計画で月に行って帰ってくるのは1週間くらいでした。火星は往復2年かかるのでは、コスト的に合わないばかりか、人間自体がどうなるかわかりませんね。高速ロケットの開発が待たれますが、それにはお金が…。ありがとうございました。
飛行機が実用化されてから後、世界の事情が激変した事が開発に拍車を掛けたからだと思います。 飛行機実用化後は第一次世界大戦、第二次世界大戦があり、より早く、より遠く、攻撃可能な兵器としての飛行機が求められました。 ロケットに関しても、ナチスドイツがV2ロケットを開発し、大戦後、冷戦構造の中で核開発、長距離ミサイル開発の必然性と、アメリカ・ソビエトの冷戦で長距離ミサイル開発競争が重なり、スプートニクの打ち上げからアポロの月面着陸までに至るロケット技術の向上があったわけです。 現在は冷戦も無くなり、かつてのソビエトのような競争相手も居なくなりました。 遠距離からの攻撃もピンポイントで行え、兵士も少数で済む戦争になりました。 ある程度人的被害を抑えて、他国を屈服させる事が出来るようになった訳です。 技術向上は悲しい事ながら兵器開発等の開発で向上するものです。 現在の地域紛争や対テロ程度での戦争では、現在の装備である程度は対応できるため、あまり向上させる必要な無いのではないでしょうか? また、莫大な予算を掛け、人類を火星に送ることは技術的に出来るようですが、単に火星上の観測やサンプル採取等の目的なのであれば、以前飛ばしたマーズパスファインダーのような観測ロボットで十分だと思います。
お礼
たいへん詳しいご説明をいただき、ありがとうございました。確かに人を送らなくても、ロボットでいいなら、そのほうがいいですね。
お礼
いや~、詳しいご説明ありがとうございます。 確かにNASAは莫大な予算を使っているのですから、誰しも経済的なリターンを考えますよね。 たぶん、私が生きている間は実現することはないと思いますが、今後の宇宙開発の動向は興味が持てます。