• ベストアンサー

後退翼の翼端失速について

Yoshaの回答

  • Yosha
  • ベストアンサー率59% (172/287)
回答No.6

>境界層が厚くなるということは、「層流境界層より乱流境界層の方が厚いため、」翼端部が乱流境界層になると考えて、 この文の表現を、「厚い境界層=乱流境界層、薄い境界層=層流境界層」という解釈をしないで、別のと捉え方をしていました。 ゆえに、「どちらかです。 ここが間違っています。」という表現をしました。 誤解を生ずる結果になったことはお詫びいたします。 >>>「層流境界層より乱流境界層の方が厚い」ということはない。 >なるほど、そうなんですか。 >工学の本には、どれも乱流境界層の方が厚く描かれているので、そうなんだろなぁと思っていました。 上記のように、質問文の解釈を違えていたようですので、「そうなんだろなぁ」と思わないようにしてください。 しかし、もういちど回答文全体を読み直してもらえば分かるように、私は「層流境界層より乱流境界層の方が厚い」ことを否定はしていません。 しかし、改めて、この表現が、「厚い境界層=乱流境界層、薄い境界層=層流境界層」という解釈をされているのならやはり問題があります。 一般的に2つの境界層を単純比較すればそうなるということであって、レイノルズ数にも触れないで、ただ単に境界層の厚さのみで、厚くなると境界層遷移が起きる、あるいは、層流境界層か、乱流境界層かを定めることは、少し無謀ではないですか。 翼端(翼根)失速という言葉は、失速を起こしている場所を言っているだけで、発生原因について言及してはいません。 迎え角を増加していくと、翼上面の境界層は徐々に厚くなっていきます。 翼後縁部にいくほどその厚みは増加していき、ついには、翼後縁部から境界層剥離が始まります。 これは層流境界層であっても乱流境界層であっても、程度こそ違え必ず起きます。 言い換えると、境界層の厚みが増してくると、境界層剥離が起き、ついには翼前縁部まで剥離が進行する、つまり失速が起きるということです。 テーパー翼や後退翼では、空気の翼端方向の流れにより層流境界層であれ乱流境界層であれ境界層の厚みが増加することにより、迎え角を増加したのと同じ効果が表れ、一番厚い境界層のある場所(後退翼の場合は翼端から)失速が始まるということです。 >境界層が厚くなるということは、「層流境界層より乱流境界層の方が厚いため、」翼端部が乱流境界層になる 層流境界層から乱流境界層への遷移は、 レイノルズ数、マッハ数に依存します。 境界層の厚さで境界層遷移は起きません。 起きるのは、境界層剥離です。 ここの解釈が間違っているのです。 乱流境界層が層流境界層より厚いのは、境界層の中で、気流方向の左右、上下の流れ(渦)が伴っているので当然ですし、渦はエネルギーを持っていますので剥離部分を後方に押しやる力が働きますので、失速が遅れます。

関連するQ&A

  • テーパー翼の翼端失速について。

    テーパー翼の翼端失速について。 お世話になります。 参考楕円翼を参考にしながら(本を見ながら)、矩形翼やテーパー翼の失速特性を考えています。 翼型が同じでも、翼の平面形によって翼幅方向に誘導速度が違い(有効迎え角が違い)、局部揚力係数が違ってくるために、矩形翼では翼根から、テーパーでは翼端から、楕円翼では同時に失速に入るという結果は分かりました。(楕円翼の難しい w=Cl×V/πA という式を解読するには、理系出身ですがよく分かっていません)  ところで、そもそも誘導速度の発生は、3次元翼の翼端渦によって起こるため、 翼端渦というのは、発生の中心部分、つまり翼端部分が一番強く、翼根方向にむかって渦の強さは小さくなり、その結果やはり翼端が一番、有効迎え角が小さく、局部揚力係数が小さくなって、矩形翼の ように失速は翼根から起こるのではないのかなぁと悩んでおります。 翼端渦の発生中心部が一番強くというのは間違いでしょうか? そのばあいテーパー翼はどのようになるのでしょう。 横軸翼幅、縦軸局部揚力係数のグラフでは、テーパーでは、翼の中心から翼端に向かってClが一度増加し、その後翼端に向かって減少する。というのは本で見ています。 そして、楕円翼では、翼端渦の強さは翼幅方向に同じなの? もう、1週間ほど悩んでおります。 難しい式を理解しなければ、理解できないのかもしれませんが、 式はなるべく使わず理論を教えて頂けないでしょうか? よろしくお願い致します。m(_ _)m

  • 飛行機が失速することについて

    飛行機が失速することについて 飛行機が失速する理由を翼から見るときにこんな感じのイメージでいいのかが分かりません。 間違っているところがあったら指摘をお願いします。 (1)3次元翼を考えてみると、束縛渦や馬蹄渦の影響を受けて、ある位置で翼が失速を起こす。 (2)失速を起こすと、失速を起こしていないところとの圧力差により乱流の層ができる。 (3)乱流の層ができることによりはく離されるところができて、そこから失速が起きる。 (4)ある位置だけに限らずにあちこちに広がって、翼全体で失速が起きる。

  • 境界層はく離ってなんなの?

    流体では境界層はく離という現象があり、流れが壁から離れて乱れることは分かったのですが、境界層はく離は何の役に立っていているのでしょうか? 層流と乱流では違ってくるのでしょうか? 教えていただけませんか?よろしくお願いします。

  • 乱流化で剥離が遅れることにによって圧力抵抗が・・・

    見ていただきありがとうございます。 機械工学科の学生です。 水の流れにおける可視化実験を行ったのですが、ひとつわからないことがあります。 層流境界層が乱流化して、剥離が遅れ圧力抵抗が小さくなることがわかりました。 しかし、なぜ剥離が遅れることによって圧力抵抗が小さくなるのでしょうか? もしわかる方がいましたら、回答お願いします。

  • 乱流境界層

    実験をすることになったのですがその前に乱流境界層か層流境界層かを調べることになりました。 熱線を使ってやるとしたら、どのようにしたらわかりますか?

  • 伝熱工学(対流熱伝達)について

    伝熱工学(対流熱伝達)についての質問です。 理由とともに解答を教えていただけると幸いです。 よろしくお願いします。 加熱平板からの強制対流熱伝達について 平板先端からの距離が大きくなるにつれて層流温度境界層は厚くなり、境界層内の温度勾配が小さくなることから、熱伝達率は低下する。さらに下流にいくと乱れは乱流に遷移し、境界層内の厚さは急激に増加し乱流熱伝達率は( (1) )。 これは、乱流熱伝達における熱抵抗は主に壁面近傍に形成される薄い( (2) )に起因するためである。 上記に対する答えとして、(1)大きくなる (2)はく離域 で正しいでしょうか? (1)に対する答えの候補としては他に<小さくなる、変わらない> (2)に対する答えの候補として他に<粘性底層、遷移層、完全乱流域> があります。 流体に関しての知識が乏しいので、回答いただけると幸いです。

  • 航空力学の翼について

    航空力学の翼について 翼っていろいろと意味があることを大学で習いましたが、次の2つの性能が分かりません。 (1)テーパー比 テーパー比=翼端の翼弦長/翼中央部の翼弦長 と計算できて、翼の先がどれだけ細くなるかを示すことは分かりましたが、これが分かるとどのような影響が出るのですか?? (2)平均翼弦長 普通の翼弦の時とは違うことは分かって c'=∫(c^2)dy/S c':平均翼弦長、c:翼弦長、S:翼面積 という計算式までは分かるのですが、普通の翼弦長と何が違うのですか??

  • 翼の揚力の発生と境界層について

    お世話になります。 翼の揚力の発生と境界層についての質問です。 翼の揚力の発生の仕組みの説明としてベルヌーイの定理がよく使われ、 一般に、翼上面と下面を流れる気流の速さに違いが生じ、 下面と比較して、より小さくなる上面の気流の静圧によって 揚力が発生すると言われています。(全圧=動圧+静圧) 反対意見として、揚力の発生メカニズムは作用反作用によるもの という考え方もあるようですが、今回はそもそも論は置いといて下さい。 ところで境界層理論をネットや入門書程度で調べてみて、 簡単に説明すると、例えば... 一様流の流れの中に、先の尖った板を流れに沿っておくと、板の表面から 流体の粘性の影響を受ける第一層(境界層厚み部分)と 粘性の影響を受けない慣性だけの第二層(主流)(主流の速さの99%以上)とに 分けられるそうですね。 そこで、これを揚力の発生メカニズムに当てはめると 翼表面附近の境界層の流れの速さの差によって、 翼上下面の静圧の圧力差が生じて、揚力が発生するということと理解てみました。 (境界層より上は主流となり、周りの流体の速さと同じため、いわゆる全圧?) ただココで、境界層のことは考えないで、 翼上面と下面を流れる流体の速さをイメージすると、 これら上下面の流速は主流より速い感じがします。 というのは、一様な流れの中に翼という邪魔なものが出てきて、 流体はそれを無理やり避けさせられるため、どちらも主流より速く流れるような気がします。 いやいや、それだと完全流体?となって粘性というものを考えていないから、 やっぱり主流よりは遅くなり、その中(境界層)で、流速に差が生じるから揚力が発生する、 っていう理解であっているでしょうか? どうぞご教授下さい。。

  • 粘性流体の乱流遷移

    管内を一様に流れる粘性流体はレイノルズ数が高い場合でも乱流と層流の状態を繰り返しますが、流れ方向に進むにつれこの繰り返しの中の乱流の割合が増えついには完全に乱流にになるのはなぜなのですか? 境界層の厚さが関係してると思うのですがどうも理解できません。だれかお願いします

  • 飛行機・滑空機の失速防止装置について。

    飛行機についてほぼ素人ですが、気になった事があったのでもし知っている方が居たらと・・。 先日鷲が滑空している姿を上から撮った動画を見ていたら、翼の上面の羽根が頻繁にヒョコヒョコと持ち上がっていました。 どうしてだろうと素人ながら考えたんですが、翼の上の空気が剥がれそうになった時に、その部分の羽根が持ち上がって失速を防いでいるように見え、よく出来てると思いました。 質問は、飛行機や滑空機の翼にこういう構造の物があるのかということです。 ネットで調べたら翼の気流剥離防止のボーテックスジェネレーターと言うものがありましたが、イメージしている翼上面に前方だけ固定して取り付けた板状の様な物ではありませんでした。 素人の変な質問ですみませんが、もしそういう物が有ったら名前だけでも教えて下さい。