海の魚に関するアンケート
これは本当の事を知っている人がどのくらいの割合でいるのかを、大雑把に知る事を目的とした選択クイズ形式のアンケートです。
ですから、正解を存じておられない方も[D]の「知らない」を選択する回答を投稿して下さって結構です。
質問者である私はどの選択肢が正しいのかを既に知っておりますし、後から回答する他の回答者に対してヒントを与えて回答内容に影響を与える事が無い様にするためにも、回答した選択肢を選んだ理由は書き込まない様にして下さい。
尚、どの選択肢が正解であるのかは、回答が多数寄せられて本アンケートの目的を達した段階で、質問を締め切ってからお礼欄にてお知らせしたいと思います。
そのため、お礼は(締切後に書き込む事が出来る欄である)お礼欄ではなく、(締切後に書き込む事が出来ない欄である)補足欄にて行う事になりますが、その点は御容赦願います。
【アンケート本文】
現在生存している魚類には、ヤツメウナギやヌタウナギの仲間である無顎類、サメやエイの仲間である軟骨魚類、その他のタイやヒラメ、コイなどと言った魚の大部分を占めている硬骨魚類があります。(場合によっては無顎魚は魚類と見做されない事もあります)
この中の硬骨魚類は、シーラカンスやハイギョの仲間である肉鰭類と硬骨魚の大部分を占めている条鰭類があります。
つまり、魚類の大半は条鰭類に分類される魚という事です。
一方、魚の別の分け方としては海水魚と淡水魚という分け方もあります。
この内、海水魚の方は海水という濃い塩水の中で生きているため、浸透圧の関係で体内の水分が海水中に出て行ってしまい、水分不足になる恐れがあります。
そのため、海水魚の殆どは大量の海水を飲む事によって水分を補給しています。
しかし、海水を飲めば塩分も一緒に摂取する事になり、血液を始めとする体液の塩分濃度が高くなり過ぎて良くありません。(ヌタウナギだけは海水と同じくらいの塩分濃度の体液を持っているため大丈夫です)
ヒトの場合、余分な塩分は腎臓を使って血液よりも塩分濃度の高い尿を作って体外に廃棄する事で、体液の塩分濃度を調節しています。
一方、殆どの海水魚の場合、鰓にある塩類細胞という特殊な細胞を使い、血液中に含まれている塩分やアンモニア等のイオンを取り除き、海水中に排出しています。
又、軟骨魚類やシーラカンスでは、鰓の塩類細胞で余分な塩分を排出するとともに、血液中に尿素を高濃度で蓄積して、塩分濃度を低く抑えたまま体液の浸透圧を海水並みに高める事によって、海水中に水分が出て行き難くもしています。
そこでアンケートなのですが、海水魚の中で、ヌタウナギ、軟骨魚類、シーラカンスを除いた残りであり、海水魚の大半を占めている海棲の条鰭類の腎臓に関する事で正しいのは以下の[A]~[C]の3つの選択肢の内のどれでしょうか?(正しい事が書かれているのは1つだけです)
但し、どれが正しいのかを存じておられない方は[D]の「知らない」を選択して下さい。
[A] 体液の塩分濃度の調整は主に鰓の塩類細胞の働きによって行われているが、腎臓も塩化ナトリウムを始めとする塩分濃度が、海水よりも濃い尿を作り出す事で、鰓の塩類細胞と同様に体液の塩分濃度の調整を行っている。
[B] 体液の塩分濃度の調整は主に鰓の塩類細胞の働きによって行われていて、腎臓では海水と比べて塩分濃度が薄い尿しか作る事が出来ないため、飲んだ海水から摂取した塩分を尿にして排出しようとしても、海水から得られた水分よりも尿として失われる水分の方が多くなるため、腎臓は体内の塩分濃度を低く抑えるための役にはあまり立っていない。
[C] 人は蛋白質が分解される際に生じる有害なアンモニアを毒性の低い尿素に作り変えてから、腎臓で尿素の濃厚な水溶液である尿を作り出して体外に排出しているのに対し、海棲の条鰭類ではアンモニアを尿酸という水に溶け難い物質に作り変えてから腎臓で濃縮して固形の尿として糞と共に排出しているため、尿として失われる水分の量は極めて少ない。
[D] 海棲の条鰭類において、腎臓がどの様な役割を果たしているのか(尿を作るという以上の細かい事に関しては、自分は)知らない。