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アルミの錯イオン
アルミニウムの水酸化物イオンとの錯イオンは [Al(OH)4(H2O)2]^- となっていますが、なぜ水が2つ付いているのでしょうか? 他の錯イオンには水が付いていないので不思議に思いました。 同じ配位数のスズ(IV)では6つの水酸化物イオンが付いて [Sn(OH)6]^2- となっています。 学生なのであまり難しいことは分からないので簡単に説明してくださると助かります。
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> しかしなぜAlは配位数が変わってしまうのでしょうか? なぜ配位数が変わるのか?について答えるのは、とても難しいです。少なくとも私には答えられません。ごめんなさい。 ただ、ちょっと気をつけて欲しいのは、配位子の種類や環境によって配位数が変わってしまうのはAlだけではない、ということです。むしろ「6配位しかとらない」と断言できる金属錯体の方が少数派で、ほとんどの金属イオンは6配位にも4配位にもなります。 アルミニウム 6配位の例:[Al(H2O)6]^3+ 4配位の例:[Al(OH)4]^- 亜鉛 6配位の例:[Zn(H2O)6]^2+ 4配位の例:[Zn(OH)4]^2-, [Zn(NH3)4]^2+, スズ(IV) 6配位の例:[Sn(OH)6]^2-, [SnCl6]^2-, [Sn(H2O)6]^4+ 4配位の例:SnCl4 ←これは電荷がゼロですから、錯イオンではなく分子になります。 遷移金属イオンではコバルト(II)の錯イオンが有名です。 6配位の例:[Co(H2O)6]^2+ 4配位の例:[CoCl4]^2- http://chem-sai.web.infoseek.co.jp/cobalt.html それに対してコバルト(III)の錯イオンは、ほとんど全て6配位になります。 6配位の例:[Co(H2O)6]^3+, [Co(NH3)6]^3+ 6配位にも4配位にもなる例としては、他にも鉄(III), 鉄(II), ニッケル(II) 6配位の例:[Fe(H2O)6]^3+, [Fe(H2O)6]^2+, [Ni(H2O)6]^2+ 4配位の例:[FeCl4]^-, [FeCl4]^2-, [NiCl4]^2- などなど多数あります。
- 101325
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アルミニウムの水酸化物イオンとの錯イオンは [Al(OH)4(H2O)2]^- ではなく [Al(OH)4]^- です。 水が2つ付いているのは、しばしば見かける間違いです。 おそらくは、「アルミニウムは6配位しかとらない」という思い込みによる誤解だと思います。 http://sci.la.coocan.jp/fchem/log/muki/151.html http://www.tennoji-h.oku.ed.jp/tennoji/oka/2008/08ko-055.html http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3383037.html
お礼
返信ありがとうございます。 >>[Al(OH)4(H2O)2]^- ではなく [Al(OH)4]^- です。 ということはもともとH2Oはつかないという事ですね? あくまで(H2O)2は便宜上…。 大変参考になりました。 しかしなぜAlは配位数が変わってしまうのでしょうか? 本当にありがとうございます。
お礼
お礼が遅くなってしまってすみません。 Alの配位数が違うのは他の金属が違うのと同じ理由のようですね。 大変参考になりました。 Alだけ「6配位しかとらない」と勘違いしている人が なぜスズや亜鉛を6と4配位を認めているのか疑問ですが、 懇切丁寧に教えてくださり本当にありがとうございました。