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先物取引について
先物取引について質問があります。金や小麦などは先物がありますが、石炭やキャベツなど、先物がない商品もあります。生産者と需要者にとっては、先物取引があると助かると思うのですが、先物がないのはなぜでしょうか。先物市場ができるためには、商品にどのような特性が必要なのか、詳しい方がいらっしゃれば教えていただければと思います。どうぞ、よろしくお願いします。
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鉄鉱石は元々、大多数を長期契約で購入するのが一般的です。 日本の鉄鋼業界は例えばリオティントなどから「2009年度は XXドル」という形で購入しているはずです。(今年度は3割強 の値引きで妥結した模様) 鉄鉱石や石炭の取引量は、もの凄く多いです。オーストラリアでは 積み出し港での、滞船が100以上あるようですから。 鉄鉱石のスワップ取引や先物取引が「相対」で行われる理由ですが、 中国がスポットで輸入する量が増えてきたため、つまり従来と比べると オープンに売買される量が無視できないほど増えてきたために、 ヘッジニーズが最近急速に高まってきたこと、また相対のほうが 細かい取引条件をきめることができるからです。 スワップや先物での鉄鉱石の値段は運賃込みで提示されるのが 一般的らしいのですが、スポットの鉄鉱石の値段の変動に加え、 船の運賃が非常に大きく変動するため、 「10月下旬にオーストラリア積み、中国のXX港渡しの鉄鉱石」 のような細かい条件付きの値段となるわけです。つまり公設の 先物市場で必要な「標準品」の定義が難しいため、相対のほうが 適していると思います。(石油の取引も相対のスワップが多い) なお、スワップの取引参加者は運賃先物取引(FFA)のブローカー、 モルガンスタンレーなどの投資銀行、商社、鉄鋼メーカー、 海運会社などのようです。投資銀行が仲介して手数料を取りつつ、 場合によってはリスクテイカーとなっているのだと思われます。 (石油のスワップも投資銀行やスワップハウスが仲介していますので 似たような感じだと思われます)
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- blackswans
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石油は先物市場があります。 東京市場では中東産原油、ガソリン、灯油などの先物があります。 ニューヨーク市場では、WTI原油、ガソリン、ヒーティングオイルが上場されています。 石油の市場は大きいですよ。石油は店頭取引が発達しているようで、スワップ取引も活発に 行われているようです。ヨーロッパでも同様で先物市場、店頭市場ともに発達しています。 店頭市場では重油なども扱われています。 鉄鉱石はオーストラリアやブラジルの資源大手とベンチマーク価格を設定する 長期契約が基本ですが、最近は中国がスポットで沢山輸入している関係からか、 スワップ取引や先物取引も行われているようです。(たぶん相対取引なので、 約定価格等はオープンになっていないのだと思います) 石炭も鉄鉱石と同様ではないかと思われます。(一応米国に先物市場がありますが、 売買量はきわめて少ない)
補足
回答ありがとうございます。鉄鉱石や石炭の取引所はなく、相対取引となっているのは取引自体が少ないからなのでしょうか。相対取引の方がメリットが大きい理由が何かあるものなのでしょうか。もしご存知でしたら教えていただければ助かります。
- denden321
- ベストアンサー率27% (88/322)
>先物市場ができるためには… 1、一定以上の市場規模があること 2、品質を規格できるか 3、期日に受け渡しを行なう可能性を考慮すると生鮮食品は難しい 商品先物に関しては、大した知識がないのですが バレイショ、(ジャガイモですね。)冷凍えびが上場されてましたね。 今はどうか知りませんが… あまり取引は活発でなかったと記憶しています。
お礼
参考になりました。ありがとうございます。
補足
やはりある程度保存ができるというのはポイントなのかもしれませんね。石炭、鉄鉱石もなかったと思うのですが、規格できないものなのでしょうか?石油も品質が劣るものはディスカウントされているみたいですが、市場規模が小さいのでしょうか?もし分かればご意見いただけると助かります。
お礼
回答ありがとうございました。よく分かりました。 「標準品」の定義ができるかどうかは素人から見ると分かりにくいですが、重要なポイントなのですね。