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カロナールの飲み薬と坐薬
解熱剤のカロナールの飲み薬と坐薬があります。 同じ量であれば、どちらを使っても効き目に変わりはないですか? 効き目の強さ、早さ、副作用などに差はありますか? その根拠とかがわかるサイトとかもあれば教えてください。 よろしくお願いします。
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- sirouto1gou
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No.2です。 イメージや先入観で薬を見ないで下さい。 薬をここまで知りたいというのには何か理由があるのですか? TmaxやCmax、T1/2という基本的な用語も分からないのでは、根拠となるサイトを紹介しても何が書かれているのかすらも理解できませんよ。 それでは私が長年苦労して培った知識を易々とお分けする事はできません。役にたたないでしょうから。 後はご自分で咀嚼して下さい。 一つヒントを差し上げます。 薬は何も「速やかに効果を上げる」だけではありません。 喘息用の薬でホクナリンテープという薬があります。 これは効果が発現するまで5~6時間もかかります。 なぜだと思いますか? これを理解するためのキーワードは患者年齢、用法、併用薬の三つです。 それが分かれば何故坐剤なのにも拘わらず発現が遅いかが分かるかもしれませんよ。
- sirouto1gou
- ベストアンサー率39% (316/808)
今日は。 添付文書のURLを貼り付けておきましたのでご参照下さい。 飲み薬という表現は錠剤、散剤、シロップのどちらか分かりかねましたので、一応全部載せますね。 カロナール坐剤 http://www.showayakuhinkako.co.jp/med/output_contents.php/cl_su200_pi.pdf?type=pi カロナール錠 http://www.showayakuhinkako.co.jp/med/output_contents.php/cl_t200_pi.pdf?type=pi カロナールシロップ http://www.showayakuhinkako.co.jp/med/output_contents.php/cl_s2%25_pi.pdf?type=pi カロナール細粒 http://www.showayakuhinkako.co.jp/med/output_contents.php/cl_fg20%25_pi.pdf?type=pi 以上の添付文書内の血漿内濃度の時系列を見てみますと、ザッと見たところ、SDは省略するとして(邪道ですが)の最高血中濃度到達時間(Tmax)及び半減期(T1/2)、最高血中濃度(Cmax)は、 坐剤: Tmax 1.3h T1/2 2.3h Cmax 2.3μg/ml@200mg 錠剤: Tmax 0.46h T1/2 2.36 Cmax 9.1μg/ml@400mg シロップ: Tmax 0.59h T1/2 2.58 Cmax 9.0μg/ml@500mg 細粒: Tmax 0.46h T1/2 2.86 Cmax 10.3μg/ml@500mg (全て添付文書ベースですので、Cmaxにおける用量が異なるのはお許し下さい。仮に体内で一次的な薬物動態になると仮定した場合、同用量における最高Cmax値を示すのは錠剤という事が言えると思います) 総括的に見ますと効き目が早く、効果も長いというのは細粒という事が言えるかと思います。 それに反して、前述の通り一次的な薬物動態をとると仮定した場合、最も効果があり、また副作用発現率が高くなるのは錠剤という事になるかと思います。
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回答ありがとうございます。 難しいですが、この数字と実際の効き目の早さや強さは相関するものなのですか? なんとなく、坐薬の方が早く効くイメージがあったのですが。この数字では、効き目が遅そう?
- akapontan
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どちらも、その症状による使い分けがありますので 一概にどちらが効くというような事は 薬学上では証明は難しい思われます。 ただし、副作用以前の問題として なんでも解熱すれば良いと言うものではありません。 解熱自体が必要かどうかは、医師が判断する事なので 自己判断は危険です。 飲み薬のほうが、服用し易いというのはありますが 胃腸が受け付けない場合がありますので そんな時は座剤という認識で お使い分けされたらよろしんではないでしょうか。 どうぞお大事に。
補足
回答ありがとうございます。 専門家の方ということで、もう少し質問させていただいてもよろしいでしょうか? 今実際にこの薬を使うわけではないのですが・・・。 坐薬と飲み薬で、効果の立ち上がりのスピードに差がどれくらいあるのか、教えていただきたいです。なんとなく坐薬の方が早いのかな?とあくまでもイメージで感じるのですが・・・。またどちらの方が身体に多く入っていきやすいかなど、それぞれの薬の差を教えていただけませんか?
補足
回答ありがとうございます。お返事が遅くなってしまってもうしわけありません。 TmaxやCmax、T1/2はわかります。 ホクナリンテープは、製剤上の理由で効果発現までに時間がかかります。24時間安定した血中濃度に保たれるようTCSによって制御されているからです。24時間効果を保つためには、効果発現までに5,6時間かかるほどゆっくりな放出もしょうがないです。定常状態になってしまえば、問題はないですし。 経口剤と違って、小児でも使いやすく、アドヒアランスを良好に保ちやすいです。発作時には速攻型のβ刺激吸入剤などを使えば良いです。この際喘息ガイドラインは置いておきます。 カロナール坐剤に戻りますが、坐剤の製剤上でこのような制御があるとは思えません。またボルタレンの場合は、坐剤のほうが発現も早いことが、添付文書からもわかります。この2つの違いは基材の性質の違いですが、他にカロナール坐剤のCmax立ち上がりが遅れる理由がわかりません。