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なんで女性研究者は少ないのでしょうか?
個人の経験での感想になりますが、研究者は女性が少ないと思います。 なんで女性研究者は少ないのでしょうか? 高学歴な女性は男性からしてみたらちょっとビミョーと思われるかもしれませんが、なにか 女性が研究者にならない、なれない原因があるのでしょうか?
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まず、現在研究者として最も円熟していると思われる50-60代の世代については、女性の大学進学率そのものが低かったという事情があります。 1975年時点で見ても女性の大学進学率は19.9%なのに対して、男性は40.4%。 さらに、大学院進学率は女性1.7%に対して男性はその3倍に当たる5.1%。 研究者に女性が少ないというイメージは、人口ピラミッドで一番分厚い層をなすこの世代で顕著に少ないことが一因かと思います。 ちなみに、余談ですがこの世代の女性は最も専業主婦率が高く、「男は外、女は内」という規範意識を相対的に強く持っていました。「女が学問をして何になる」といった世間の目もあったと聞きます。ひょっとすると就職差別もあったのかもしれません。 こうした事情が女性を研究者の道から遠ざけたという面もあったかと思います。 次に若い世代の女性について。 現在も大学/大学院進学率は女性の方が低いのですが、今は大多数の人が「女が学問して何になる」とは思っていないでしょう。 しかし、若い世代でも女性研究者は相対的に少ない。 私は20代後半で、わずかな給料をもらいながら文系の大学院に籍を置いているのですが、最近、私の周りでは櫛の歯がこぼれ落ちるように周囲の同期や先輩が大学院を離れています。 これは完全に私の主観的な観察ですが、大学院を離れる理由にも男女差があって、男性は就職した後もシンクタンクや官庁などで何とか研究を継続するのに対して、女性は出産や結婚といった理由でそのまま家庭に入る人が多いように見受けられます。 研究を続けるか否かを決断する時期がちょうど結婚・出産適齢期と重なっているという事情も、女性研究者が生まれることを阻む1つの理由になっているのかもしれません。 とはいえ、研究者として男女間に能力差があるとは思えません。 最近は博士課程の学生に対する出産・育児支援制度が出来たり、女性教員を2割以上採用するといった努力目標が掲げられたりしています。 研究者の世界はある意味で実力勝負の世界です。 いい論文を書けば、女性であることを理由に学会誌に掲載を拒否されるなんてことはまずありません。就職についても、上記の努力目標がより実効性のあるものになれば、むしろ男性よりも有利になる可能性さえあります。 少なくとも私は、No.2で回答されたような露骨な男尊女卑の事例を見聞きした経験はありません。
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- potachie
- ベストアンサー率31% (1065/3387)
大手企業の女性役員や女医さんが少ないのと同じ理由かも。 入口が狭いのも確かにありますが、出産/育児後の復帰の手段が無いからです。 教員など、この手の手当が厚い職種には、女性が比較的多く集まり、育児後に戻る人も多くいます。
- AUGUUUAAA
- ベストアンサー率17% (73/412)
研究者の世界と言うのは、実力勝負です。 つまり、出産などをしていると、その分だけ遅れをとります。 結婚生活も、たいていの家庭は女性の方が負担が多いでしょう。 負担の少ない男性の方が、同じ実力なら有利ということです。 こういう理由で、結婚、出産などをした後も研究者でいる女性は、能力としては男性より高い人が大勢いるように思います。
- publicpen
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理由は2つ。 性別的なものと、社会的なもの。 前者は数学者一覧を見れば分かる。 後者はアメリカや日本の現状。 東南アジアや欧州はその限りではない。
- tanuki4u
- ベストアンサー率33% (2764/8360)
http://kyodo-sankaku.u-tokyo.ac.jp/ 徐々に増えているみたい http://www.oin.ed.jp/index2.htm 今や東大進学で有名だが、30年前は数名だったように思う。 センター試験(当時は共通一次)が始まってから女子比率は上がっている。 私の出た高校は、地方の進学校というやつだが、450人で女子が30年前は100名を超えなかったが、現在は半々程度。 女の子は無理して勉強しなくて良いよという風潮があった。 DeNAの南場さんとかこんなだったし http://www.hitachi-system.co.jp/samurai/feature/02/p2.html
No2です。 No3さんのご回答、大変参考になりました。 現在まだ20代後半とのことですが、というと、21世紀に入ってからのお話ですね。 私は書いたのはあくまで25年前の話で、現在は、そのような露骨な差別は許されないと思います。 ただ、25年前は、本当に露骨な差別があって、そのような差別は当然とされていた、というのは事実です。 その後、改善され、少なくとも露骨な差別はできなくなった、差別を当然とは思わなくなった、というのは、私自身、感じています。 ただ、過去にこうしたことがあったということ、それが女性が研究者になりにくい理由だったことをお話しました。
男女機会均等法とか、男女共同参画とかいうものができる前は、アカデミズムの世界は男尊女卑だった。 理系は詳しくないが、女性だというだけで昇進できないとか、アカハラの本に書いてあった。 文系は理系よりはまだましだったかもしれないが、たとえば東大院の人文系のある学科の場合 男は東大院卒だというだけで引く手あまた。修士修了と同時に就職か、博士1年目か2年目で就職。業績は修士論文だけでよかった。 女は東大院卒で就職できるのは、個人的なコネがある場合のみ。博士を2年留年はあたりまえ。実際、親か夫が大学につとめている女性の就職率が高かった。女の場合も、業績はあまり問われなかった。 これは25年くらい前のことだが、当時は、女性の研究者が少ないのがいい大学、女性の研究者の多い大学はレベルの低い大学と見なされた。だから、余計、大学は女性をとりたがらなかった。実際、女性が少ないこと、女性がいないことを自慢する大学教授が多かった。 その後、だいぶ変化があって、人文系では女性の採用が増えたようだが、それでも、差別は残っていると思う。
- doctorelevens
- ベストアンサー率36% (1543/4186)
・研究者になるのにハードルがあるから(在学中にドクター取っとく必要がある、とか) ・研究中は色々不自由があるから(デートもおしゃれも出来ないんじゃ、最近の女性は嫌がる) ・結婚や出産などの計画が立てにくい(家族とか周りからも風当たりが強い) 等々、かな。
お礼
皆さん回答ありがとうございます。