スーパーチャージャー付ミラーサイクルエンジン
現在も生産されているのか否かは知りませんが、その昔、メカニカルスーパーチャージャー付きのミラーサイクルエンジンを搭載した自動車が販売されていた事がありました。
解らないのは、何故ミラーサイクルにメカニカルスーパーチャージャーを組み合わせる等という事をしたのかです。
私の知識では、ミラーサイクルは、シリンダーの排気量に比して吸気量を小さくする事で、圧縮比よりも膨張比を大きくし、熱効率の向上を図る方式の筈です。
それにも関わらず、メカニカルスーパーチャージャーを取り付けてしまえば、吸気の圧縮をシリンダー内部で行う代わりに、シリンダーの外で圧縮を行うだけですから、総圧縮比は小さくならず、ミラーサイクルにする意味が全く無いと思います。
それどころか、多くのスーパーチャージャーは、ピストンとシリンダーによる圧縮よりも、エネルギー効率が低いですし、吸気エアフィルターからシリンダー吸気口までの間に、スーパーチャージャーという余計なものがある分、配管抵抗による圧力損失も増加しますから、通常のオットーサイクルよりも熱効率が低下するのではないかと思います。
良く「ミラーサイクルエンジンは排気量に比して馬力が小さくなるためメカニカルスーパーチャージャーを取り付けて、パワーを補っている」という説明を耳にしますが、パワーが必要であればミラーサイクルにせずに、通常のオットーサイクルにした方が、無駄が無く、機構が簡単な分、故障が少なく、コストも下げられる上、熱効率も高くなる思います。
或いはミラーサイクルにメカニカルスーパーチャージャーではなく、ターボチャージャーを取り付ければ、吸気を圧縮する際に消費するエネルギーに対する、排気から回収して利用するエネルギーの割合を、ターボチャージャー付きオットーサイクルよりも(おそらくターボチャージャー付きディーゼルサイクルよりも)増やす事が出来ますから、自然吸気式のミラーサイクルよりも熱効率を向上させる事が出来る可能性もあると思います。
何故、敢えてメカニカルスーパーチャージャーと組み合わせたのでしょうか?
お礼
回答有難うございました。 排気系をチェックしましたが緩んでいるところは有りませんでした。
補足
明日でも排気管を調べてみます。 有難う御座いました。