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動物の社会

動物の社会について質問させてください 1.動物の社会における「縄張り」「すみわけ」「順位性」のメリットデメリットは何? 2.動物の社会と人間の社会の相違点を具体的な事例は?

みんなの回答

  • 4017B
  • ベストアンサー率73% (1336/1814)
回答No.3

>A.1:縄張り、すみわけ メリットは生活圏の確保。 つまり餌や交尾の相手を、他者に対して優先的に手に入れる機会に恵まれます。 デメリットは一定面積内での個体数が減る。 カエルで考えてみると。1つの池の中に住めるカエルの数は、縄張りが無ければ餌の量と池の大きさで単純に決まります。しかし縄張りがある場合、餌や池の大きさにまだ余裕があっても、縄張り争いに負けた個体はその池から出て行かなければなりません。 カエルに取って良い環境の池を出ざるを得ないカエルの場合。 他の池に移住して生き延びて子孫を残す可能性はかなり未知数であり、通常は低いと考えます。これわ縄張り争いに強い個体(≒ケンカに強い個体)にしか生存権が保証されない事になり、カエルと言う種全体の存続繁栄には必ずしも有利に働いていない可能性があります。 >A.1:順位制 メリットは遺伝的に優位な特質を持つ個体が後世に生き残る。 群れのリーダー的存在の雄のみが優先的に交尾が可能になるため。種族内での争いに勝ち残った雄(まれに雌)のみが、自分の遺伝情報を後世に伝える事が出来ます。この事により、ケンカに勝てない個体(≒遺伝的に劣っている個体)が交尾する事が出来ずに、種族内での遺伝子が自然淘汰されます。結果として種全体の繁栄に繋がると考えられます。 デメリットは“その種族内でのみ”優位な遺伝情報しか後世に伝わらない。 順位制が強い群れ社会の場合、群れのリーダーになれなかった雄には交尾の機会が全くと言って良いほど無くなります。このため“その種族内でのみ”優勢な遺伝情報は後世に伝わりますが、他種族に対して非常に優位な遺伝情報が確実に伝わっていく保証がありません。 例えばキリンで考えると…。 首が短くケンカには弱いが、地面を掘って草の根を食べる事が出来る雄キリンが居ます。他のキリンが食べる事が出来ない、地面の下の草の根と言う、全く新しい食料を確保出来るこの個体特性は。シマウマやガゼルなどの他種族に対して、過酷なサバンナの環境により適応した優位な特性と考える事が出来ます。 しかし前述の通り、キリンという種族内でわ劣勢な個体となります。 キリンは雄同士の争いで“首相撲”で決着を付けますが、この時に背が高くより首が長い個体の方がケンカに勝つ確率が圧倒的に高くなり。他の特性では勝っていても、その種族内で優位とされている部分に1つでも欠陥があれば、子孫を残すチャンスはほとんどありません。この事はケンカに勝ち残ったキリン個体には優位に働いても、キリン種全体の存続繁栄には必ずしも有利に働いていない可能性があります。 >A.2:動物の社会と人間の社会の相違点 人間の群れ(社会)と動物の群れの差違は、「利己的」であるか「利他的」であるか。 動物の場合、究極的にその行動を細分化して考えていくと。 群れの中での1個体の行為は、常に利己的に行動しており。それわ自分(若しくは近い血縁)の遺伝情報を後世に伝えるためにのみ、自己犠牲的な行動を取ると考えられます。一見すると自己犠牲的で、自分以外の他者の利益を優先しているかの様な行動を取る場合も観察されますが。それらわ全て、自己遺伝子を守り伝達して行くための布石に過ぎないと考えられています。 一方で人間の場合。 社会の中での1個人の行為は、非常に多くの局面で利他的に行動しており。それが結果として社会全体を繁栄させ、遠回りでわあるものの、ゆくゆくは自分の遺伝情報を後世に伝える事に大きく貢献しています。もちろん人間も利己的な行動は、まま取りますが…。相対的に見ても他の種の動物に比べて、圧倒的に利他的な行動が多いのが特徴です(こうやって質問に答える行為など)。 最新の研究でわ。 こう言った利他的な行動をする性質を持った個体が生き残り進化していった結果、今の様な非常に強力な社会性を持った“人類”という種を作り上げたのでわないか?と考えられ始めています。一見すると無駄とも言える利他的行動が、実は最も最適な利己的行動になり得るという進化の不思議と言う訳です。 P.S. 今の地球を見回してみると…。 利他的な社会を選び進化した人間という種族が、完全にこの地球を支配しています。進化の歴史の中で多くの種(動物)が、社会性のある大規模な群れを作る事もありましたが。最後の最後で「利己的」と言う壁を越える事が出来ず、結局は周囲の環境変化に依存せざるを得ない地位に甘んじています(つまり“環境破壊”に対応出来ない)。 誤解を恐れずに言えば。 この利他的な人間の特性によって、例えば先天性障害者であっても自分の子孫を残すチャンスに恵まれます。これは他の種族では決して見られない、人間だけの特性と考えられます。自然の法則に従えば、全盲や心臓障害、四肢欠損などの重大な身体障害は単純に生存には圧倒的不利であり。またこれらの特性が子孫に遺伝情報として受け継がれる事も、行く行くは種全体を弱体化させていく要因となります。 しかし人間はそう言った明らかに生存競争にわ不利な特性も優先させました。 例えば「一夫一婦制」や「非血縁共同体」などです。特に一夫一婦制は交尾時に乱交が起きませんので、逆自然淘汰で精子の不活性化を促進させる大きな要因となり。実際、EU諸国などでわ既に生まれてくる子供の中の割合で、人工授精が増えて来ている事が問題になっています。 自分は今の人類の姿が“進化の頂点であり正解”とは思いません。 しかしこれが“答えの1つ”である事も、また紛れもない事実として認識しなくてわならないと思っています。

ouesap4
質問者

お礼

ご丁寧な答えありがとうございます.

  • kottinQ
  • ベストアンサー率37% (220/587)
回答No.2

こんにちは。 1、種族保存のための本能的知恵と言えばいいのでしょうか。「縄張り」も「すみわけ」も「順位性」も、すべて共倒れにならないための知恵でしょう。種全体から考えれば、すべてメリットです。 2、人間以外の動物は、すべて「自然と共存する社会性」を備えています。備えていないのは、人間だけです。

  • zorro
  • ベストアンサー率25% (12261/49027)
回答No.1

1.社会生活の秩序維持のために必要です。人間も同じです。 2.一夫多妻の例があります。

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