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カイ二乗検定と下位検定 SPSS
質問文が長く、そして多く大変恐縮ですが、自分でいろいろ調べていてもなかなか解答が見つかりません。どなたかアドバイスをお願いしますm(_ _)m 回答パターンが4つある質問(例えばア・イ・ウ・エ)をして、それぞれに対して得られた回答数が期待度数を有意に上回っているかを検定するのはカイ二乗ですよね? では下位検定としてア・イ・ウ・エのどれがどれを(有意に)上回っているかを調べるためには、観測度数を目で見るだけはダメですか?竹原卓真(2007)「SPSSのススメ」(p.202)には「ライアンの方法」や「ボンフェローニの方法」が下位検定の方法として紹介されています(確立した手法ではないようですが)。 ボンフェローニは分散分析の下位検定で多重比較をする際などに有意確率の補正をする方法だと思っていました。SPSSで上記のようなデータを用いてカイ二乗検定を行った後にボンフェローニ法を使った下位検定をするにはどうしたらいいのでしょうか?どこのタブをクリックしてもボンフェローニの「ボ」の字も出てきません。シンタックスの入力が必要ですか?またテューキーは使えますか? よろしくお願いしますm(_ _)m
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こんにちは。 既にご存じの通り「『二条件の有意差検定』を単純に繰り返す」ことに問題がありますが,多重比較法とは,これを「何らかの工夫を行う」ことによって使用可能にする方法の【総称】です。この工夫の方法として,(1)有意水準を調整するタイプ,(2)多重比較用に調整された確率分布を使うタイプ,(3)統計量を調整するタイプに分類することができます。 ボンフェローニ法は(1)の直接有意水準を調整するタイプのことですが,有意水準を調整するのでよいので,お馴染みの分散分析の後の多重比較の他にも,順序尺度データに対する要因分析(クラスカル・ウォリス検定)の後の多重比較にも,そしてχ2検定の後の多重比較にも使える非常に汎用性の高いものです。 さて,ボンフェローニ法はどのような比較ペアを設定するかによって有意水準の計算結果が異なります。多くの場合は総比較を行いますので, 個別の調整された有意水準=全体の有意水準÷全ての比較ペア となります。しかし,これは「事前にどのような比較ペアをするか」決まっていない場合です。よって,何らかの「明確な根拠」(○○という理由により,多重比較によって検討を行いたい比較は△△だ)がきっちりと示せるのであれば,全ての比較ペアをするひつようはありません。もし3ペアだけであるならば, 個別の調整された有意水準=全体の有意水準÷3(必要なペア数) によって計算されるものでも何ら構いません。 ただし,重要なので繰り返しますが,あくまでも「明確な根拠」を提示できる場合のみです(何となくの思いつきでは駄目で,かなりの理論武装,下手をすれば先行研究を引用しながら,をしなければなりません)。この辺りで,上手く根拠を示せない&面倒という理由により,本当は実際に調べたいのは総比較ペアではないけれども,仕方ないので総比較ペアで検討を行う,という状況はごろごろあります。
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- vzb04330
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χ2乗検定で有意となった場合には、残差分析を実施すれば、どのセルが、期待値から有意に多いまたは少ないかと確認できます。 χ2乗検定を実施する際に、オプションで残差を求めるよう指定してください。 参考文献:田中敏(2006):実践心理データ解析[改訂版],pp.29-50,新曜社.
補足
回答ありがとうございます。 私も残差分析は考えたのですが、SPSSのバージョンが古いからか、1変数のカイ二乗検定だとオプションで調整済み残差をチェックすることができません。その場合は手計算でしょうか? またNo.1さんへの私の補足で書いたように、欠損値設定をして2つずつ比べていきボンフェローニで有意確率の修正を行う、という方法は不適切でしょうか?
- backs
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ボンフェローニ法は有意水準を検定する回数で割ったものを、ここの検定の有意水準とする方法ですよ。例えば、有意水準α = 0.05で検定を3回行うなら、個々の検定で用いる有意水準は0.05 / 3 = 0.016ということです。 だからコンピュータを使う必要さえないわけです。
補足
ありがとうございます。私もボンフェローニについてはそのように解釈していました。ただ不確かなのは、多重比較で組み合わせの総数としては6パターンあって、実際見たいのがそのうちの3つの組み合わせだけだった場合も 有意水準 0.05 / 3 という式でしょうか?それとも 0.05 / 6 ですか?
お礼
非常に丁寧でわかりやすい回答ありがとうございました! 反論できるほどの力は私にはないので、比較の総数で割る方向でいきたいと思います。