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ノドンの信管の種類
ノドンの弾頭の信管は着発ですか、近接ですか。はたまた時限とか気圧とか遅延とか。
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- been
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正確な炸薬量とCEPが明らかでないので確たることは言えませんが、通常弾頭と仮定すれば軍事的にはほとんど無意味です。軍事的目的を達成するためには目標を破壊又は無力化することが必要ですが、仮にノドンに搭載できる通常弾頭の炸薬量が1トンに迫るとしても、目標から数百メートル以上離れて弾着すれば目標はほとんど無傷でしょう。 このように考えると、通常弾頭を搭載したノドンは、初めから軍事的効果を期待せず、専ら政治的恫喝の手段として使用されると思われます。政治的恫喝が目的であれば、弾着さえすれば目的を達成できます。信管の種類など問題ではありません。仮に、できるだけ大きな人的被害を発生させることを意図すれば、人工密集地域に着発信管付き榴弾を撃ちこむのが有効でしょう。また、自衛隊による迎撃も考慮すれば、当然、数発を同時に発射するでしょう。 なお、着発信管は弾着と同時に爆発するので、弾頭が地中にめり込むことはありません。信管の小爆発が炸薬の大爆発を引き起こすために必要なタイムラグは極めて小さいため、弾頭は地表で爆発します。
- been
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ノドンというのは弾道ミサイルの名称であり、ミサイルは弾頭の運搬手段にすぎないことはご存知ですね。信管は弾頭の起爆装置なので、搭載する弾頭の種類によって信管の種類は変ります。また、同一の弾頭でも期待する効果(爆発形式)によって信管の種類は変わります。 例えば、核弾頭の場合、EMP効果を期待するなら超高高度で、敵のミサイル基地のような堅固な点目標の破壊を意図するなら地上又は地中で爆発させる必要があるので、それに相応しい信管を使用します。 いずれにしても軍事機密なので、確かなことは軍の関係者しか知らないでしょう。
補足
現在、ノドンが搭載しているのは通常弾頭だと思います。おそらく爆薬重量が5割を超える榴弾だと考えます。地上すれすれで爆発させれば暴露目標に対しては有効だと思いますが、速度も速く難しいのではないかと思います。着発信管では地面にめり込んでしまうと思います。 特殊弾頭は別として、ご存知でしたら教えて下さい。これによっては対処策は違ってくると思います。
お礼
回答ありがとうございます。 確かに半数必中界と効果半径のバランスがとれていなければ、多連装ロケットでもない限り効果は限定されますね。 着発信管とは言え、爆薬の伝播速度を上回るような速度で着弾する弾道ミサイルの場合は無視できないと思います。地面の固さにもよるでしょうが多少は地中に進入してから爆発すると思います。厳密に地表で爆発させようとしたなら近接信管が必要だと思います。 信管の種類を問題としたのは地表であれ浅地中の場合であれ空中爆発でなければ爆風と破片は地表に対し平行より上向きに散布されるのに対し、空中爆発の場合、弾頭に対する信管の位置にもよりますが、通常はミサイルの前進速度とのベクトル和により円錐状に下向きに広がりつつ散布されるからです。前者の場合、姿勢を低くし、物陰に隠れることで生存率を上げることが可能なのに対し、後者では掩蔽された天蓋が必要になりますし、イタズラに伏せることは破片にあたる可能性を上げることになりかねません。 日曜日に防衛庁長官が、十分な余裕を持っての警報は無理である旨を話していましたが、たとえ数秒前であっても、その爆発パターンに即して、掩蔽物に身を隠したり、生存に適した姿勢をとることは可能です。そのためにも信管の種類を知っておく必要があると思います。 ちなみに暴露状態の人馬、木造建築やソフトスキン車両に対して最も効果があると考えられるのは着発信管と榴弾の組み合わせよりも、近接信管による空中爆発で、破片弾頭やクラスター子弾を使用することでしょう。ただしミサイルの速度から適切な破裂高度を決めるのは難しいような気もします。着発信管であっても圧電素子の有る角を先端に突き出せば簡単かもしれません。 いまのところそのような仕掛けも近接信管用のアンテナスリットも見つかっていないようですね。まあそれがわかるような拡大写真もないのですが。