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新型インフルエンザは弱毒性のうちに感染しているほうがよいのでは?
とても素人考えなのですが、ご存知の方、教えてください。 今回の新型インフルエンザは弱毒性といわれています。 しかし、一旦流行が収まり、秋冬に本格的に流行するうちに、 強毒性に変異する可能性もあるとのこと。 とすれば、弱毒性の今のうち、新型インフルエンザにかかって、免疫をつけていたほうがよいのでは、など考えてしまいます。 それともワクチンをまったほうが安全でしょうか。 どなたかお詳しい方がいらっしゃいましたら、 ご意見、よろしくお願いします。
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獣医師でウイルスに専門知識を有しています。 昨日、ほぼ同じ趣旨の質問がありまして、私はそちらの方にも回答しているので、併せてご覧いただければ幸いです。 http://okwave.jp/qa4968554.html?ans_count_asc=0 上の要点はつまり、誰もが質問者さんのように考えて感染防御を重視しなくなり、その結果として感染拡大速度が大きくなれば、患者の発生が医療体制のキャパを超えてしまい、それが原因で致死率が上がりかねない、ということです。 これに付け加えるならば、このような情勢下ではサーベイランスも十分できなくなります。 現在でもおそらく「実際に新型に感染した人」の何割かがきちんと検査され「新型インフルエンザの患者」と判定されているに過ぎないでしょう。患者が増えて医療体制(&診断体制)が追いつかなくなると、実際の感染者のほんの数%しか検査されなくなってきます。 感染拡大速度が速くなればなるほど、このような医療体制と診断体制が追いつかなくなります。 すると致死率の上昇以外にどういうことが懸念されるか、ですが、「強毒変異しても発見が遅れる」ことが挙げられます。「真の患者」に対する「監視可能な患者」の割合がどんどん減少するわけですから。 するとメキシコでの初発時のように、何人も亡くなって、しかも人の移動でウイルスが広範囲にばらまかれてから初めて判明する、ということです。(医療体制の崩壊によって致死率が上昇していれば、なおさら強毒変異してもすぐには判らないし) というわけで、どうあがいても国内も世界的にも感染拡大は避けられないことはほぼ確実なのでしょうが、その感染拡大の速度を少しでも抑える、ということは非常に意義があることです。 それには各個人がしっかり感染防御をする(可能な範囲で)ことが重要なので、「早めに感染しておこう」などということを多くの人が本気で考えてしまえば、非常に深刻な事態に陥るリスクが生じてしまうというわけです。 視点を変えてみましょう。 今のうちに免疫を付けておこうと、感染防御をせずに過ごして思惑通りに感染したとします。 もし、その後ウイルスが強毒変異しなかったら、罹り損ですね。上手くすれば罹らずに過ごしてワクチンができたらそれを打ってok、という手もあったのに、とその時思い当たるかもしれないですね。 また、ウイルスが強毒変異した時に大きな抗原変異を伴っていれば、今の弱毒株に感染した免疫は効かないかもしれません。その時はまた改めて強毒株に感染する可能性があります。 もうひとつ最悪の想像をしてみると・・・ 弱毒株に感染して発病している最中に、強毒株に重感染するかもしれません。その時は致死率が飛躍的に跳ね上がる可能性があります。 ま、確率的には滅多にないのは確かですが、その一方、「最初に強毒変異した地域」には必ずそういう運の悪い人がたくさんいるでしょう。 いつどこで強毒変異が起きるか(または起きないか)なんて誰にも判りません。南半球はこれから冬で季節性インフルエンザの流行シーズンですから、そこで強毒変異して数日で日本に来るかもしれませんし、結局変異は起きないかもしれません。 そういうことを併せていろいろ考えると、「今のうちに罹っておこう」という考えは、あまり賢いとは言えませんね。 普通に無理なくできる範囲で感染防御を心がけ、それでも罹ってしまったら「これで免疫が付いた」くらいに考える、というくらいが良い落としどころではないでしょうか。
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- PaPaJohn
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ま、考え方としてはあながち間違っていないと思います。天然痘に対する牛痘みたいなものですね。でもやめといたほうがいいですよ。 まず、変異する前の新型インフルエンザで獲得した免疫が変異した後のインフルエンザにどれくらい有効かという保証はありません。 また変異することがほとんど前提のように考えているようにも取れますが変異するかどうかもわかりません。 弱毒とはいえ、40度近い高熱がでたりしたら、それだけで十分しんどいとおもいますし、北九州市が関西への修学旅行から戻った生徒を出校停止にしたように新型インフルエンザにかかったことで知識のない人に過剰な反応をされる可能性もあると思います。 いくら新インフルエンザのリスクがそれほど高くないからといっても、変異後のインフルエンザのリスクは算定しようがないだけに、変異する前にかかっておくというのは考えないほうがいいとおもいます。
お礼
そうですね。 新型、ですから、弱毒でも強毒、でもこれからどうなるかなんて、 わからないですね。 慎重に対応しないといけませんね。 貴重なご意見をありがとうございます。
- char2nd
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そのような考えはアメリカの一部にありますが、米疾病対策センター(CDC)ははっきりと否定しています。 http://health.goo.ne.jp/news/e20090513065.html
お礼
アメリカで、パーティーなどで、試される(?)こともありえたのですね。驚きました。 とても危険な考えのようですね。 貴重な情報をありがとうございました。
お礼
とても詳細な説明をしてくださって、ありがとうございます。 私には「感染症を治す、ということを、医療現場の立場から考える」 ということがありませんでした。 本当にそのとおりですね。 私たちの砦である病院が機能しなくなったら大変ですよね。 普通にニュースを見ているだけでしたら、ここまで、思いつきもしません。 少なくとも各学校の先生には、このことを認識してくれれば、 今後のことも随分違うのではと思います。 実は子どもが神戸の高校にかよっていて、今回の事態で、沢山の生徒さんも感染してしまいました。 今回の交流試合の以前にも、文化祭など、沢山の人が集まる機会があり、心配でした。 私個人としましては、学生さん達にはマスクの着用が望ましいのではないかと思っていたのですが、学校からの指導は特にありませんでした。 子どもにはせめて、通学時にマスクをするようにいったのですが、 年齢的に、自分だけマスク姿。。というのは抵抗があるのではと思います。 学校からいっせいにマスク着用を指導されていれば。。。。 と今更ながらに思います。 感染スピードを遅らせる対応を、どこまで、学校として指導してくれるのか、休校明けからが本番ですね。 話が脱線してしまいすみません。 貴重なお時間とご意見をありがとうございました。