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硝酸カリウム水溶液とスクロース液の違い
原形質分離の実験で、授業では硝酸カリウム水溶液を使ったのですが 参考書にはスクロース液を使用したとかかれていました。 期末試験に出そうな問題なので、かなり気になっています。 どなたかわかる方お願いします。 スクロース液の特長か、硝酸カリウム水溶液の特長でもかまいません。 とにかくこれに関係したことなら何でもお願いします。 急いでます。
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こんにちは。「原形質分離」ってどういう現象だかはご存知ですか? 植物細胞で、細胞壁という頑丈な構造の中に、普段は細胞膜という物に包まれた原形質が充満してるんですが、中の水分が細胞膜の外に吸いだされちゃうと原形質の体積が減って縮みます。 でも細胞壁はしっかりしているので変形せず、細胞膜に包まれた原形質が細胞壁の内側に縮んで、細胞壁との間に空間ができる現象ですね。 スクロース(砂糖の事)や硝酸カリウムは中の水を吸い出す働きをしているのです。 この働きは浸透圧というものなのですが、これは習いましたか? 2種類の溶液があって、水が通れる膜(半透膜といいます。細胞膜は半透膜です)で隔てられてると、水は溶液が薄い方から濃い方へ吸い出されます。 この時の圧力が浸透圧で、濃さ、つまり溶液の中に溶けている分子やイオンなどの粒子の数で決まります。 つまり必要な数の粒子が溶けている水なら、粒子は砂糖だろうと硝酸カリウムだろうと塩だろとかまいません。 詳しくは「浸透圧」をキーワードで検索してみてください。 生物での問題でしたら以上の回答で十分だと思いますが、化学の浸透圧の問題でしたら、イオンについての回答もさらに必要ですね。 イオンとはさっきに出て来た水中の粒子が電気を帯びてる状態を言います。 実は硝酸カリウムは、水に溶けると「硝酸イオン」と「カリウムイオン」という二つの粒子に別れるので、粒子の数が問題の時は効率が良くなります。 こちらは「イオン 電離 塩」で検索するといいページが沢山出るでしょう。 とりあえず、簡単な試験対策ならこの位でいいかと思います。
お礼
原形質分離はわかってたのですが、溶液の性質がつかめなかったので、 これで悩みが和らぎました。ありがとうございます。