ジメチルアセタール化によるケトン反応の改善
- ジメチルアセタール化によるケトン反応は、収率を格段に上げることができる。
- ケトンのカルボニル基の炭素は正電荷を帯びており、求核攻撃されやすい。
- ジメチルアセタール化することにより、炭素の電子密度が小さくなり、求核攻撃がさらに促進される。
- ベストアンサー
ジメチルアセタールの反応性について
はじめまして。 現在大学で化学の勉強を行なっている者ですが、一つ気になる問題を目にしました。 ある反応で、出発化合物にケトンを使っており、その比較化合物としてそのケトンをジメチルアセタール化して同様の実験を行なったところ収率が格段に上がったと書いてありました。これは、ケトンのカルボニル基の炭素の場合はかなりの正電荷を帯びており、求核攻撃されやすいということは分かったのですが、ジメチルアセタール化するとよりジメチルアセタール化された炭素の電子密度が小さくなり求核攻撃されやすくなったということなのでしょうか? 長々と申し訳ございませんが、分かる方がいらっしゃれば教えていただけないでしょうか?
- takuyababy
- お礼率21% (14/64)
- 化学
- 回答数1
- ありがとう数1
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
常識的に考えれば、ケトンの方が炭素上の正電荷は大きいです。だからこそ、アセタールは求核剤との反応を起こしにくいのです。 ただし、仮に酸触媒があったとすれば、酸素がプロトン化され(Lewis酸であればそれが配位して)C-O結合が切れやすくなります。そしてC-O結合が切れた後に生じるカルボカチオンは残っている酸素原子によって安定化されます。つまり、酸があればアセタールからカチオンが生じやすいということです。そのカチオンは当然のことながら求核剤と容易に反応します。反応機構的にはSN1に近くなるということです。 ご質問の詳細がわかりませんので、見当はずれかもしれませんが、とりあえず上記のことが考えられます。
関連するQ&A
- グリニャール反応、エステル>ケトン、反応性
グリニャール試薬、MeMgBr、のカルボニル基への求核付加反応性の強弱に関してですが、エステル(RCOOR')>ケトン(RCOR')、の順であることの理解としては、カルボニル基に隣接する原子の比較において、酸素原子の電気陰性度が炭素原子の電気陰性度よりも大きいため、カルボニル炭素の正電荷がより大きいため、という理解で正しいでしょうか?
- 締切済み
- 化学
- アルデヒド・ケトンの求核付加とα水素への攻撃
アルデヒド・ケトンにはカルボニル基の炭素への求核攻撃とα炭素の水素への攻撃があると思いますが、どの試薬がどっちの反応を起こすかの見分けがつきません。どっちの反応を起こすのかを決定づけるのはなんでしょうか?
- 締切済み
- 化学
- 付加反応についての質問
教科書(ソロモンの新有機化学)に「α、β-不飽和アルデヒド、ケトンに求核試薬が反応するときに、単純付加と共役付加をする場合が考えられる」、「カルボニル炭素とβ-炭素は部分的に正電荷を帯びている」と、書いてあります。ここまでは、わかります。 しかし「CN-やR-NH2などの弱い求核試薬を使ったときは、共役付加が優先する」というのがわかりません。 なぜ、弱い求核試薬を使うと共役付加が優先するのでしょうか? よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 化学
- ベンゾフェノンの求核付加反応について
有機化学の問題ついての質問です。 ベンゾフェノンのフェニル基に電子吸引基(-NO2)がオルト・メタ・パラそれぞれの位置に置換したとき、カルボニル炭素への求核付加反応への影響と強さの違いを答えよ。 また、電子供与基(-OH)の場合でも考えよ。 と言う問題です。 ニトロ基をつけて共鳴構造式を書いたとき、オルトとパラのとき求核付加反応が起こりやすくなると考えた(ケトンと結合している炭素の電子密度が下がるのがオルトとパラに置換した場合のため)のですが、オルトとパラではどちらで求核付加反応が起こりやすいのかが分かりません。 また、水酸基をつけた場合ではメタについたときが一番求核付加反応が起こりやすいと考えました。 同じく共鳴構造を書いた結果、ケトンと結合している炭素に電子が1番集まりにくいのがメタについた時だと考えたからです。 しかし、オルトとパラではどちらの方が反応しにくいか分かりません。 どちらの場合でも酸性度や塩基性度が影響するのかなと思いましたが、持っている書籍では答えを見つけられませんでした。 どなたか説明していただけないでしょうか。 よろしくお願いします。
- 締切済み
- 化学
- カルボニル化合物の反応性について
カルボニル化合物の反応性についてです。 アルデヒドはケトン化合物より反応性が高いである。 立体的要因としては、ケトンの場合、カルボニル炭素のまわりの立体障害が大きいので、ケトンのほうが反応性が低いである。 電子的要因としては一体なんでしょうか?
- ベストアンサー
- 化学
- アセトアルデヒドのα炭素に結合した三つの水素を塩素で置換した化合物
「アセトアルデヒドのα炭素に結合した三つの水素を塩素で置換した化合物」に水を加えるとどんな反応が起こるのでしょうか? カルボニル基の炭素の電子密度がかなり低いので、水分子の孤立電子対が攻撃すると思うのですが、そのあとはどうなるのでしょうか?
- ベストアンサー
- 化学
- アルドール縮合etcについて
アルドール縮合などは、カルボニル基のα炭素は求電子攻撃を受けますが、教科書にはケトンやアルデヒドのカルボニル基に対して起こると書いてあります。 カルボン酸やエステル貴のα炭素に対しては起こらないのでしょうか? ずーっと疑問でした。 クライゼン縮合はエステルのα炭素の反応ですね。カルボン酸基に対しても起こるんでしょうか?
- ベストアンサー
- 化学
- カルボニル基と ケトン基、アルデヒド基について
化学のテキストに、カルボニル基( ケトン基)とありました。また、「ケトン基とアルデヒド基はカルボニル基ともいう」とありました。カルボニル基 =ケトン基=アルデヒド基という意味でしょうか? どこがどう違うのかわかりません。また、その本に「分子内にカルボニル基を含むものはエチルメチルケトンの1つになる」とありましたが、この文章は、カルボニル基を ケトン基で置き換えても一緒でしょうか? つまり、「分子内にケトン基を含むものはエチルメチルケトンの1つになる」という文章にしても正しい意味になるのでしょうか? こんがらがってさっぱりわかりません。どうかよろしくお願いいたします。
- ベストアンサー
- 化学
- 反応のメカニズムを教えて下さい。
反応のメカニズムを教えて下さい。 2,3-ジメチル-4-シクロペンテノンにH3O+/H2Oを触媒として使って、2,3-ジメチル-2-シクロペンテノンを作る場合の反応のメカニズムを教えて下さい。 まず、ケトンの酸素にH3O+のH+がくっつくんですよね?その後、H2OがケトンのCを攻撃し、ケトンがOH基になりますよね? そこから先が分かりません。どなたか解説をお願いします。
- ベストアンサー
- 化学
お礼
遅くなり申し訳ございません。大変貴重なお話ありがとうございました。確かにケトンの方が正電荷は大きいですよね。考え方としては、酸触媒の影響でカルボカチオンが生じやすくなり、求核攻撃を受けやすくなるんですね。