ジメチルアセタール化によるケトン反応の改善

このQ&Aのポイント
  • ジメチルアセタール化によるケトン反応は、収率を格段に上げることができる。
  • ケトンのカルボニル基の炭素は正電荷を帯びており、求核攻撃されやすい。
  • ジメチルアセタール化することにより、炭素の電子密度が小さくなり、求核攻撃がさらに促進される。
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ジメチルアセタールの反応性について

はじめまして。 現在大学で化学の勉強を行なっている者ですが、一つ気になる問題を目にしました。 ある反応で、出発化合物にケトンを使っており、その比較化合物としてそのケトンをジメチルアセタール化して同様の実験を行なったところ収率が格段に上がったと書いてありました。これは、ケトンのカルボニル基の炭素の場合はかなりの正電荷を帯びており、求核攻撃されやすいということは分かったのですが、ジメチルアセタール化するとよりジメチルアセタール化された炭素の電子密度が小さくなり求核攻撃されやすくなったということなのでしょうか? 長々と申し訳ございませんが、分かる方がいらっしゃれば教えていただけないでしょうか?

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noname#116453
noname#116453
回答No.1

常識的に考えれば、ケトンの方が炭素上の正電荷は大きいです。だからこそ、アセタールは求核剤との反応を起こしにくいのです。 ただし、仮に酸触媒があったとすれば、酸素がプロトン化され(Lewis酸であればそれが配位して)C-O結合が切れやすくなります。そしてC-O結合が切れた後に生じるカルボカチオンは残っている酸素原子によって安定化されます。つまり、酸があればアセタールからカチオンが生じやすいということです。そのカチオンは当然のことながら求核剤と容易に反応します。反応機構的にはSN1に近くなるということです。 ご質問の詳細がわかりませんので、見当はずれかもしれませんが、とりあえず上記のことが考えられます。

takuyababy
質問者

お礼

遅くなり申し訳ございません。大変貴重なお話ありがとうございました。確かにケトンの方が正電荷は大きいですよね。考え方としては、酸触媒の影響でカルボカチオンが生じやすくなり、求核攻撃を受けやすくなるんですね。

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