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日本画と洋画の定義
小さいころから美術館や博物館に行くのが好きで、日本画(特に軸ものの水墨画)や仏教美術が好きです。そんな人間として、今更改めて質問するのも大変恥ずかしいのですが、恥を承知で表記の件質問いたします。 日本画と洋画の違いが、画材の違いにあることくらいはもちろん知っております。日本画は墨彩、または岩絵の具で、洋画は油彩・水彩・アクリル絵の具・テンペラ(ってなんでしたっけ?)、あと堅くて細長い棒状の、チョコレートのような鉛筆のような画材がありましたよね(度忘れして名前が出て来ないんですけど)。そういうので書くのがようがですよね。 しかし、外国の風景を描いてある日本画とか、東山魁夷先生や平山郁夫先生のように、シルクロードや架空の土地や世界の聖地を書いてあっても日本画というのもありますよね。 日本の水墨画や浮世絵・役者絵・掛け軸・障壁画が日本画で、ルノワールやマチスやピカソが洋画というのはすぐ分かりますが、特に日本人が描く日本画と洋画は、大変見わけがつきづらいですよね。それでなくても、アートの世界における目覚ましい進歩あるいは前衛化で、その両方のジャンルをクロスオーバーしたり、あるいは超越した、全く新しい最先端の「現代アート」(これがとてもわけのわからない、画家が何を言いたいのか感じ取りづらい作品)も存在しますから、余計に素人には日本画洋画の区別がつきづらい環境になっています。 画材の違いということではなく、そういっ「たアート界の潮流」という側面を踏まえて、現在における「日本画と洋画の違いに関して、的確な回答を頂戴できる方がおられましたら、よろしくお願いいたします。
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noname#78143
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noname#78143
回答No.2
お礼
わぁ~すごい!! 大変専門的ですが、詳しくコメントいただいた上、リンクを貼ってくださった各サイトの何と詳しいことか! どのサイトも大変専門的に詳しく書いてあるので、時間があるとき追々じっくりと腰を据えて拝見させていただきますとして、まずはお礼を申し上げます。 画材の違い以外でしたら、明治時代の歴史的背景があるのですね。確かにそうですね。この件に関しては、「フェノロサ」や「岡倉天心翁」のサイトに詳しいですが、「フェノロサ」や「岡倉天心」は「日本美術再発見」の功績から「日本美術の大恩人」と並び称される人たちですよね。 茨城県の大津港に「五浦美術館」があるのをご存じだと存じますが、ここは、「日本美術院」の発祥の地でもありますね。ここに岡倉天心を筆頭に、横山大観・菱田春草ら明治画壇の巨匠たちが集まり、日本人自ら貶めていた日本美術を催行させるべく立ちあがったのでしたよね? 「フェノロサ」のサイトには、明治になってから起こった、かの「廃仏毀釈」に対しても、懸命に日本の仏教美術を守る活動をした旨、書いてありました。 そんな日本美術軽視の風潮の中で、「日本画」と「洋画」という区別がなされたというわけですね。 ただ少なくとも、現代画壇においては、もう一人の回答者様が「《ミックスメディア》というのもあるし」ということを仰っていることから、そんなに厳密に区別がつけられないし、つける必要もなくなってきたことは事実ですね? 結論としては、「神経質に考えることもないけれど、もし考えるとすれば、いろいろと歴史的な事情があって、このような区別ができた」ということ。「廃仏毀釈運動」など、明治期の美術界の事情が影響していることなど、大変参考になりました。ありがとうございました。