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免疫染色の方法について(モノクローナル抗体の場合?)

wriwriの回答

  • wriwri
  • ベストアンサー率87% (7/8)
回答No.2

前の方も質問されていましたが、質問者さんは抗体がポリかモノか解っていらっしゃらないようです。まず、そこをはっきりさせないと正しい二次抗体を使っていらっしゃるかどうか不明です。 全て正しい抗体の組み合わせで実験が行われているという条件でお話いたします。どうやら、質問者さんが見ている像は非特異的な反応のようですので、以下のことを検討されたら如何でしょう。 1)抗体は使用直前に14000rpmで遠心すること:抗体はアグることが多いですので、前もってそれを取り除くことが必要です。 2)抗体の濃度の検討:一次と二次抗体の組み合わせを可能な限り検討することも必要と思います。また、一次抗体のコントロールはNormalラビットIgGあるいはIso-type matchedマウスIgGになります。 3)一次抗体の特異性:IHCで使える抗体であるならば多くの場合ウエスタンでも使えます。もし、目的の抗原を発現している細胞が入手可能なのであれば、ウェスタンで抗体の特異性を確認したらいかがでしょう。 他にも細かいことを言ったらきりがありませんが、このような実験の場合一つ一つの事項を丁寧に検討してください。二次抗体を入手したメーカー、あるいはそのロット番号までがその検討の対象になります。

shuffle2
質問者

お礼

補足も含めお礼させていただきます。 まず、1次抗体は絶対にモノクローナル抗体です。A教授が送ってきた資料の中にそれがモノクローナル抗体であることが明記してあるというのが一番端的な証拠です。 また、自分の経験としては、同じRabbitのmAbとして、Rabbit抗ACTH抗体を用いて今回と同じ組織の切片を染色したことがあります。(逆に言うとそれくらいしか経験がありません…)その染色では、よく論文上で目にするような典型的な組織像を得ることが出来ました。それに対し今回の抗体ではうまくいきません。 もともと医学部などとは違い貧乏な研究室ですので、2次抗体を色々試してみるということに対して、B教授は否定的です。ですが、抗ACTH抗体を用いた染色の際には、IHCとIFを両方試した経緯があります。そのおかげで今手元にFITC-抗Rabbit IgG抗体があるので、そちらで一度試してみようかと思っているところです。その他に、 1)抗体は使用直前に14000rpmで遠心してみる 2)抗体の濃度を再検討してみる(二次抗体はこれまであまり振っていませんでしたので…)。また、一次抗体のコントロールはvehicle(2%FCS-PBS)を用いていましたので、Normal Rabbit IgGかIso-type matchedマウスIgGがないか、ちょっとディープフリーザーを漁ってみようと思います。(前述のACTH染色ではBackgroundがほとんどないので、一応大丈夫だとは思いますが…これからこの抗体のためにさらに条件を振っていった際には、それはそれでしっかりしたcontrolが必要ですよね…。) 3)笑われるかもしれませんがうちの研究室ではblottingの系は全く扱っていません。論文を出す上で必要になった時に、医学部など他の研究室の手を借りている状態です。確かに今回のようなケースでは、本来ならいただいた抗体の特異性を自分の研究室でも確認する必要があるのかもしれません。今後上記1)2)を試してもどうしても染まってこない場合は、特異性について検討せざるを得ない…のでしょうか。その前に、A教授に相談できれば一番だとは思うのですが…。 以上のように参考にさせていただきます。分かりにくい質問に対し、丁寧なご回答ありがとうございました。

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