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ソフトゲルアッセイの寒天について
大学院で癌細胞の研究をしております。 腫瘍細胞の足場非依存性を調べるために、ソフトゲルアッセイを計画しておりますが、培地にはどのような寒天を使用したら良いのでしょうか。 経験のある方、寒天のメーカー、グレード、品番など教えてください。 また、粉末の寒天を清潔で量り取る方法も教えてください。 あるいは電子レンジで沸騰させれば、滅菌済と考えて良いのでしょうか。 他に培地作成のコツなどがあれば、教えていただけると嬉しいです。 よろしくお願いします。
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寒天というのはアガロースのことと思いますが、私はDNAゲル用の アガロースを用いました。以下のことを検討してください。 1)アガロースの濃度:予備実験でいくつかの濃度のアガロースを作成して培養したらいいかと思います。 2)血清濃度:これもかなり重要なファクターであり、一般的にAnchorage-independent Growth は細胞に足場を与えずかつ低血清というストレスを与えたときの増殖能のことですので、(1)のアガロース濃度に加え血清濃度(10%から1%)の条件を検討する必要があるかと思います。 3)アガロースは水に溶解してチンすれば充分滅菌sれた状態になります。 4)培地の作成:2倍濃縮の液体培地(RPMI1640とかEMEM)をつくり、最終濃度の2倍に調整したアガロースに混ぜれば培地は完了です。血清はそのあとに加えてください。 5)細胞濃度:実験開始時にSingle Cell Suspensionになっていることを確認。また、あまりアガロース濃度が薄いと実験期間中にプレートの物理的な振動で細胞がくっついてしまうことがあるのでその点も留意してください。
お礼
詳細なご回答ありがとうございます。 大変参考になりました。 まずはDNAグレードのアガロースを購入してやってみます。