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世界は多極化するのか

9月25日、ドイツの財務大臣が独議会での発言で「アメリカは国際金融システムにおける超大国の地位を失う。世界は、多極化する。アジアと欧州に、いくつかの新たな資本の極(センター)が台頭する。世界は二度と元の状態(米覇権体制)には戻らない」と表明したそうです。 いままで世界はアメリカが唯一の超大国でしたが、それもそろそろ終わるのでしょうか。

質問者が選んだベストアンサー

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  • wiz0621
  • ベストアンサー率42% (182/430)
回答No.9

ドイツの財務大臣がアメリカの国際金融システムについて言及した、 これは世界の歴史、現在の世界の姿を知る人間にとっては 全く別の意味を持つ指摘なのです。 イタリアで生まれた会計システムは2つの系統として発展しました。 一つはドイツなどで発展した、「法と財産を重視し、債権者を保護する」 フランコ=ジャーマン会計、いわゆる大陸式会計です。 もう一方がイギリス・アメリカで発展した、「収益力を重視し、投資家を保護する」 アングロサクソン会計、つまり英米式会計と呼ばれます。 歴史上の帰結をみれば明らかなのですが、我々の採用する金融商品資本主義 つまり株式市場の発展にとって有利なシステムは後者の英米式会計でした。 いち早くこれを採用していたイギリス・アメリカは時代は異なるものの 世界帝国として超大国の地位を確固たるものとします。 一方で大陸式会計採用国は2流国の地位に甘んじることとなりました。 しかし、ここで人類史上最大の革命「IT革命」が発生します。 高度情報化が進み、世界の距離がほぼ0に縮まった後、2つのシステムが存在することは 数々の矛盾と軋轢を生み、市場の発展を阻害するという悪影響が発生し始めます。 この解決のために「グローバル資本主義」が提唱されます。 つまり投資の対象を一国内だけでは無く、世界に広げる。 そのために高度情報化の推進と共に、「会計基準の世界統一」を目標としたのです。 ここでキャスティングボートを握ったのは、やはりアメリカでした。 世界基準策定のための評議会はほぼアメリカ・イギリス人で占められたのです。 英米式会計の利点である透明性こそが金融商品市場では有効であるとの主張でしたが、 アメリカの真の目的は異なります。自国の会計基準がそのまま国際基準となることは、 世界に絶対的な支配をもたらすのです。 金融資本主義の最たる成功例「アメリカ」の前に、世界はその支配を受け入れつつ ありました。しかしながら、「エンロン事件」「サブプライムショック」この2つの事件が その絶対性を大きく揺るがすことになります。アメリカが主張するように英米式基準が 正しく企業や商品の情報を公開するのならば、こういったバブル経済は起こらないはず なのです。ですが、現実にこれらの事件は起こり、アメリカのシステムに疑問が持たれる ようになります。 ここで活気を帯びてきたのが大陸式会計の盟主であるドイツなどのEU各国です。 彼らはIFRSという国際会計基準をいち早く導入し、アメリカから主導権を奪還するための 活動を開始したのです。 こうした世界で行われたのが、先のドイツ財務大臣の発言なのです。 ちなみに、みなさんが先進国やら新たな核となると言っている極東の亡国は この権力闘争に参加すらできていません。つい最近まで自らのシステムに固執し 新しいシステムの導入を拒み続ける。一部導入しただけで「これで世界に並んだ」と 国で最も権威があるとされる新聞が無邪気にはしゃぐ。 こういった国が核になる日は、常識で考えれば永遠にこないでしょう。 彼らは歴史上、全く何も生み出していないのですから。

その他の回答 (9)

noname#89274
noname#89274
回答No.10

>いままで世界はアメリカが唯一の超大国でしたが、それもそろそろ終わるのでしょうか。 アメリカは分析的傾向によって視野狭窄的なところがあって、行動原理と行動様式が比較的単純で、 複雑系の刺激によって皿の上で踊るようなところがあるのが誰の目にも明確に見えるようになってきたとは言えると思う。 さてこれから実体経済と乖離した投機と情報複雑系の刺激によってどうさばかれていくものやら

  • sudacyu
  • ベストアンサー率35% (687/1961)
回答No.8

 唯一の超大国としての立場は、段々となくなるでしょうね。  アメリカが超大国でいられた理由の一つに、ヨーロッパ先進国・日本がアメリカをサポートしてきたことも重要な要素です。(最重要の貿易相手国だから。)  しかし、日本の貿易相手国第一位が中国になったように、経済規模からいって、中国とインドの台頭でアメリカだけを見ているわけにはいかなくなりますから、当然ながら多極化します。日本も落ち目のアメリカ追随では、少子高齢化による人口減少で、アメリカ以上に国力が低下します。 <参考> ――日本+アセアン(東南アジア諸国連合)+オーストラリアで経済連合を組むべきです―― (アメリカは、この動きを極度に警戒していますが。)  国が豊かであることが全ての基本です。  日本は貿易立国であり、日本の現在の豊かさを維持するためには 日本の使っている通貨を、アジアの基軸通貨として確定することが重要です。  そのためには、日本+アセアン(東南アジア諸国連合)+オーストラリアで経済連合を組み、ユーロのようなアジア共通通貨連合を組むことが理想であると考えています。 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3899432.html No2、No3 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3245013.html

  • edoduki
  • ベストアンサー率15% (68/445)
回答No.7

他の回答者さんで誤解してる人が多いですが、ここでいう「多極化」とはアメリカも含めての話です。これまで世界はアメリカを中心に回って来ました。これはお金の流れを見ればよく分かります。それがアメリカの一極集中が終わり、分散した恐らく5つぐらいの柱の下で回り始めるという事です。アメリカはどう考えてもこれまでの唯一の超大国という体制はとれない訳で、これは世界各国共通した認識でしょう。 まぁもっと言えば、これまでもアメリカは失速し続けてもいたのですが、今回の金融危機でいよいよそれが表面化してきたというところでしょうね。

noname#29999
noname#29999
回答No.6

アメリカがその超大国の地位を永久に保つかどうかは分かりません。 しかし、世界経済はますます一極化へ向かうと思います。 いわゆる、富の集中です。 資本主義が限界に近づく今、アメリカとかドイツとかあるいEUとか国単位で経済を考えると、いつかとんでもないところに追い込まれる可能性があります。 一見、牽制しあい、足を引っ張りあっているように見えるアメリカと中国も現実にはお互い、なくてはならぬパートナーであり、根っこでは繋がっていると思われます。 国境を取っ払った統合劇が進み、「資本家」という一極が出来上がりつつあります。 政府の要人や肩書きの付いた人間のいうことは、皮相的な事であり、すべて真実を言っていると考えるべきではないと私は思います。 私の独断と偏見です。 まあ、世の中には妙なことを言うキチガイがいると思ってお聞き逃しください。

  • negitoro07
  • ベストアンサー率24% (389/1569)
回答No.5

ドイツは、EUの加盟国です。 EUの通貨当局である、欧州中央銀行はドイツ中央銀行(ブンデスバンク)の政策思想(特にインフレを敵視する点)に大きく影響されています。 そういう国の財務大臣ですから、今後はアメリカではなくヨーロッパが世界の極になるという言い方はして当然でしょう。すでに欧州単一通貨も実現し、少なくない国が外貨準備をドルからユーロに移行したいと考えています。 しかし、こういう多極化とは、通貨金融の話です。 他の産業や政治では、やはりアメリカを侮れません。また、金融についても、高度な理論はアメリカの学者が世界をリードしています。彼らが、ウォールストリートに高度な金融商品の作り方を提示し、アメリカ政府や世界銀行、IMFを支配しているのです。 ヨーロッパも、アメリカと並び世銀やIMFを支え、その理事を輩出する権利を持っています。特にIMFのトップは、欧米が交代で務めています。しかし、ヨーロッパはまだ一つの国ではなく、意思決定に時間がかかるという欠点があります。 うまくいってもこの2極が均衡する程度でしょう。 そのほかの極は、まだそんなに強くありません。 中国やロシアは安い労働力、資源を持ち、国力もあります。しかし、これと同程度の国は、世界に他にもありますし、今後もインドやブラジルなどの地域大国が出てきます。中ロは、そうした地域大国のひとつにすぎません。 もちろん、ロシアはすぐれた軍事技術も持っており、安全保障では一定の存在感を示すでしょう。ただ、それもアメリカの前には、やや力量不足です。 ヨーロッパは、ロシアとアメリカの中間程度の実力です。技術の他、やはり意思決定の問題があるからです。少し時間が経ちましたが、ユーゴ内戦でヨーロッパは自力で解決する意図がありましたが、具体的な話になると決断できず、結局アメリカに主導権を譲りましたよね。 アジアは、やはり一つにまとまるのは難しいでしょう。可能なのは、会議を続けることと、FTAぐらいです。それも、結局EUやアメリカとの対話付き。安全保障では、まともな協力もできません。武器も結局、中国はロシアから、ほかのアジアはアメリカやヨーロッパから購入する図式が続きます。

  • lvmhyamzn
  • ベストアンサー率8% (50/617)
回答No.4

質問者が使われてるPCのCPUとかOSてどこの国の製品ですか? 終わるころには、最近アメリカの会社て存在感ないよねという感じにならなければなりませんが、 全然そうなっていません。 多極化なんて過去に何回も言われましたが、所詮はアメリカが没落してほしいという願望でしかありませんでした。

  • mat983
  • ベストアンサー率39% (10264/25669)
回答No.3

これだけアメリカが傷んでは超大国の座は維持できないでしょう。 但し大国の座は間違いなく維持します。 ただ、BRICSと言われる新興国も、欧州も日本も サブプライムショックで相当傷みました。 また、今後、日本のアメリカ頼みが変わるとは思えません。

  • ducakoro
  • ベストアンサー率17% (25/145)
回答No.2

以下、質問者への回答には2つのパターンがありえます。 まず真っ正面から答えた場合ですが、 アメリカの覇権はそのイメージ、軍事力がある限り持続します。 今回の経済危機も所詮は短期の下降だと考えます。 経済力のみがダウンしても、 アメリカのように政治の世界においてパワーの源が他に 十分求められる場合、特段問題ありません。 この程度の停滞は、20世紀から4-5回あったと思います。 次に穿った回答ですが、 そもそも完全な単極世界というのは過去にも将来にも、存在しえません。 それは世界には様々な強みと弱みをもった国家が存在するためであり、 たとえば漫画なら日本とか、食ならあの国とかいう感じです。 結局、世界は現実にはマルチポラーでしかありえないと考えます。 ま、確かに政治の世界ではアメリカは超大国ですが。 よって、世界はより様々な次元においての超大国が林立するという イメージになるのではないでしょうか。 また話を政治の世界に限定しても、 覇建国という絶対的な尺度はないのですから、 なんとなく弱くなったと多くの人が感じれば多極に移行したという程度のものです。 まーだらだら書きましたが、結論は、 政治の世界でのアメリカの優位は少なくてもあと50年は持つと考えます。

  • seyko
  • ベストアンサー率18% (15/81)
回答No.1

そうですね、ロシアと中国が本気を出したら終るかもしれないですね。 欧州はともかくアジアなんて相手にされていませんよ。 日本→小さな島国なのに先進国、技術が凄い(賢い先進国は全然思っていません) 中国→ある時先進国で、ある時発展途上国(貧乏子だくさん、○○の集まり)ってとこですかね。ずる賢い?日本のマスコミが言い過ぎ、ただの○○ですよ。

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