イスラム教について基本的ですが2点お聞きします。

質問

イスラム教について基本的ですが2点お聞きします。

1, 紛争の1因になっているようですが, スンニ派とシーア派の違いを簡単に教えていただけますでしょうか？

2, 次の3国は国内でイスラム教でもスンニ派が強いんでしょうか, シーア派が強いんでしょうか？

・リビア
・南イエメン
・中国の新疆ウイグル自治区

回答No.1

nacam · ベストアンサー

1.スンニ派とシーア派は、元々ムハンマドの後継者に誰を選ぶかにより分裂しました。
ムハンマドの作ったイスラム共同体の有力者を選ぶのか、ムハンマドの子孫を後継者とするのかです。
「共同体の有力者を選ぶべきだ」としたのがスンニ派で、「ムハンマドの娘婿（アリー）を選ぶべき」としたのがシーア派です。
シーア派は、シー・アリー（アリーの支持者）の意味で、スンニ派のスンニは、共同体の慣習（スンナ）を守る者という意味になります。
イスラム法には、コーラン、スンナ、イジューマ、キャースがあります。
スンニ派においては、コーランとスンナの変更ができませんが、シーア派では、ムハンマドの後継者イマームに、ムハンマド並の権限があり、スンナの変更が可能です。
そのため、時代と共に両者の間が離れ、現在では統合ができなくなっています。

2.示された３カ国ともスンニ派が中心です。
リビアは、スンニ派の中のマーリク派が多く、新疆ウイグルではスンニ派のファナフィー派が圧倒的多数を占めます。
南イエメンは、大多数がスンニ派のシャフィイー派になりますが、一部にスンニ派でもシーア派でもないハワーリジュ派のひとたちがいます。
時々イエメンで反政府勢力が問題を起こしますが、その人達がハワーリジュ派の人達です。

お礼

ムハンマドの後継者の違いから生まれた派閥なんだ--。
スンニ派が圧倒的な勢力のようですね。