SUS420Fの粒界腐食について
下記の件につきましてご教授頂けますでしょうか。
小径シャフト(形状3φ×21 材質SUS420F)の真空焼き入れ(加熱1030℃窒素ガス中冷却 焼き入れ硬度HV700程度)を行っています。
焼き入れ後は、荒バレル(一日)→研削→仕上げバレル(一日)→研削ですがその後ピンホールが発見されました。
材料メーカーの調査結果では粒界腐食と言われました。
(以下調査結果)
調査結果
ピンホール部の断面を観察したところ粒界腐食状を呈している。
ピンホール近傍は正常な組織で粒界腐食等の異常は認められない。
メーカー考察
断面観察よりピンホール部は粒界腐食と考える。
粒界腐食の発生原因は焼き入れ時に粒界クロム炭化物析出によりマトリックスのクロムが欠乏して耐食性を損なったことによる。
シャフト焼き入れ時の異物付着やシャフトの重なり等により、その部分の冷却が遅くなり粒界に炭化物を析出させ、この析出度合とその後の環境によって粒界腐食が発生したとの回答でした。
今ひとつ納得できなくご相談させていただきました。
以下に疑問点上げます。
1.粒界腐食の現象としてこのような1mm(径1mm深さ1mm程度)程度のピンホールとして現れるものか。
2.ピンホール近傍は正常な組織で粒界腐食等の異常は認められないのにすぐ近くでは起きるのか。などなど。
何か他に考えられる物、経験などあればご教授下さい。
よろしくお願いいたします。
お礼
早速のお返事、ありがとうございます。 濃度の詳細が分かると本当に助かるのですが... そのあたりは試行錯誤でとりあえずやってみます。
補足
フッ酸-3,硝酸-6,蒸留水-100でチタンを腐食されたことのある方、いらっしゃいませんか?もしいらっしゃったら、どんな感じかと、最適な腐食時間を教えてくれませんか?