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フレーム素材アルミ合金7000番台と6000番台の違い

ピナレロのFP2に興味を持っておりますが、フレーム素材が現在7000番台のアルミ合金が、2009年モデルは6000番台となるようです。アルミ合金7000番台と6000番台にはどのような違いがあるのでしょうか。

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  • LB05
  • ベストアンサー率52% (593/1121)
回答No.2

 自転車屋でもヒコーキ屋でもありませんが、以前レーシングカーの設計で高強度アルミを使っていた者です。  ピナレロのFP2というと7005-T6ですね。航空機用のA7075-T651ほどは高張力では無いので、6000番台でも代用は可能でしょう。  実は、構造材のグレードは単に許容応力(破壊強度)では決められず、疲労限度(いわゆる、金属疲労の起こり難さ)という数値で決まります。7000番台はグレードによっては炭素鋼に匹敵するほど破壊強度が高いですが、実は疲労強度はそれほど高くなく、メンテをするといってもヨゴレを落としたりベアリングに注油したりする程度しか行われない自転車に使用するには、結構クリティカルな材料です。(自分で、広く一般に市販する自転車を設計するなら・・・サスペンションの無いフレームに7000番台を使うのは、ちょっと怖いというのが正直なところです。)  ピナレロの09モデルがどういうフレームになるのかは存じませんが、自転車に使うとすると6061か6063辺りではないかと思います。すると、7005に比べ破壊強度で最大40%程度低くなるはずですが、疲労限を比較しますと(61、63どちらでも)20%程度の差にしかならないはずです。この程度であれば、多少肉厚を変えるなどの対策で十分材料置換が可能でしょう。  尚、ピナレロが材料を変えたのは・・・恐らく溶接性改善もあったでしょうが、応力腐食割れ対策も考えられます。  7000番台、2000番台などのヒコーキやレーシングカーで使われるアルミは一般的なアルミのイメージとは裏腹にサビに弱く、しかもサビ方は鋼材の様に『全面的に表面からサビて段々板厚が薄くなる』ワケではなく、応力集中箇所で板厚方向にサビが進行します。(これを応力腐食割れといい、要するに『ヒビが成長する方向に』腐食するワケです。)  こうなると、見た目はキレイでもある日突然ポッキリ折れるという破壊となり、外観検査での劣化検出は困難を極めます。  6000番台は構造用に使用可能な高強度アルミの中では特に耐食性が良好なモノで、応力腐食割れに対しては7000番台よりかなり有利だと思われます。(そういえば、アルミフレームの大量生産に成功し、世界中で大儲けしたGIANTは、最初から6000番台のアルミを使っていましたね。)

ao4492kuni
質問者

お礼

回答ありがとうございました。とても詳しく回答していただきよくわかりました。今後の参考にさせていただきます。

その他の回答 (2)

  • siemon
  • ベストアンサー率36% (57/156)
回答No.3

 こんばんは。  はっきり言ってしまえば加工性の違いだけで、フレームになった後に違いを感じられるものではありませんよ。  メーカーによって6000番台を多く採用していたり、逆に7000番台が多かったり、はたまたこだわりなく両方使っていたりします。  また、ピナレロの名車「プリンス」に至っては、最初は7000番台でしたがモデルチェンジをして6000番台になり、さらに後継モデルでは7000番台に戻ったりしていますが、どれも評判の良いフレームでした。  それと、強度云々という話も気にする必要ありませんよ。  世界一の自転車メーカー「GIANT」は6000系の方が主流でしたし、アメリカ最大の自転車メーカー「TREK」も6000系が多いですが、それらの耐久性が低いなんて話は聞いたことがありませんからね。  あまり細かいことは気にせずに、ピナレロ伝統の「乗り心地が良いけど加速感の良い」乗り味を堪能してください。

ao4492kuni
質問者

お礼

回答ありがとうございました。あまり細かなことは気にせず、ピナレロ伝統の「乗り心地が良いけど加速感の良い」乗り味を堪能するようにとのことでしたので、その通りにしたいと思います。

  • suiran2
  • ベストアンサー率55% (1516/2748)
回答No.1

アルミ合金の6000系とはアルミにマグネシウムとシリカを加えた合金です。アルミサッシ等の一般の身の回りに使用されているアルミ合金です。強度は7000系の半分程度ですが、加工性が高く、衝撃吸収性もあります。デザインの自由度が良くなり乗り心地も良くなるのではと素人考えですが… 7000系とはアルミに亜鉛とマグネシウムを加えた合金です。超超ジュラルミンと呼ばれるもので航空機等に使用されています。強度は極めて高いのですが、加工しにくく、特に形状を複雑にしにくく、ロウ付け溶接が大変難しく、堅くて衝撃吸収性に劣ります。 日本やドイツが第二次世界大戦に敗れまして航空機産業から撤退を命じられました。その際に多量のジュラルミンが民間に放出され、鍋釜の類や自転車のジュラルミンフレームが登場したわけです。当時はアルミフレームとはいわずにジュラフレームといいました。ジュラという名称はシマノのジュラエースに残っているぐらいですね。

ao4492kuni
質問者

お礼

早々にご回答ありがとうございました。参考になりました。6000系は7000系に比べて強度が半分位になるということですが、自転車の耐久性において影響はないのでしょうか。

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